杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

上杉の交遊録4 「芦原 残照」

2009年06月07日 | 日記
 穏やかな春日和の昼下がり、私はある墓地に向かっていた。 晴れてはいるが霞がかかったような薄曇、 真っ青に晴れ渡ったり、土砂降りの雨が降ったりするよりは、 ふたりの再会には、ちょうど良い天気かな-と私は考えていた。 雛壇の一番上段にある、ひと際立派なその墓は、 お彼岸も、とうに過ぎているのに、 シキビに混じって白と黄色の花が、生き生きと故人を偲ぶように迎えてくれた。 周囲のお墓の花が、ほ . . . 本文を読む
コメント (2)