森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

生理学研究所 [ポスター・アワード]

2010年11月12日 00時13分14秒 | インフォメーション
生理学研究所 [ポスター・アワード]


視覚と体性感覚の異種感覚情報の統合による身体の認識が模倣能力に与える影響 ~右片麻痺患者による手指構成模倣の視覚遮蔽下模倣検査~

沖田 学1)2) 行廣孝3) 宮本謙三4) 森岡 周5) 越智 亮6) 椛 秀人7)

1)愛宕病院リハビリテーション科 2)高知大学大学院医学系研究科 3)一ノ瀬病院リハビリテーション科 4)土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科 5)畿央大学健康科学部理学療法学科 6)星城大学リハビリテーション学部 7)高知大学医学部生理学講座

写真は沖田学氏とpooneilさんこと生理学研究所・認知行動発達の吉田 正俊先生です.




日記:自宅滞在数時間

2010年11月10日 09時09分51秒 | 日記
一昨日、東京より奈良に帰り、仕事をして、
昨日朝、東京に戻ってきた。
13時より「脳を学ぶ(3)」の対談、
本日は、バイオリニスト・飯島多恵さんで、
飯島さんのレッスン室で、5時間にわかり、対談をしました。
彼女の履歴、そして、志向性の変化、
選択、そして奏法、アンサンブルまで。
実に内容の濃いお話ができたと思います。

音楽家の共通認識は、もちろん技術をもたらす練習は言うまでもないのですが、
読譜からのイメージです。
これは人間ならではの機能であり、
いかにその領域、エリア39・40野が私たち人間で膨らんできたががわかります。
音楽はその象徴であり、音楽を楽しむのは人間しかありません。

音楽家の行為シミュレーションの自動化が聞けてよかったです。

しかし、どこの世界でも教育となると難しく、
まさに人が人を教えるというのは技術を超えた感情の伝搬が必要になります。
それはどこの業界でも同じです。

その後、21時半ごろまで、編集長の中村さんと食事をして、
本日、今から帰路に。
新幹線が相当苦痛になってきています。
グリーンでももはや苦痛になるとは・・・人間とはある意味恐ろしいものです。

日記:わしらは日本人

2010年11月09日 05時11分52秒 | 日記

なんか,久しぶりの家だな~
只今朝の5時
昨日東京から帰り,また今日東京に行かないといけないなんて・・・
なにしに帰ってきたかっていうと,もちろん授業に.

さて,週末はgeneの講演・シンポジウムでした.
岡山より,一路,東京へ.
銀座で翌日の打ち合わせを兼ね,食事をとり,
東京ベイコート倶楽部へ.
会員制のホテルに初めて入りました.
ビューバスの部屋はたまにありますが,
ここは門から質が違う.

日曜日,会場の東京ビックサイトへ.
リクナビからか,大学生が同じ方向に大勢で歩いていた.
同じ方向にというのが少々気持ち悪い.
もう少し,自由度があっていいのじゃないかと思いました.
脳の伝達経路と同じように.
そこしか使えなくなってしまう.
まあ,それが,人間なんだが・・・
1000名収容の会場に900名あまり.
1日の民間のシンポジウムにこれだけの人を集める内容であるが,
それだけ,期待が大きいのでしょう.
期待がおおければ,それを900様に超えることは難しく,
負が強化されるものも出てくるのだろうと,思いました.
それもしかたない.
何かがあると探そうとしてるが,そこに何もなかった.
光があるところでしか,家の鍵を探そうとする行為である.
光がないところに鍵があるにもかかわらず,
光があるところしか探さない・探せない.
そしてそこには何もない.

それは,やはり他人に何かを求めようと強ければ強いほどそうなってしまう.

と弁解してもしょうがないので,
私の講演は,自己責任なので,ある程度,パーフェクトにしようと思いました.
今回は,少し差別化する意味で,学術的につっぱしらず,
冗談...私の場合はブラックが多いのですが,を多く交えて話しました.

