杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

ふたりの男

2010年07月31日 | 日記
「マスタ- ! 助けて !」 ある時、馴染み客のU君が駆け込んで 来た。 何人かのお客さんの接待をしている最中だった。 時間は、まだ夕方の6時頃ではなかったか ? 「どうした・・・?」 彼の顔は血の気が引いて青ざめていた。 聞いてみると、店の外まで彼と同年輩20才のW君が一級下のO君を 連れて追いかけて来たのだと云う・・・。 彼の手先が震えている。 そういうU君は、普段はおとなしい男の子だが . . . 本文を読む

モチまき

2010年07月30日 | 日記
正午に降る横殴りの雨は私の心を曇らせる。 其の日の夕方5時過ぎに私が手続きをお手伝いしたW邸の 建前に伴うモチまきの行事が行われる予定になっている。 一週間ほど前に直接若い施主さんが知らせてくれて、 先日、建築を請け負うT建築のT頭梁からも誘いを受けた ばかりである。 仲良しグル-プのO、O、K各先生が見える段取りである。 昼間の激しい雨が嘘だったかのように、午後からは晴れ上がり、 蒸し暑い . . . 本文を読む
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はたちの詩集

2010年07月29日 | 日記
今流の男女の仲がどういうものか知らないが ? 我々の青春時代の男と女の間には、一途さと純情が同居して いたような気がする。 男には図々しい奴と、引っ込み思案な奴が居て、 可憐に一途に男を想う女が居て、反対に男勝りの女が居た。 私の記憶では、純情可憐組みが多かったような気がします。 あの時代は、失恋の痛手と悲しみは深刻だったような気が しますね。 良い娘ほど、手練手管の男に引っかかって泣いていた . . . 本文を読む

夕日の美しい町

2010年07月28日 | 日記
約束の午後1時、司法書士H先生とM会長の事務所をお訪ねした。 役所への相談でも非常に難しい案件のため、念入りに事情の把握 を兼ねてお訪ねした次第である。 その後、役所へ廻り担当課長および馴染みの担当者と膝を交えて 相談させていただいた。 申請方向の打ち合わせが整い一旦辞退することにした。 その後は、私のたっての頼みを聞いていただいてM会長ご子息の 案内で海岸線を走ることになった。 H先生と3 . . . 本文を読む

天をずっと

2010年07月27日 | 日記
少年は、新緑で村全体が包まれる春、焼けるような夏、 冬支度が駆け足で来る秋、みかんの取り入れの喧騒の冬、 不思議なものを見るように天空を眺めた。 紺碧の、入道雲の湧く、天高く空青し、どんよりと垂れ込めた 曇の、不思議を漂わせた空をいつまでも眺めて追っていた。 浜辺で寝そべって、眩い太陽の陽射しを手で遮りながら・・・? 回答の無い疑問を心の中で繰り返していた。 「このまま、ずっとずっと天に昇ると . . . 本文を読む

望郷

2010年07月26日 | 日記
お中元を頂きながら、お返しが遅くなってしまった。 休みを利用して地元の百貨店とス-パ-へ出向いて手配した。 外はうだるような暑さだが、店内は寒いほど冷房が効いている。 たくさんの人で賑わっていた、手配を済ませて銀天街を歩く。 街は、その雑踏を歩く人々の群れに不景気の文字は見えない。 派手やかな装いの中に、人生が凝縮されているのが判る。 私は、すれ違う十人十色の人々の表情に、喜怒哀楽の有る事を . . . 本文を読む

歌は世につれ

2010年07月25日 | 日記
「この歌が好きですよ・・・!」 ・・・ 過ぎ去った遠い日・・・電話の向こうで彼女は呟いた。 菅原洋一や倍賞千恵子が歌っている<忘れな草をあなたに> 彼女が好きと言ったのは、この歌だった。 高校を卒業して東京へ飛び立った乙女がふたりの子供を抱えて 苦労を乗り越えている最中(さなか)の頃だった。 私は、何も出来ないまま、ただ見守るしかなかった。 人助けをしたために、貧乏のどん底に居た自分が恨めし . . . 本文を読む

懇親会

2010年07月24日 | 日記
ある有名ホテルで懇親会を催した。 午後6時半からのビアガ-デンは、と云っても屋内だが、 我々25名以外でも多数のお客さんで賑わった。 バイキング料理の飲み放題は呑み助さんにとってはニンマリで あろう、私は其の前に知人と打ち合わせのため、腹ごしらへを 済ませていたため、元手は全く取れませんでした。 しかし、いろんな人と入れ替わり立ち代りの話し合いは、 アルコ-ルなしでも血圧は上昇、喧々諤々の論 . . . 本文を読む

15年ぶり

2010年07月23日 | 日記
「そんなに言うのならお前が言わんかい・・・!?」 迫力のある〇〇先生の言葉 ! いいね ! グッドですね。 お訪ねした私との会話の中で、ある方に対する先生の義憤 である。 普段穏やかで紳士で通っているお方であるだけに迫力がある。 勿論、私の大先輩である。 猫なで声の二枚舌よりも、ハッキリモノを言う硬骨漢が良い。 私が変わっているのかもしれないが ? 世の中で偏屈者と言わ れる人は、少しも苦にな . . . 本文を読む

一本道

2010年07月22日 | 日記
弁護士、司法書士、行政書士がタッグを組んで進めている 案件がある、午後1時よりW先生とお茶会で打ち合わせ。 事件の進捗状況と見通しの説明を受けて、以前より計画の ビアガ-デンの飲み会について話題が移った。 6~7名での宴会である、日時と場所の選定はW先生の受け 持ち、知人の店でやることに決まった。 話は、ADR(裁判外紛争解決手続)について、 当事者の付き添いで出席した件で、差しさわりの無い . . . 本文を読む