お礼奉公

先般の講習会を受講できなかったので、
他市で行われる講習会に出席した。

松山での講習会と違って小さな部屋と、
少ない受講者で、ゆったりと受ける事が
出来ました。

旧知の協会副本部長の挨拶と講義、
其の後の講師の講習は密度の濃い
意義有るものでした。

その間、マナーモードの携帯電話に数件の
着信が入っていた、
有難いことに私は何処に行っても誰かには
追いかけられる。

楽しい話ばかりではない、どちらかと言えば、
切羽詰った相談事が多い ？

今日の一件もそんな悲しい境遇の人から
入っていた、
大事な自分の用件を忘れて奔走する事になる。

いいって事よ ？
誰が頼ってくれるネ ！

私の半生は、その方々の悲しみが分る。
普通なら、無視されるほどの境遇の人もいる、
だが、私は無視できない ！

私の周囲には貧乏人、苦労人の嫌いな人が居る。
御金持ち大好き、プライド大好き、人間性は
二の次よ ？？

いつかは、自分又は我が子、孫末代が貧乏人の
仲間入りをするかもしれないのに、
見掛けで人を評価する ？

そんな人の家系は必ず没落する、
統計が示しています。

私は、そんな人たちとは別の人間 ！
お金にならないことでも気にならない、
逆に相手側にすれば憎き人間である、
少しも徳になる事はない ！

それでも私を突き動かすものは ？
社会へのお礼奉公の想いである。

帰りは普通道を通って帰った、
桜三里の峠を越えると西の彼方松山市内の
灯りが、ボオッと浮かび上がっている。

そこに広がる山の峰一帯は、
空の青と交じり合う見事なアンサンブルの
茜色 ！
ちぎれ雲が薄くなびいていた。

心を洗われるような不思議な世界 ！
私は路肩に車を止めて、しばし眺めていた。

坂道を下るほどに、辺りは薄墨が濃くなる
ように現実の世界が現れてきた ！

リリ・・・ン ！
悲しい声が、か細く呼んでいる ！
(大丈夫 ！ 拾う神が在るってことよ ！)

私の血潮がたぎって来た。 ・・・。。。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　合掌