前回から少し間が空いてしまった。
仙人谷での小休止は終わりを迎え、再び小さな客車に身体を押し込める。
車端部の小さな窓には手動式のワイパーが装備されている。
その真価が発揮される区間、「高熱隧道」へ列車は突入した。
「高熱隧道」とは何か、という方には吉村昭の小説「高熱隧道」を一読される事をお薦めする。ここで一々説明しているより、よく出来た本を読んで頂いた方が理解し易いと思う。
トンネルに入る . . . 本文を読む
両界山横蔵寺からの帰り道、旧名鉄谷汲駅へ立ち寄る事にした。
2001年9月に谷汲線が廃止されて以来、この場所には来ていなかった。
約4年ぶりの訪問という事になる。
旧谷汲駅のロータリーに車を止め、早速駅舎を一枚撮ってみる。
駅舎だけ見ていると現役時代と雰囲気は何ら変わっていないような気がするが、正面にはこんな看板が掲げられている。
「旧」谷汲駅と書かれている。
その事が現在の姿を物語る。
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昨日は福井へ行った。
更に先週は長野から富山、岐阜を旅し、先週の日曜日も樽見方面に行ったりと何とも忙しい。
そして今日も外出する。
そのキーワードは「紅葉」。
今年は何故か「紅葉」を見ることに夢中になっている。
外出の目的が鉄道に乗る事であったとしても、写真に紅葉を入れて撮ろうとしているから、夢中になっている事は確かだろう。
閑話休題。
今日は両界山横蔵寺へ行くことにした。
ここも紅葉の名所とし . . . 本文を読む
昨日触れたように、福井鉄道に乗るため福井へ行ってきた。
先月同線を訪れた際の記事では「次の機会は冬の青春18きっぷのシーズンになるのだろうか」などと書いているが、前回行った直後に岐阜からの転入車が大挙到着した。
更に800形に至っては「国民文化祭・ふくい2005」の期間中にデビューしている。
こんな話を聞かされている内に、また行きたいという気持ちが強くなってきた。
そんな矢先、「ふくい路面電車と . . . 本文を読む
最近書いたブログの記事を見ていると「存続困難」という言葉を多用している事に気づく。
これは高千穂鉄道や桃花台新交通の話題を書く機会が多くなっている事が原因だが、またしても、この言葉を使わなくてはならない路線が出てきたのが実に残念だ。
「わたらせ渓谷鉄道:「再建、極めて難しい」 桐生市長、初めて公式に認める」(毎日新聞、11/18)
記事の要旨は次のとおり。
○桐生市長が17日に開催した記者会見 . . . 本文を読む
台風14号により全線運休状態が続いている高千穂鉄道だが、先週開催された株主総会で「存続」を求める意見が多く出された。
その株主総会を受ける形で18日に取締役会が開催された事が報道されていた。
「TR全線復旧試算 10年間で40億円必要」(宮崎日日新聞、11/19)
「高千穂鉄道、再出発へ難題山積み」(朝日新聞、11/19)
両者の記事に共通しているのは、取締役会の席上で全線復旧した場合の資金需 . . . 本文を読む
今日、「第4回中部地区路面電車サミット福井大会」の記念事業として「LRV試乗会」が開催される。
この試乗会に使われる803 を撮影してみた。
その傍らを元静岡鉄道の300形が通過していく。
市内線での鉄道車両と路面電車の出会い。
岐阜では揖斐線忠節以遠で見られた光景だが、市内線、しかも営業運転での顔合わせはなかった。
両者の対比が面白い。
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今日は福井に来た。
福井鉄道に再び乗るために。
福井駅前から西武生まで移動し、ここで岐阜からやって来た770 形とデキ11の並びを撮る。
岐阜時代の塗装を一新した770 形を見ている内に最初違和感を少し覚えた正面の塗り分けも悪くないな、という気がしてきた。
やはり実際に見てみないと分からない事もある。 . . . 本文を読む
いよいよ、待望の「列車」の旅が始まる。
今いる黒部川第四発電所の標高は869m。
ここからバッテリー機関車が牽引するトロッコ列車に乗り、延長6.5km、所要時間にして32分を要して標高800mの欅平上部へ向かうことになる。
このトロッコ列車が走る線路は「上部専用鉄道」、通称「上部軌道」と呼ばれている。正式には「関西電力(株)工事用資機材運搬装置」と言う。
この正式名称からもお判りのように、通常は . . . 本文を読む
といっても、複線化が検討されるのは知立から豊田市間の15.7km。
それでも、中部国際空港関係の話題を除くと「廃止」とか「撤退」しか聞かなかった名古屋鉄道(以下「名鉄」)で久しぶりに聞いた明るい話題だと思う。
「名鉄三河線 知立―豊田の複線化検討 名古屋まで大幅短縮」(中日新聞、11/17)
記事の要旨は次のとおり。
○名鉄は知立・豊田市間の複線化の検討に入った事を17日に明らかにした。
○複 . . . 本文を読む
名古屋古書会館で今日から3日間の日程で「第31回 名古屋鯱展」と銘打った古書即売会が始まった。
いつもなら土曜日か日曜日に鶴舞を訪れる所だが、今回は幸いな事に時間が取れたので仕事帰りに寄ってみた。
問題は、「仕事帰り」という事で会場にいられる時間が短い事。
即売会は午後6時に終わるため、長くても30分程度しかいられないのが残念と言えば残念。
しかし、最近の会場滞在時間を考ると30分いれば上出来と . . . 本文を読む
巨大なインクラインは静かに黒部川第四発電所に到着した。
目の前には黒部川第四発電所の入り口が見える。
とうとう、ここまでやってきた。
今回の見学のメインとなる場所である。
発電所の玄関をくぐる。
すると、重々しい音を立てて背後で門扉が閉まった。
不用意に動き回られては困るということだろうか。
意図はわかるが、如何にも「閉じこめられた」感じがする。
通路を歩く。掃除も行き届いており、発電所である . . . 本文を読む
先月下旬から今月上旬の週末、山口県の日立製作所で製造された新車の甲種輸送列車が名古屋地区を通過していった。
まず一本目。
10月22日に下松を出発し、名古屋地区を23日に通過していった東武鉄道50050型の甲種輸送。
事前の情報がなかったため、「本線向けの50000型だろう」程度の認識しか持っていなかったが、いざ現地で目の前を通過していく実車を見ると、その前面に非常用扉が装備されている事に気づ . . . 本文を読む
8月に開催された臨時株主総会で鉄道事業の廃止を決議した神岡鉄道。
鉄道廃止手続の前提となる届出書が今日、中部運輸局へ提出された旨が毎日新聞に掲載されていた。
届出書は来年12月1日付けで鉄道事業を廃止するというもので、これで神岡鉄道の廃止に向けたカウントダウンは正式に始まった。
今後は代替交通機関をどうするかが一つ、それからもう一つは8月の臨時株主総会に先立つ臨時取締役会で決議された「飛騨市を . . . 本文を読む