制御と学習の脳機能から臨床を考えるという手法をとりましたが,
私が今回いいたいのは,運動主体感,身体帰属感なくして,
治療効果とはいえないという点です.
使える手は,使って不快ない身体です.
それにセラピストは何とか気付いてもらいたい.
動きと知覚は発達によってかい離なくなってきたのです.
それが神経のシナプス結合由来の発達です.

脳卒中,いや運動器も含めて,
私たちの行為がどうして,このようにうまくできているか,
そのたゆまない興味と同時に,発達の勉強をもっとしてほしい.
私たちが行為のスペシャリストなら,その行為がどのように生み出されてきたかを知らなければなりません.
それを月齢だけ覚えさせようとする今の教育は確実に間違っているのです.

さてさて,今回は伊藤さん,佐野さんの講演を直接的には初めて聞くことができ,
大変参考になりました.
私自身の聴講スタイルは,それは何を背景にしているか,
それは科学的に考えてこのようにとらえることができるか,といったように,
脳の中で情報処理をしています.
新奇なものはそれを記憶しようとしますが,
そうではない場合は,経験と照合しながら解釈を加え,図式化するようにしています.

パネルディスカッションは時間が足りず,
少々方向性が見えぬまま終わってしまい,
消化不良になったかもしれませんが,
いきなり,何かが生まれ,何かが変わるというようにはなっていません.
学習は1日にしてならず,
揺らぎながら,途中から大きくベクトルを持ち,上昇していきます.
しばらく停滞を続けるが,それを継続するかにかかっています.
右肩上がりは私たちが描いている妄想です.

この業界のように40数年停滞しているのは良くないのですが,
未来の脳卒中のために,実のある停滞を数年続け,
上昇気流に乗りたいものです.

言いたいことは,このようなシンポジウムの枝が大事だということです.
あくまでも,きっかけづくりであり,
今回の意味は,そのアフター
つまり,議論を各地で巻き起こすという視点です.
あ~でもない,こうでもない,おれはこう考えるとか・・・
もちろん,私たちも壇上を降りると,酒を酌み交わせながら,
そのようなことを話しています.
本来ならば,それを収録して,聴かせるっていうのが一番いいのでいいのですが,
それは突然生まれるエマージェンスが大きいので,
なかなか難しい.
若者が各地で,酒を酌みかわしながら,未来を語る.
そして最終的にはこの業界をひっぱっていく,そういう姿が大事です.

いろいろ思いましたが楽しい時間を過ごさせていただきました.
品川駅での感じは,べるさんのページでUPされています.

昨日,昼に大学に帰りつき,
そのまま,教育学部のコミュニケーション心理学,
そして健康科学部の人間発達学,
そして大学院の健康科学特論Ⅳの3コマを行いました.
大学院は昨日は頭頂葉の機能を話しました.

20時前に大学院生たちと少し話,
久しぶりに家に帰ってきました.

満身創痍ながら,今日7時には再度,東京に向かいます.
脳を学ぶ(3)の対談です.
今日はバイオリニストの飯島多恵さんとの対談です.

東京での仕事が圧倒的に増え始めました.
日本の中心は東京なのですね.
改めてそれを感じています.
授業のために奈良に帰る.
なんか,本末転倒な気がしています・・・

東京に住んだ方がいいんじゃないか・・・なんて1%ぐらい思いました.

