黒部ルートの終点、欅平に着いた。
この駅には初めての訪問となる。
欅平まで我々参加者を運んできた専用列車を降り、改札口へ続く長い道のりを歩く。
762mmのナローゲージの鉄道とは思えない、長い長いホームだ。
その脇に広がるヤードでは次の工事専用列車(関西電力社員専用列車)が仕立てられていた。
その脇では貨車が多数留置されている。
これなど、車がギリギリに積載されている。
何かあれば、転げ落ちそうにも見える。
そして、ここで見かけたどの貨車も貨物が満載されている。
こういった所に「観光」だけではない、本当の黒部峡谷鉄道の姿を見る。
意外な事に客車の姿はない。
ここでは増解結を行わず、単に折り返すだけだろう。
そう考えれば納得できる。
ここまで乗ってきた客車は、いつの間にか専用線のトンネルの中に消えていた。
そういった風景を見ながら、改札口を出た。
いかにも「観光地」らしい駅舎だ。
しかし、まだ二時過ぎというのに陽は陰り始めている。
山の時間というのは、早く過ぎていくものだと思う。
今回、乗車するのは14:37発の416レの特別車両。
黒部ダムから乗ってきた「黒部ルート」参加者は、この列車に乗る事とされている。
というのは、「黒部ルート」当選通知と共に送られてきた分厚い封筒には黒部峡谷鉄道の料金を支払う振替用紙が同封され、料金を支払うと自動的にこの列車が予約される仕組みになっている。
勿論、この後の列車に乗っても良いが、その時は自分で予約手続をしなければならない。
10年以上前に宇奈月温泉から乗ろうと、予約無しで行ったがその時はオンシーズンで予約無しの人は二時間待ちと言われた。
その時の苦い経験から素直に事前予約しておいた。
当初の予定ではそのチケットを欅平の窓口で引き換える事になっていたが、実は黒部川第四発電所へ降下するインクラインの中で受け取っているので、差し当たって用事はない。
という訳で、駅前を散策・・・と行きたい所だがどこにも行けない。
仕方なく自分が乗る列車の出発まで風景でも堪能しておくかと山々を見上げる。
それにしても、紅葉が見事だ。
そうしている内に、ホイッスルが聞こえた。
慌ててカメラを構える。
宇奈月へ向かう関西電力社員専用列車がこちらにやってきた。
この列車を撮って改札口へ移動する。
窓口は平日にも関わらず、結構な長さの行列ができていた。
これでは事前にチケットが渡される訳だ。
14時37分発の改札が始まった。
改札を受けて再びホームへ出る。
その目の前を欅平に到着した長い客車列車がゆっくりと通過し、ホームの後半に停車した。
ナローゲージとはいえ、「13両」という長編成に圧倒されてしまう。
これでホームが異様に長い理由が理解できた。
片面一面しかホームを設置できない欅平駅では駅舎側の前半分を乗車スペースに、専用線のトンネルがある後半を降車スペースに充てている。
もっともピーク時の長編成を考慮した事もあるのだろう。
目の前を通過していった列車が機回しを終えて入線してきた。
そして割り当てられた機関車の直後、「13号車」に乗車する。
定員指定なので、客車のどこに座っても自由。
車端部の座席に座った。
ここまでは良かった。
しかし、乗った客車は欅平まで乗ってきた「リラックス車両」ではなく、「特別車両」。
車内は固定クロスシートが並び、しかも補助椅子も装備されている。
で、この車両は補助椅子まで使い、しかもナローゲージ。
どういった車内になったかは想像できると思う。
そう、宇奈月まで文字通り「すし詰め」にされる事になったのだった。
この駅には初めての訪問となる。
欅平まで我々参加者を運んできた専用列車を降り、改札口へ続く長い道のりを歩く。
762mmのナローゲージの鉄道とは思えない、長い長いホームだ。
その脇に広がるヤードでは次の工事専用列車(関西電力社員専用列車)が仕立てられていた。
その脇では貨車が多数留置されている。
これなど、車がギリギリに積載されている。
何かあれば、転げ落ちそうにも見える。
そして、ここで見かけたどの貨車も貨物が満載されている。
こういった所に「観光」だけではない、本当の黒部峡谷鉄道の姿を見る。
意外な事に客車の姿はない。
ここでは増解結を行わず、単に折り返すだけだろう。
そう考えれば納得できる。
ここまで乗ってきた客車は、いつの間にか専用線のトンネルの中に消えていた。
そういった風景を見ながら、改札口を出た。
いかにも「観光地」らしい駅舎だ。
しかし、まだ二時過ぎというのに陽は陰り始めている。
山の時間というのは、早く過ぎていくものだと思う。
今回、乗車するのは14:37発の416レの特別車両。
黒部ダムから乗ってきた「黒部ルート」参加者は、この列車に乗る事とされている。
というのは、「黒部ルート」当選通知と共に送られてきた分厚い封筒には黒部峡谷鉄道の料金を支払う振替用紙が同封され、料金を支払うと自動的にこの列車が予約される仕組みになっている。
勿論、この後の列車に乗っても良いが、その時は自分で予約手続をしなければならない。
10年以上前に宇奈月温泉から乗ろうと、予約無しで行ったがその時はオンシーズンで予約無しの人は二時間待ちと言われた。
その時の苦い経験から素直に事前予約しておいた。
当初の予定ではそのチケットを欅平の窓口で引き換える事になっていたが、実は黒部川第四発電所へ降下するインクラインの中で受け取っているので、差し当たって用事はない。
という訳で、駅前を散策・・・と行きたい所だがどこにも行けない。
仕方なく自分が乗る列車の出発まで風景でも堪能しておくかと山々を見上げる。
それにしても、紅葉が見事だ。
そうしている内に、ホイッスルが聞こえた。
慌ててカメラを構える。
宇奈月へ向かう関西電力社員専用列車がこちらにやってきた。
この列車を撮って改札口へ移動する。
窓口は平日にも関わらず、結構な長さの行列ができていた。
これでは事前にチケットが渡される訳だ。
14時37分発の改札が始まった。
改札を受けて再びホームへ出る。
その目の前を欅平に到着した長い客車列車がゆっくりと通過し、ホームの後半に停車した。
ナローゲージとはいえ、「13両」という長編成に圧倒されてしまう。
これでホームが異様に長い理由が理解できた。
片面一面しかホームを設置できない欅平駅では駅舎側の前半分を乗車スペースに、専用線のトンネルがある後半を降車スペースに充てている。
もっともピーク時の長編成を考慮した事もあるのだろう。
目の前を通過していった列車が機回しを終えて入線してきた。
そして割り当てられた機関車の直後、「13号車」に乗車する。
定員指定なので、客車のどこに座っても自由。
車端部の座席に座った。
ここまでは良かった。
しかし、乗った客車は欅平まで乗ってきた「リラックス車両」ではなく、「特別車両」。
車内は固定クロスシートが並び、しかも補助椅子も装備されている。
で、この車両は補助椅子まで使い、しかもナローゲージ。
どういった車内になったかは想像できると思う。
そう、宇奈月まで文字通り「すし詰め」にされる事になったのだった。