一昨日、そして昨日と二回にわたってお送りしてきたこのシリーズも今日が最終回。
最終回となる今回は「長久手会場内を走るIMTSをどう見学・撮影するか」について触れてみたい。
まぁ、こんな「愛・地球博」の楽しみ方もあるんだと気軽に読んでくれれば幸いである。
まず、手軽な見学の手段として浮かび上がってくるのが「駅での見学・撮影」。
具体的には北ゲート駅、西ゲート駅及びEXPOドーム駅の3カ所が対象になる。
最初は北ゲート駅から。
片側一面のホームとなっているため、進入してくるIMTSを撮ることは可能かもしれない。
しかし、現実はそう甘いものではなく北ゲート駅に到着するIMTSが入線してくる時は常にEXPOドーム行がホームに停車している。
では、ホームに停車しているIMTSの正面の撮影は可能かというと、これもまた難しい。
というのは、ホームの有効長が3台ギリギリに設定されているため、先頭部はホーム先端になる。
最後尾についてもまた然り。最後尾については2台の隊列走行時であれば余裕があるため、何とか撮ることは可能かもしれない。
反対側からの撮影については会場外となってしまうため、確実に無理。
余談だが、北ゲート駅に停車するIMTSについては、リニモの万博会場駅・藤が丘方面ホームから俯瞰撮影が可能。ここからだと行き交うIMTSを撮ることも可能だろう。
しかし、今回は「会場内での撮影」を前提にして書いているため対象外としたい。
次に西ゲート駅。
相対式二面のホームとなっており、ここで上下のIMTSが交換する駅でもある。
しかし、ここはグローバル・ループの下にあるため、屋根下の撮影になることは覚悟しておく必要がある。
また、交換シーンの撮影についても最初に北ゲート行が入線し、次にEXPOドーム行が入線することになるが、両者の停車位置がずれているため、一方のIMTSに被られてしまう。
従って交換シーンの撮影は難しそうだ。
ただし、交換待ちの関係上、停車時間は比較的長い。
ここで下車しなかったため確証はないが、先述した理由から北ゲート行を反対側のホームから撮影すること自体はさほど難しくない、という印象を持っている。
最後にEXPOドーム駅。
ここも北ゲート駅と同様、片側一面のホームとなっている。
北ゲート駅と違うのは、進入してきたIMTSがループ線を通ってそのまま入線してくる点。
従って、進入してくる所を撮影できると思う。
しかし、多客時だとホームに人が溢れかえる事からこれまた難しいかもしれない。
なお、停車しているIMTSをホーム反対側から撮影することは不可。
こう書き出してみると駅撮りは意外と難しい。
しかもどの駅もホームには線路への進入防止用の柵及び出入口にホームドアが完備されている。
あまり条件は良くないのではないかという印象を受けた。
では、走行写真はどうか。
これも意外と撮影場所が限られる。IMTSはグローバル・ループの下を通っているため、撮影に向いた見通しの良い場所が少ないためだが、それでも駅撮りよりは少しマシな写真が撮れると思う。
それでは、自分なりに満足の行く写真が撮れた場所を北ゲート側から紹介してみる。
グローバル・コモン6南側とグローバル・ループを繋ぐ通路から撮る。
ここからだと西ゲート駅を出発した北ゲート行を撮ることが出来る。
ただし、振り返っての後打ち撮影は不可。直ぐにグローバル・ループの下に入り込んでしまうため、どうしても支柱に阻まれてしまう。
続いて西ゲート駅。
交換風景については西ゲートと日本ゾーンを繋ぐ通路上から撮影できる。
ただし、グローバル・ループの真下にあるため、どうしても支柱等に阻まれてしまうのが難点。
そして、意外な穴場がこの近くにある。
それは、「IMTS天然ガスステーション」。
西ゲートから少し北に行った所にある。これがグローバル・ループから見下ろせる場所にある。
ここで天然ガスの補給や洗車、整備等を行っている。
いわば「車庫」と考えれば良いと思う。
入場者数に合わせたIMTSの出入庫も結構あるようで、自分がいた11時過ぎにはその作業を見ることができた。
ついでに、ここからだと公園西付近を行き交うリニモを撮影することが出来る。
グローバル・ループを下り、「風の広場」へ向かう通路からだと、もう少し近づいて一両ずつ撮ることが出来る。
続いて斜め後ろから。
続いて西ゲート駅へのアプローチ部分。
こうやって見てみると、いかにも「出入庫線」という感じがして楽しいものがある。
更に南へ進む。グローバル・コモン3と5を結ぶ通路上から北ゲート行を撮る。
ただし、北ゲート行の後打ち撮影は西ゲートと日本ゾーンを結ぶ通路上からの撮影と同じ理由で難しそうだ。
どうしても最後部を撮りたいのであれば、EXPOドーム行を狙うしかないだろう。
