杉の子のひとりごと

私の交友録などを中心に,思いを綴っていきます。

祈り

2011年03月14日 | 日記
今日、13日の日曜日 締め切り間際の追い込みをしながら
テレビに目が向く。

被災地の救助活動の傍ら地元の人々にテレビ局のキャスタ-達
がインタビュ-をしているのだが、
(助かって良かったですね!) と慰めたい反面、肉親との別れ
家屋の全壊に直面する悲しみを思うとかける言葉が無い。

テレビで繰り返し津波が襲ってくる場面を写しているのだが、
とにかく震撼とする !
まるで、アメリカ映画のスペクタクルを見るように、海が
得体の知れない怪物に見える。

あの巨大な船が、家が、木の葉のように翻弄される、
自動車に於いては、ひとたまりも無い。
インタビュ-に答える被災者の記憶と画面を眺めると、
あの最中に、多数の方々の断末魔が有った事を知らされる。

私は、歴史の皮肉を思い浮かべている・・・!
あの阪神淡路大震災の時の総理大臣は、社会党の村山富市首相、
今回は民主党の菅総理である、
運命の悪戯か、この大惨事を請け負うにはやはり荷が重い。

菅総理には、心して覚悟を求めたいと思っているが ?
後世に、どんな評価を受けるか正に正念場である。
大変だろうが、死地に赴く無辜の民の慟哭を思えば、
何を成すべきかお分かりであろうと思う。

立ち塞がる壁は、地震、津波だけではない、
原発の真の恐ろしさが目前に迫っている !
過去にも、悲惨な事故があったが今回の事故ほど緊迫するもの
はない。

広島、長崎の原発投下の悲劇から60年、悪夢再びだけは避けて
もらいたい。

現場の作業員は、それこそ命がけで被爆の恐怖の中で奮闘されて
いると思うが、
この陰で家族の必死の祈りがあることも、我々は見過ごしては
ならない。

見えない、知らされない現実の中で、どれほどの市井の人々の
奮闘が社会を支えているか、感謝する心を忘れてはならない。

私が商売をしていた頃、伊方原発の工事が始まった、
沢山の人々が、田舎町に参集した、そして私の店にもお越し
願った、
元請の偉いさんや、被爆の危険のある最前線で働く人、
さまざまな人達が、私の店に見えられた。
今、福島原発の事故の有様を見るほどに、あの時の方々の
お顔が蘇るのである。

地震、津波の被災者の悲しみは勿論であるが、
今、現実に、立ちはだかる原発事故の未曾有の惨劇を想像
すると、必死に最善を尽くされている筈の現場の人たちの
苦労が、安全宣言と云う名で報われる事を願いたい。

家族の元に被爆されない健康体で帰還される事を合わせて
祈りたい。
大惨事は起きてしまった、残された家族へ、地元住民へ
手厚い行政の手が、真心が注がれる事を希望する。

諸外国の暖かい協力に人間の尊い人類愛を噛み締めている。
救助隊員の側で寄り添う救助犬に涙がこぼれた。

遠いところまで、ありがとうネ、怪我をしないように、
お願いするね、ありがとう! ありがとう!

晴れ渡る青空に祈る、
ひとりでも多くの人が助かりますように。 ・・・。。。

                           合掌



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1 コメント

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Unknown (K)
2011-03-14 08:47:04
私たちは一人じゃない。
がんばろう、日本!
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