杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

酒って奴は

2012年04月30日 | 日記
酒ほど面白いものはない、 善人を悪人に変え 悪人を善人に変える 酒って奴は にくい奴 酒って奴は 可愛い奴よ 時折々で人の心を惑わせる 酒よ 酒よ 我が酒よ 几帳面良いか のんびりいいか ひとつお前が決めてくれ 聖人君子のはずなのに 女たらしに化けてくる 強面の兄ちゃんだって 無邪気にさせる 笑い上戸に 泣き上戸 其の上怒り金時真っ赤か なけなしの 金をはたいて 暖簾をくぐり 手に . . . 本文を読む

爆笑の渦

2012年04月29日 | 日記
あちらこちらで爆笑の渦 ! 日頃、眉をひそめて論争し合う人間同士 が相好を崩して語り合う。 老いも若きも酒が入ると子供に戻る、 酔いが回る程に隠れた性格が分かる。 これを眺めるのが又楽しい ! 十人十色、よくもまあ個性的である ものよと微笑ましくなる。 自分と云うものをさらけ出して本音を 語るかと思うと、頑なに閉ざす者。 育った環境、経済状況、いろんな要因 の深層心理が表に表れる。 心理 . . . 本文を読む

サブ 絶唱

2012年04月28日 | 日記
遠慮気味にドアが開いた。 それほど遅くない時刻だったが、 店内を伺うようにサブが入って きた、 ふたりのお客さんを連れていた。 残業を済ませて帰宅途中である、 此処へ来るまでに別の店で一杯 やってきたようで顔が赤かった。 「いらっしゃい !」 と言って私は迎え入れた。 サブ独特の愛嬌のある笑顔が 返ってきた。 其の当時我が店にいや其の頃は カラオケと云うものがまだ なかった頃で、 もっ . . . 本文を読む

面白い指摘

2012年04月28日 | 日記
面白い指摘を受けましてね。 人より早く来て準備をしなければ いけません ? 出来ると思っていましたが、 何かおどおどして駄目ですね ? そうですか ? そんなことは簡単な事ですよ、 そう言うお方は細かな性格の人で 几帳面すぎるので周囲からは敬遠 されているお方。 他から、浮き上がっているのだが、 嫌われている事も本人はうすうす 感づいている様子。 どうしましょうかね ? あたら . . . 本文を読む

サブと鈴2

2012年04月27日 | 日記
サブの故郷は県境に近い山間部の町。 中学を卒業すると母に見送られて 港町の家具屋に丁稚奉公に入った。 厳しいながらも情のある親方夫婦と 兄弟子ふたりの小さな家具屋さん だった。 工場の一角にある今にも崩れそうな 倉庫の上にサブの寝泊りする四畳半 一間があった。 兄弟子との同居生活は此処から 出発した。 朝が早くて眠い目をこすりながら 親方に叱られ、兄弟子に叩かれて 辛抱して仕事を覚えていっ . . . 本文を読む

アイディンティティ

2012年04月26日 | 日記
昔、川中島の戦いで 敵に塩を送ったとかの 美談が言い伝えられて いますが その故事が 我等の社会生活に 於いても 生きている 私は情けを貰おうとは 思わないが 相手方には礼儀を 尽くしたい男 損か徳かと問われれば 一概には答えられないが いつかは得で帰ってくる あなたは何故に 相手方に合わせることが 出来るのですか 珍しいものを見るように 聞かれることがある 格別説明を要しないが あえ . . . 本文を読む

所変われば

2012年04月26日 | 日記
楽しい打ち合わせ会が終わった、 攻守ところ変わって、 今度は、受けに回る番である。 私が常々言うように、 世の中は、人の運命は、歯車の ごとく緩やかに回っている。 悲しい事ばかりでは有りません、 その後には、嬉しいことが巡って まいります。 この繰り返しこそが人間社会の特徴、 私には、良い事はひとつも有りません、 悪いことばかりが続きます。 このように嘆く方がいます・・・? ちょっと待って . . . 本文を読む

何処の空の下

2012年04月25日 | 日記
私の水商売を縁の下で支えてくれた女性達、 沢山の可憐な花々が苦労をともにしてくれた。 其の中では、不慮の事故で亡くなった女性、 結婚生活に敗れて傷心のまま故郷を後にした女性、 私の転居によって行方が分からなくなった女性、 それぞれ十人十色の人生を踏み越えて行った。 沢山の女性達が私の頭の中で笑顔を見せている、 其の中でMちゃんという地味でおとなしい女性を 私は忘れることが出来ない。 ある遊 . . . 本文を読む

今日も雨

2012年04月24日 | 日記
Uさん! 相談に乗ってくれんかな ? 同僚先生から電話がかかって来た、 ある手続きの相談である。 仔細を電話で聞きFAXで資料到着を 待った。 本人が役所へ出向いて聞いたところでは 可能との感触を得たとのことだが、 一応周明け確認して報告することにした。 彼は別の手続き関係が専門で、この件は 不慣れなため私に依頼して来たのである。 このように私達は、単独で何もかも受け 持たない、それぞれ得 . . . 本文を読む

サブと鈴

2012年04月23日 | 日記
「サブちゃん、米びつに米がないよ?」 夏が終わりかけて秋に足を踏み入れる 残暑の季節・・・ 給料日まで少し間が有った。 裏山の神社から蝉の鳴き声が、耳を 塞ぎたくなるほど聞こえて来た。 疲れた身体を近くの銭湯で癒そうと タオルを取ったサブの肩越しに、 鈴の拗ねた声が聞こえてきた。 「そうかい、じゃちょっとパチンコへ 行ってくるわ !」 神社の崖の下にひなびた木造2階建の ふたりの住むボロ . . . 本文を読む