午前11時、私は約束の店に出向いた、
店内は開店準備の真っ最中、従業員に声をかけた、
相手の社長は奥の席で二人を相手に商談中だった。
表の駐車場で周囲の景色を見ながらくつろいでいた、
台風一過、軟らかな陽射しがあたり一面包んでいた。
もう一方の社長も見えた、店内では依然として
商談が熱を帯びている、
目当ての社長は公務員を退職して自然農法の農業法人と
飲食店を数店舗事業展開している。
数年前 . . . 本文を読む
心配していた台風2号は雨を降らせたものの被害も
左程なく通り過ぎたようで一安心である。
家の前の重信川は水かさを増して濁流と化していた。
帰り道、とある場所で一匹の成犬が雨にびしょ濡れに
為りながら道路を歩いていた。
初めて見るワンちゃんである、悲しげに寂しげに道路
を歩いてゆく、途中路面の何かを嗅ぎながらよたよた
歩き、腹が凹んでいる何日も食べてないのだろう ?
「わんわん・・・!」 車を . . . 本文を読む
しばらく会に関連する事等に関わっていたので、
世事がいささか疎くなっていました。
現在、景気の変動がどうなっているのかさえ心もとない
有様である、
それと言うのも次々と仕事の依頼が入って休む間がない
状態にはまっているからである。
その合間には、現に提出済みの書類の補正があることも、
混雑する理由に含まれる、
歳を考えると、セ-ブすることが必要なのだろうが ?
生活するためと生来の性分故、ここ . . . 本文を読む
どうしても曲名が出てこない・・・?
(あれっ! 何だったけ~な ?・・・???)
羽田空港の展望のコーヒーショップの椅子に腰をかけ、
友に呟いた ! 「ラ・ラ・ラ~ラ、 ラ~ラ・ラ・・・?」
私が口ずさむと、・・・ 「サ-カスの唄 !」・・・と
彼は一言呟いた ・・・!
私は、いや違うな・・・と弱めに否定した !
( いい唄なんだがな !) それにしても頭のてっぺんに
題名が出たり入った . . . 本文を読む
“ 奢る平家久しからずや “
人間の運不運は紙一重、何事も永遠は在り得ない。
この幸運が何時までも続くものと凡人は思う、
しかし、絶頂にあって落日を予感するものが、
不幸から逃げる事が出来る。
人間とは、かくも悲しき生き物、哀れなもの。
私は今までの人生で、未来永劫幸せのまま
人生を終える人を見たことが無い、
必ず、その揺り戻しが訪れる・・・黄昏である。
例えばボクシングの世界を見てみよう . . . 本文を読む
「私が今日意志強き男になれたのは貴女の御陰でした。」
あの幼き日に、手を携えて学芸会の踊りを踊った日から、
私は、「恥ずかしい生き方をしては為らない、男として
貴女に笑われない生き方をしなければならない !」と!
苦境が来る度に、何度思ったことか知れません、
男女の意識を超越した存在の貴女は、まるで全能の神に
等しいものでした。
私は、ある意味で自分の幸せよりも彼女の幸せと健康を
祈ってき . . . 本文を読む
朝もやのけむる靖国神社は、荘厳の中に在った。
我ら3・3・かぶ島会の同級生は砂利道を踏みしめて
歩いていた。
御国のために亡くなられた英霊の御霊が厳かに永遠の眠りに
ついて居られる。
厳粛な気持ちで御参りさせていただきました。
ガイドさんの説明が心に沁みる、
我々の今日あるのは、若き命を顧みず国の為に殉じた人々の
犠牲の上に有る事を忘れてはならない。
其処に立つ我々は、謙虚に頭を垂れて手を合わ . . . 本文を読む
激しい攻防だった、
またもや、会長選挙は敗れた、
その後の役員人事は後世に残る攻めぎあいだった。
ここは、わが方が勝ちを収めた。
この勝負こちらの全面勝利である。
いづれその理由と重みを説明する時がくる。
それにしても、権力を手中にするものの卑劣は、
度し難い卑怯三昧である。
何人もの心ある会員が電話を寄越してくれた。
その中のある会員は、
「土壇場の逆転劇は凄かったですね。」
後世に残る迷 . . . 本文を読む
横殴りの雨が田畑を濡らす、
屋根には強風に煽られた枯れ葉が、
こびり付いて離れない。
自然の荒れる様は、
ただ過ぎ去るのを待つばかりである。
雨に濡れる歩道が黒光りに輝いて、
人の世の無常を突きつけていた。
昨日の夕方、静まり返った公園の一隅に、
白黒まだらちゃんの姿を見つけた、
ひとり (一匹) 勃然と私を凝視していた、
小雨交じりの公園は、ただ無情に静まり
かえっていた。
思いも依らぬ . . . 本文を読む