今日は12月24日
〈クリスマス・イヴ〉・・・いまいち天気が良くなく、おかげで気温は高めというものの、体感的にはひんやりした1日となりました。
もはやクリスマスを楽しむような年齢でもないのもあり、ケーキやチキンを食べる事なく、今日明日と過ぎて行きそうです。
自分へのクリスマスプレゼントぐらい購入すれば良かったかなぁ。そうすると家族にもプレゼントしなくてはいけなくなるしなぁ・・・。(セコイ男)
さて。
私の中での〈読書の秋〉が去り、読むペースがガタッと落ちましたが、やっと1冊読み終えました。
部屋に溜まっている買ったままの本からではなく、ふと思い立って(目に入った=読みたくなった)ので、ネット通販を利用して
宮城谷昌光の未読の作品を購入しました。
近くの書店には在庫がなく、天神&博多まで出かけないと手に入らないので、わざわざ出かけるのも面倒くさいのもあり、今回はネット通販利用です。
昔は、まず近くの小規模な書店を探し、そこに置いていない本は、わざわざ天神&博多まで足を運び、大きな紀伊國屋書店等で購入していました。
それでも、発売されたのがちょっと古い本だと、けっこうな割合で在庫が無かったりして、書店を何件か回っても結局無駄足だった事も多かったです。
しかし現在では、ネットで本を探して、在庫があるのを確認して注文して購入出来るという時代。かつ、配送料や代引手数料を取らないところもあるので、非常に有り難いです。よく考えれば、わざわざ天神等に出る必要が無い=その分の交通費がかからないので、金銭的に助かりますしね。交通費を思えば、代引きで注文してもまだ安上がりだし。
いやぁ、CDやDVD同様、自宅にいて注文・受け取り出来るという、本当に良い時代になりました。
それで、読んだのが
「華栄の丘」という作品です。
たまたま目に入った内容紹介文を見て「これ読んだ記憶がないな~」と思い、購入してみようと思ったわけです。
ただ宮城谷作品は父親が愛読しているし、昔の作品だからすでに購入していて(2000年半ばまでは父親が購入していた)、ダブって購入したらもったいない・・・と、まずは自宅の父の本棚にある宮城谷作品を書き留めながらチェック!
そして、そこにこの「華栄の丘」の名前はなく、無事に購入の運びとなりました。
「華栄の丘」 宮城谷昌光 著 文春文庫
争いを好まず、あえて負けを選ぶことで真の勝ちを得る―。乱世にあって自らの信念を曲げることなく、詐術とは無縁のままに生き抜いた小国・宋の名宰相、華元。名君・文公を助け、ついには大国晋と楚の和睦を実現させた男の奇蹟の生涯を、さわやかに描く中国古代王朝譚。司馬遼太郎賞を受賞した名作。
(内容紹介文より)
いつもの宮城谷作品でした。(当然か)
なので安心して読む事が出来、短編でもなく長編でもなく、ちょうどいい長さの小説で、飽きずに一気に最後まで読み続ける事が出来ました。相変わらず、国名や人物名が覚えずらかったですが。(苦笑)
名君と称される宋の文公と、その文公を私心なく支える宰相・華元の、素晴らしい交情を見事に描いています。それに加えて、華元に仕える2人、家宰と士仲との信頼関係が、読んでいて美しいものを感じました。
ただ・・・個人的には、この小説の主人公・華元は、その信念に基づいた生き方は素晴らしいと思うものの、そこまで人間的魅力を感じなかったです。(おいおい・・・)
これで、宮城谷作品で文庫本化されている作品(エッセイ集除く)で未読なのは、後4作品となりました。