日記:声が命

2010年11月07日 09時02分33秒 | 日記
大分より帰り、授業を5コマ程度月曜にして、
火曜より沖縄へ。
いつもは空港にお出迎えですが、
今回は沖縄タイム、いつどこに行けばよいかさっぱりわからず、
それを楽しむかのように、ゆいレールにのり、
国際通りへ、
そのあと、古谷さんと合流し、波む花で懇親会を行いました。

そこでは、植物プランナーの新城さん、
そしてアソシア施設長の神谷さんたちとあすのイベントの打ち合わせを行いました。
全般的なコンセプトを決め、
美しい人生をおくるためにであったり、
マイナス思考からプラス思考へであったり、
いくつかのコンセプトを決め、
私の講演も「脳っておもしろい」にして、
広く一般の方々にその興味をもってもらうような方向でいくことを決定しました。

翌日、文化の日に、てんぶす那覇で、イベントが開始し、
私の講演からスタートしました。
久しぶりに演台を真ん中に置き、スライドを使用せずに、
言葉だけですすめました。

場内にはマダムの方々が多く、
彼女たちは笑いの神様であり、
些細な冗談にもおおいに笑ってくれました。
この人たちの人生は豊かです。

一般の方々に話すときは、
難易度に注意しますので、
自分の知識の整理に非常に役立ちます。


その後、古谷さんの写真をみながら、
古谷さん、そして新城さんと、
自然と脳について語り、
新城さんの人柄でこれも場内爆笑で、
心地よい感じですすみました。

後半はアソシア施設長の神谷さんと、
障害者の心、正の強化、負の強化について語り合い、
切実な問題を、どのように解決していくかという視点で
非常に有意義な話ができたと思います。

私のほうはその後、おばさま連中からサイン攻めや、
握手攻めにあい、少し年配の女性たちのすごさを感じました。

その日は打ち上げがあったのですが、
私の声が出ず、
熱のなか、無理をした感があったので、ついにきたかと思いましたが、
ある程度寝れば、ハスキーボイスですが、なんとか発声できるようになりました。


11月4日に沖縄をたち、最後の卒業発表の確認をして、
11月5日、ゼミ生の卒論発表会。
森岡ゼミは毎度のことながら、トップバッター

以下の発表が行われました。


米元佑太:予測的姿勢制御時における脳活動-EEGを用いて-
楠元 史:メンタルローテーション課題における反応時間と脳活動の関係-EEGを用いて-
吉川奈々:一人称的運動イメージが脊髄前角細胞の興奮性に及ぼす影響-tDCSを含めた検討-
今井亮太:物体提示による視覚情報の変化が運動錯覚に及ぼす影響-fNIRS研究-
三家崇人:ラバーハンド錯覚における空間的整合性が身体保持感と脳活動に及ぼす影響-fNIRS研究-


今年は優秀で、手がかかりませんでした。
難易度も高く、どれも甲乙つけがたい内容です。
学会発表、国際雑誌への投稿も可能なものもあります。
データを見直し、適宜、公表していきたいと思います。
ご苦労様でした。


しいていうならば、3年生のために、もっとわかりやすくかな。

卒論の発表を終え、
そのまま岡山へ、
岡山で講義をして、
強化学習のまとめを行いました。

岡山より、京都を経由して、一路東京まで。

昨日よりgeneの講演のために東京に来ています。

今から講演・シンポです。

また詳細は後日UPします。


日記:循環性

2010年11月02日 07時14分58秒 | 日記
10月17日(日)の滋慶リハビリテーションセミナーの講演記録からブログがストップしています.
東京より戻り,守口市で上記の講演を行いました.
運動学習に関連する内容であり,強化学習,教師あり学習,教師なし学習の神経科学について述べると共に,運動制御に関わる脳内機構について話し,介入を考えました.
おおむね好評だったと記憶しています.
今振り返れば,このときから体調が思わしくなく,
懇親会をキャンセルしようと思ったのですが,
京橋で少しやり,帰宅しました.

