「長男だから当たり前よ・・・!?」
私が・・・!
「君達はやさしいネ・・・おふくろさんの面倒をよく見て
感心するよ・・・。」
(本当は、田舎の方言で、もっと言葉は悪いのだが ?)
私が、そのように問いかけると期せずして二人の友から
同じ答えが返って来た。
Uは、地方公務員の課長職まで勤めて、職場結婚の奥さんと
仲良く同時に定年退職した。(年下の奥さんは主人に合わせて
早めに退職された)
子供達 . . . 本文を読む
午前11時30分ダイキ-重信店で、友Yと待ち合わせ。
私は一昨夜、29日午後2時からの葬儀告別式に参列するために、
仕事の段取りを変更するべく調整に没頭していた。
ちょうど其の時、Yからメ-ルが入った・・・
(29日、休みが取れたので会えるか ?)との問い合わせだった。
早速返事を返した「葬儀に出席するのだが午後3時ごろには
終わるので一緒に八幡浜へ行かないか・・・?」
O・Kの返事が戻ってき . . . 本文を読む
朝、起床していつものとおり新聞に目を通した・・・
政治・経済・スポ-ツ、県内の記事に目を通してから
お悔やみ欄に目を移した、
84歳女性、故人の名前と喪主の名前が目に留まった。
先日、友の葬儀告別式で一諸に参列したばかりの同級生
Yの奥さんの、実家のお母さんの名前だった。
二人姉妹でお姉さんが同級生Yの元へとついで来たので、
妹さんが私の後輩に当たる養子さんを迎えて跡を継いだのである。
この1 . . . 本文を読む
役所が休みの日は私ものんびりする日である。
家で何をすることもなくぼんやりと身体を休めた。
風邪の症状も軽くなりテレビの前に座った。
湯タンポンに熱い湯を注いでコタツに入れてやった。
二匹の彼女たちが喜んで私の足元に寄り添ってきた。
先日の友との別れ、過ぎ去った後輩達との想い出の数々
その男の友情を、窓から差し込むお日様の光を浴びて
振り返って見た・・・
人との出会いは、ほんの運命のいたずら . . . 本文を読む
「なんだ・・・? それは !?」S・Yが驚きの声をあげた。
其のあと、涙を流して笑い転げた・・・
・・・・・・・・・・
昭和も40年に入ったばかりの頃、鎮守の森八幡神社の真下、
商店街裏通りの一角に、そのぼろアパ-トはあった。
自転車店の修理場の上に、今にも壊れそうな木造アパ-トは
4世帯の部屋の重みに喘ぐように辛うじて建っていた。
その西側の道路に面した、和室6帖と2帖の台所の部屋を貧乏
暮ら . . . 本文を読む
私の家から自転車で2~3分の所に坊ちゃん劇場がある。
先日、一段落した午後のひと時を見計らって・・・
一段下がった南側に広がる菜の花畑を見に行った。
数名の家族連れが散策中で小さい子供連れのお母さんが、
カメラのシャッタ-を押し続けていた。
東温市見奈良にアウトレット等の娯楽施設が開業されて・・・
其の南側に坊ちゃん劇場が開設されて人気を博している。
劇場と南に東西に走る四国縦貫自動車道( . . . 本文を読む
通勤時間の真っ只中を私の軽自動車は走っていた。
受付時間に間に合わなければ丸々30日間、運転免許が
停止される。
1時間半の余裕をみて家を出たのだが・・・
見事に通勤ラッシュに巻き込まれた。
だが、焦って事故でも起こしたら見も蓋も無い。
ここは、観念して遅れる結果を想像して安全運転を心がけた。
しかし、勝山通り松山東警察署あたりから車の渋滞が減った、
これでは、間に合うだろうと予測できたので車の . . . 本文を読む
S36年卒業生を36会(さぶろく会)と呼んだのは、
松山在住の普通科を卒業したメンバ-である。
その同学年の園芸科49名だけが、男子だけのクラスで、
その他は、上も下も女子学生が混じっていた。
だから私の記憶の範囲では、我々の園芸科だけが野暮な
男だけの世界であった。
だから、やることが凄かった、腕自慢の男の先生にも
堂々と喧嘩の挑発をやらかした・・・
おとなしい若い先生は誠に気の毒で、今振り . . . 本文を読む
私は、その同窓会名簿を眺めている・・・。
昭和36年卒業(第12回)
普通科155名 園芸科49名とある。
その49名の内 7名が鬼籍に入っているが、
悲しいことに、我らの仲間S・Kが薬石功無く亡くなった。
逝去の人数が8名となったのである。
49名の内の8名は多すぎる。
明日は(23日)彼の葬儀告別式に参列する。
みんな穏やかで心優しい同級生だった。
彼らと過ごした3年間が走馬灯のように脳裏 . . . 本文を読む
故郷へのお彼岸の帰り道・・・
松山を過ぎて坂道を登っていると
見慣れた建物が見えてきた・・・
15年ほど前、ある手続きのお手伝いをした
ある会社の建物である。
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仕事が一段落して、お茶を呼ばれながら
A社長のお話しを伺った・・・。
社長の父上が借金のかたに手持ちの財産(田畑)を
手放さなければならなくなった !
一家どん底の悲しみが襲って来た、
全てを取られて裸ひとつにな . . . 本文を読む