「充たされざる者(上)」カズオ・イシグロ著(古雅林幸訳)中央公論社を読みました。
世界的ピアニスト、ライダーはヨーロッパのとある「町」に降り立ります。「町」は精神的な危機に瀕しており、市民たちは危機克服の望みを演奏会「木曜の夕べ」の成功にかけています。「町」を蘇生させる重責を担わされたライダーに市民がもちかける相談とは?
冒険的手法を駆使した異色問題作と作品紹介にありますが、確かに時間と記憶と場所がごちゃまぜになっていて一読しただけでは理解するのが難しい。
常に予定がダブルブッキングし時間に追われまくるライダー。
街の人たちから次から次へと勝手な打ち明け話をされ個人的なお願い事をされて可哀想・・・。そしてライダー自身この街に住んでいたことがあり家族もいる(はず)なのですが、まったく自分の記憶になく、時折話のはしばしからふっと記憶がよみがえるだけ。うーん、なんだこりゃ。
話の途中途中で「子供時代の特別さ(守られている非現実的な世界)」が言及されているので、現実と記憶の違いがテーマなのかなあ。
ちょっと上巻だけではフラストレーションがたまってしまい今後の展開が読めません。下巻に期待。
世界的ピアニスト、ライダーはヨーロッパのとある「町」に降り立ります。「町」は精神的な危機に瀕しており、市民たちは危機克服の望みを演奏会「木曜の夕べ」の成功にかけています。「町」を蘇生させる重責を担わされたライダーに市民がもちかける相談とは?
冒険的手法を駆使した異色問題作と作品紹介にありますが、確かに時間と記憶と場所がごちゃまぜになっていて一読しただけでは理解するのが難しい。
常に予定がダブルブッキングし時間に追われまくるライダー。
街の人たちから次から次へと勝手な打ち明け話をされ個人的なお願い事をされて可哀想・・・。そしてライダー自身この街に住んでいたことがあり家族もいる(はず)なのですが、まったく自分の記憶になく、時折話のはしばしからふっと記憶がよみがえるだけ。うーん、なんだこりゃ。
話の途中途中で「子供時代の特別さ(守られている非現実的な世界)」が言及されているので、現実と記憶の違いがテーマなのかなあ。
ちょっと上巻だけではフラストレーションがたまってしまい今後の展開が読めません。下巻に期待。