その後,樋口先生を迎えたり,授業をしたり,
毎週金曜日は岡山で講義をしたりと平常な活動ですが,
23日(土)は岡山より青森に向かいました.
青森で講演するのは初めてで,
そのまま懇親会場に向かいました.
ここでも体調を考慮されてか,懇親会は一次会でおひらきとなり,
翌日5時間の講演に挑みました.
内容は上肢の運動制御と下肢の運動制御の脳内機構,
身体知覚の生成機構,運動の主体感,意図に関すること,
そして運動学習に関連した内容でした.
生理学者の二唐東朔先生と意図に関する議論をフロアで行い,楽しかったです.
恐悦至極ながら絶賛されたことに,報酬系が作動しました.
またメンバーたちのおもてなしに深謝する次第です.
体調を灌漑見ても,心地よい感じでした.


そして,先週末は大分で7時間の講演.
前日より発熱にうなされ,それまでの喉,頸,そしてメニエール状態に輪をかけて,
風邪症状が加わり,朝起きるまではいけないのではないかと不安ながら,
それでも動けたので,大分に向けて出発しました.
大分では大分県士会長の河野先生,そして吉田先生,井手先生にお迎えいただき,
そのまま会場の新別府病院へ.
河野先生は県士会長ながらまだ学びたい,そして,新しい情報を入れたいと,
人間の本来の欲求をお持ちで,とても共感を得ると同時に,
こういう御方には人は必ずついていくと思いました.
概して,意味もない経験を口にするものがいますが,
経験とは見えないものであり,口で表現するものではない.
しぐさ,技術,効果,すなわちふるまい,背中,姿勢で見せるものである.
人間は死ぬまで世界を知りたいと思う知的生物である.

県士会長で7時間の講演をすべて聴いていただいて,
率直に感想をいただいたのは,今までの講演のなかで河野先生だけです.
多いのは最初と最後にいるとか,懇親会に出てくるとか,です.
これもわからないわけではないですが,時代の流れについてこれないと,
知らないうちに,意識の下,すなわち潜在的な情動に動かされ,
新しいものを取り込もうとする部下に対して,回避あるいは攻撃をしてしまう.
人間の脳はそうなっています.
そして,攻撃された部下は,よかれと思って動こうとしたのに,
指導なしに,ふたをされ攻撃されれば,学習性無力感を感じ,
知らないうちに動かない(うごけない)自分になっていくのです.
負のスパイラル突入です.
負の学習強化はそのようになっていってしまいます.

職場関係にも脳科学の知見が大いに役立ちます.
患者さんにももちろんです.
脳科学は脳損傷者の機能回復だけにもちいる狭い学問ではありません.
こうした新しい知見から新しい理論が生まれ,新しい介入が行われ,そしてそれが検証され,また新たな仮説が生まれる,そんな循環のある業界にステップしてもらいたいものです.

大分の講演も大変,心地よいものになり,38度程度の熱があったのですが,
ある意味,快調にしゃべることができました.
会場との空気感が大事です.
職場の雰囲気がおそらく患者さんの回復にも影響すると思います.



今日は今からゼミで,そのあと沖縄にたちます.
咳がとまってくれればだいぶ楽なのですが・・菌をまき散らしてないか,それが心配です.


日記:rapid

2010年11月01日 23時22分03秒 | インフォメーション
いろんなところで講演していますが,体調が芳しくなく,ブログUPが滞っています(ただいまは熱と格闘中).その間,いろんなコメントを拝受し,感謝する次第です.青森大分はまた講演を引き受けたいと思わせるメンバーでした.私の命は,求められる方々に捧げるものです.また,これらの講演のことは追って書きたいと思います.

合同会社gene 主催シンポジウム

2010年11月01日 23時14分20秒 | インフォメーション
合同会社gene 主催シンポジウム
日時:22年11月7日(日)
場所:東京国際会議場
テーマ:中枢神経疾患へのリハアプローチの再構築
講師:伊藤 克浩 (日本ボバース研究会 会長)
     佐野 恭子(兵庫医療大学 講師)
     高倉 保幸(埼玉医科大学教授)
    森岡 周(畿央大学 教授)

現在900名参加されるようです.
1000名といきたいものですね.