まぁIMTSの本数もある事だし、時間さえあれば機会はいくらでもある。
次にグローバル・ループの最南端、グローバル・コモン4へ向かう。
ここに接続する通路付近、グローバル・ループをアンダーパスするEXPOドーム行を撮ることができる。
また、EXPOドームを背景に駅に停車中のIMTSを撮影することもできる。
そして、EXPOドーム駅。
個人的にはここのループ付近が一番手軽に撮れるのではないかと思う。
まず、ループに進入してくるIMTSの後部を撮って、ループ線を通ってEXPOドーム駅に進入する所を撮ることができる。いわば「二度おいしい場所」と言える。
今回のIMTSの営業キロは1.6km。
しかし、グローバル・ループの真下を通ったり、支柱に邪魔されたりと障害も多かったが、起伏に富んだ線形であるためか意外と楽しめたというのが本音である。
そして何よりこの会場で確実にIMTSを撮影できるのは9月25日まで。
閉会後の取り扱いがどうなるか、まだ発表されていないが、恐らくは撤去されるのではないだろうかと思っている。
そう考えると、少ない機会で何とか撮れて良かったと思うのは偽らざる本音ではある。
そして、このIMTSは小牧市を走る桃花台線への導入が提言されている。
ただ、既存の新交通システムを転換するためIMTSのシステムをこのまま導入する訳にも行かず、これを発展させた「磁気誘導バス」という表現となっている。
桃花台線が生まれ変わるのは3~4年後。
恐らく、その頃には今回の運行実績を踏まえて更に発展したシステムになる筈だ。
どのような姿で登場するか楽しみである。
アクセス解析
最終回となる今回は「長久手会場内を走るIMTSをどう見学・撮影するか」について触れてみたい。
まぁ、こんな「愛・地球博」の楽しみ方もあるんだと気軽に読んでくれれば幸いである。
まず、手軽な見学の手段として浮かび上がってくるのが「駅での見学・撮影」。
具体的には北ゲート駅、西ゲート駅及びEXPOドーム駅の3カ所が対象になる。
最初は北ゲート駅から。
片側一面のホームとなっているため、進入してくるIMTSを撮ることは可能かもしれない。
しかし、現実はそう甘いものではなく北ゲート駅に到着するIMTSが入線してくる時は常にEXPOドーム行がホームに停車している。
では、ホームに停車しているIMTSの正面の撮影は可能かというと、これもまた難しい。
というのは、ホームの有効長が3台ギリギリに設定されているため、先頭部はホーム先端になる。
最後尾についてもまた然り。最後尾については2台の隊列走行時であれば余裕があるため、何とか撮ることは可能かもしれない。
反対側からの撮影については会場外となってしまうため、確実に無理。
余談だが、北ゲート駅に停車するIMTSについては、リニモの万博会場駅・藤が丘方面ホームから俯瞰撮影が可能。ここからだと行き交うIMTSを撮ることも可能だろう。
しかし、今回は「会場内での撮影」を前提にして書いているため対象外としたい。
次に西ゲート駅。
相対式二面のホームとなっており、ここで上下のIMTSが交換する駅でもある。
しかし、ここはグローバル・ループの下にあるため、屋根下の撮影になることは覚悟しておく必要がある。
また、交換シーンの撮影についても最初に北ゲート行が入線し、次にEXPOドーム行が入線することになるが、両者の停車位置がずれているため、一方のIMTSに被られてしまう。
従って交換シーンの撮影は難しそうだ。
ただし、交換待ちの関係上、停車時間は比較的長い。
ここで下車しなかったため確証はないが、先述した理由から北ゲート行を反対側のホームから撮影すること自体はさほど難しくない、という印象を持っている。
最後にEXPOドーム駅。
ここも北ゲート駅と同様、片側一面のホームとなっている。
北ゲート駅と違うのは、進入してきたIMTSがループ線を通ってそのまま入線してくる点。
従って、進入してくる所を撮影できると思う。
しかし、多客時だとホームに人が溢れかえる事からこれまた難しいかもしれない。
なお、停車しているIMTSをホーム反対側から撮影することは不可。
こう書き出してみると駅撮りは意外と難しい。
しかもどの駅もホームには線路への進入防止用の柵及び出入口にホームドアが完備されている。
あまり条件は良くないのではないかという印象を受けた。
では、走行写真はどうか。
これも意外と撮影場所が限られる。IMTSはグローバル・ループの下を通っているため、撮影に向いた見通しの良い場所が少ないためだが、それでも駅撮りよりは少しマシな写真が撮れると思う。
それでは、自分なりに満足の行く写真が撮れた場所を北ゲート側から紹介してみる。
グローバル・コモン6南側とグローバル・ループを繋ぐ通路から撮る。
ここからだと西ゲート駅を出発した北ゲート行を撮ることが出来る。
