世界各国のアメリカへの信頼が揺らいでいる。
シリアの化学兵器使用に対するオバマ大統領の
軍事行動中止に、
同盟国が不信感を抱き始めたのである。
これは、どういう事か ?
軍事力行使の決断を議会に投げて、尚且つ
実行を避けた事である。
じゃあ、レッドラインは何だったのか ?
案の定、
サウジアラビアが米国から距離を置き始めた、
同盟国を守るという約束はどうなるのか ?
イスラエル&イ . . . 本文を読む
私たちが稽古で汗を流す道場に、
帝人空手部のツワモノたちが団体でやってきた、
その時は、一瞬道場の空気が張り詰めて緊張が
最高潮に達する、
引率する主将は人格者で有 尚且つ強かった、
だから他の部員達も心構えが違っていた。
我々は手もなくひねられる、格が違っていた、
強いのに偉ぶることもなく謙虚な空手マン達だった。
その中に、終生契りを結ぶことになるS先輩がいた、
回し蹴りが胴に . . . 本文を読む
我が母校の同窓会松山支部設立会に出席、
私の仲良し同級生Yの義弟Y君が支部長に就任致しました。
後輩O君のお店で28名出席の元楽しい設立会となりました、
出席者は、上は私より14学年先輩、下は17学年後輩でした。
嬉しいことに女性陣が多かったことです、
現役を退いた今、こうして同窓生が集うことは何にもまして
素晴らしい、まるで浦島太郎の心境です。
同窓会長はじめ校長先生及び教頭先生の臨席の . . . 本文を読む
日曜明けの伊勢神宮参拝を控えた月曜日は多忙だった。
来月申請予定の案件で、ある役所と頻繁に電話と
ファックスのやり取りで忙殺された。
その合間に同僚会員や顧客から問い合わせの連絡が入る、
目の廻る忙しさである。
そういうことで東温市役所のある課との連絡が後回しに
なってしまった、誠に申し訳ない。
伊勢神宮がこの10月、20年に一度内宮本殿を真新しい
ものに建て替え、ご祭神が引っ越す儀式であ . . . 本文を読む
繁華街の中心に在るとは思えないそのビルは、若者達が
集う、しゃれた造りの店だった。
10人ほどの宴会は、宴もたけなわである、今宵の主人公
の現状報告が終わった後、私にお鉢が回ってきた、
「Uさんは、何故そんなに人の世話をするのですか ?
出来るのですか ?」
私の答えは、単純明快です、
「恩返しです。」
人の縁は、人とのつながりは一方通行で有ってはならない、
仕事その他でお世話になったなら . . . 本文を読む
夜風が身に沁みる季節
そぼ降る雨がことのほか寒い。
夜に入って松山市大街道は人の波で
賑わっていた。
久しぶりの飲み会である、
それも嬉しい目的の宴会ときている、
寒さも何のその全く気にならない。
場所確認に戸惑う私に携帯電話から
適切な誘導が為される、
足手まといにならないよう気を配る。
其処は、純粋な居酒屋風ではなく、
若者向きのおしゃれな造りの店と料理
だった。
私にとっては始めて . . . 本文を読む
辺りが薄暗くなって街燈の明かりに灯がともった、
雨上がりのアスファルト道が黒く光っていた。
我が家の犬と重信川の土手に出ての帰りである。
犬が道路わきの水路を覗き込んでいる、
俄かに動きが激しくなった、
突然、地底 (?) いや1m下の水路から白い物が
顔を出した、
犬のトイブ-ドルより2/3ぐらいの小さな生き物、
私が今まで見たこともない動物だった、
我が家の犬に向かい異様な鳴き声を挙げ . . . 本文を読む
「一発殴らせると連打がくるぞ、だから外せよ、
打たせたら駄目だよ、」
空手の先生の言葉だった。
(ボクサ-を相手にした時の注意だった。)
「下からの蹴りは苦手だな、」
新進気鋭のボクサ-の言葉だった。
私が20才頃に、期せずして聞いた言葉だった。
世にキックボクシングやK1が登場する以前の話、
更に極真会館がブ-ムを巻き起こす前の話である。
剣道を語る時、女子のなぎなたを思う、
ひ . . . 本文を読む
上重信橋を村の神輿が通る、
「わっしょい わっしょい !」の掛け声で
若者達が声をからす、
橋の欄干に旗がはためいて、眩しいばかりの
青空が空一杯に広がっていた。
東温市の秋祭りは松山祭りが終わるとやってくる、
稲刈りも終わって、季節は冬を迎える。
遙かに望む石鎚山にうっすらと冬景色が広がる、
厳しい冬の到来の前、住民の束の間の休息の日々。
重信川河川敷の悲しくも切ない物語が始まる、
遠く . . . 本文を読む
昼休みが終わったのを見計らって電話を掛けた、
「〇〇課長さん、いらっしゃいますか ?」
「〇〇課長ですね、少しお待ちくださいませ、」
私の問い掛けに答えた役所の女性職員さんの
応対は素晴らしかった。
「〇〇です、」 落ち着いた懐かしい声が返ってきた、
私たちは30年の歳月を経て言葉を交わした。
昨日、奥さんと友達に会ったばかりなのである。
「聞きましたよ」
彼は私の事を奥さんの〇〇ちゃんか . . . 本文を読む