ただし、振り返っての後打ち撮影は不可。直ぐにグローバル・ループの下に入り込んでしまうため、どうしても支柱に阻まれてしまう。
続いて西ゲート駅。
交換風景については西ゲートと日本ゾーンを繋ぐ通路上から撮影できる。
ただし、グローバル・ループの真下にあるため、どうしても支柱等に阻まれてしまうのが難点。
そして、意外な穴場がこの近くにある。
それは、「IMTS天然ガスステーション」。
西ゲートから少し北に行った所にある。これがグローバル・ループから見下ろせる場所にある。
ここで天然ガスの補給や洗車、整備等を行っている。
いわば「車庫」と考えれば良いと思う。
入場者数に合わせたIMTSの出入庫も結構あるようで、自分がいた11時過ぎにはその作業を見ることができた。
ついでに、ここからだと公園西付近を行き交うリニモを撮影することが出来る。
グローバル・ループを下り、「風の広場」へ向かう通路からだと、もう少し近づいて一両ずつ撮ることが出来る。
続いて斜め後ろから。
続いて西ゲート駅へのアプローチ部分。
こうやって見てみると、いかにも「出入庫線」という感じがして楽しいものがある。
更に南へ進む。グローバル・コモン3と5を結ぶ通路上から北ゲート行を撮る。
ただし、北ゲート行の後打ち撮影は西ゲートと日本ゾーンを結ぶ通路上からの撮影と同じ理由で難しそうだ。
どうしても最後部を撮りたいのであれば、EXPOドーム行を狙うしかないだろう。
まぁIMTSの本数もある事だし、時間さえあれば機会はいくらでもある。
次にグローバル・ループの最南端、グローバル・コモン4へ向かう。
ここに接続する通路付近、グローバル・ループをアンダーパスするEXPOドーム行を撮ることができる。
また、EXPOドームを背景に駅に停車中のIMTSを撮影することもできる。
そして、EXPOドーム駅。
個人的にはここのループ付近が一番手軽に撮れるのではないかと思う。
まず、ループに進入してくるIMTSの後部を撮って、ループ線を通ってEXPOドーム駅に進入する所を撮ることができる。いわば「二度おいしい場所」と言える。
今回のIMTSの営業キロは1.6km。
しかし、グローバル・ループの真下を通ったり、支柱に邪魔されたりと障害も多かったが、起伏に富んだ線形であるためか意外と楽しめたというのが本音である。
そして何よりこの会場で確実にIMTSを撮影できるのは9月25日まで。
閉会後の取り扱いがどうなるか、まだ発表されていないが、恐らくは撤去されるのではないだろうかと思っている。
そう考えると、少ない機会で何とか撮れて良かったと思うのは偽らざる本音ではある。
そして、このIMTSは小牧市を走る桃花台線への導入が提言されている。
ただ、既存の新交通システムを転換するためIMTSのシステムをこのまま導入する訳にも行かず、これを発展させた「磁気誘導バス」という表現となっている。
桃花台線が生まれ変わるのは3~4年後。
恐らく、その頃には今回の運行実績を踏まえて更に発展したシステムになる筈だ。
どのような姿で登場するか楽しみである。
アクセス解析
桃花台線の話しですが、愛知県では、「IMTS」の導入の方を検討しているようです。
「IMTS」の乗り心地は、結構良さそうですね。桃花台線の場合、乗り心地は、今もあまりスピードを出さないので、変わらないかもしれません。
しかし高架上を走るので、もし途中で止まったら・・・、とそちらの方が心配です。万博の「IMTS」も、故障で一時期、止まっていたそうですし。
おはようございます。
3月以来、ご無沙汰しています。
お話にあったIMTSのトラブルは、手動運転となる西ゲートからIMTSメッセ停留所の区間を走るIMTSが本線に合流する際、手動運転から有人運転に切り替わらなかったというものです。
対して無人運転区間となる北ゲート・EXPOドーム間では駅での停車位置が3センチ手前にずれた事でドアが開かなかったというトラブルがあったとのことです。
これらについては、また別の機会にでも触れようと思っていますが、確かに万博会場では地平を走るのでまだ対処のしようもあると思いますが、高架上を走る桃花台線でこの種のトラブルが起こったら、どうなるか。
ご指摘があったように、高架上に取り残される訳で相当大がかりな対応が必要になってくると思われます。
恐らく、桃花台線のIMTSで無人運転を採用したとしても「運転要員」として運転士が乗務するのではないかと思います(リニモの一部区間のように)。
乗り心地については、思ったよりも良かったというのが正直な所ですが、それはバスと比較した場合の話であって、新交通システムと比べるとあまり変わらないのかな、と思ったのもまた事実です。
長いコメントになりましたが、今後もよろしくお願いします。