森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:わしらは日本人

2010年11月09日 05時11分52秒 | 日記

なんか,久しぶりの家だな~
只今朝の5時
昨日東京から帰り,また今日東京に行かないといけないなんて・・・
なにしに帰ってきたかっていうと,もちろん授業に.

さて,週末はgeneの講演・シンポジウムでした.
岡山より,一路,東京へ.
銀座で翌日の打ち合わせを兼ね,食事をとり,
東京ベイコート倶楽部へ.
会員制のホテルに初めて入りました.
ビューバスの部屋はたまにありますが,
ここは門から質が違う.

日曜日,会場の東京ビックサイトへ.
リクナビからか,大学生が同じ方向に大勢で歩いていた.
同じ方向にというのが少々気持ち悪い.
もう少し,自由度があっていいのじゃないかと思いました.
脳の伝達経路と同じように.
そこしか使えなくなってしまう.
まあ,それが,人間なんだが・・・
1000名収容の会場に900名あまり.
1日の民間のシンポジウムにこれだけの人を集める内容であるが,
それだけ,期待が大きいのでしょう.
期待がおおければ,それを900様に超えることは難しく,
負が強化されるものも出てくるのだろうと,思いました.
それもしかたない.
何かがあると探そうとしてるが,そこに何もなかった.
光があるところでしか,家の鍵を探そうとする行為である.
光がないところに鍵があるにもかかわらず,
光があるところしか探さない・探せない.
そしてそこには何もない.

それは,やはり他人に何かを求めようと強ければ強いほどそうなってしまう.

と弁解してもしょうがないので,
私の講演は,自己責任なので,ある程度,パーフェクトにしようと思いました.
今回は,少し差別化する意味で,学術的につっぱしらず,
冗談...私の場合はブラックが多いのですが,を多く交えて話しました.

制御と学習の脳機能から臨床を考えるという手法をとりましたが,
私が今回いいたいのは,運動主体感,身体帰属感なくして,
治療効果とはいえないという点です.
使える手は,使って不快ない身体です.
それにセラピストは何とか気付いてもらいたい.
動きと知覚は発達によってかい離なくなってきたのです.
それが神経のシナプス結合由来の発達です.

脳卒中,いや運動器も含めて,
私たちの行為がどうして,このようにうまくできているか,
そのたゆまない興味と同時に,発達の勉強をもっとしてほしい.
私たちが行為のスペシャリストなら,その行為がどのように生み出されてきたかを知らなければなりません.
それを月齢だけ覚えさせようとする今の教育は確実に間違っているのです.

さてさて,今回は伊藤さん,佐野さんの講演を直接的には初めて聞くことができ,
大変参考になりました.
私自身の聴講スタイルは,それは何を背景にしているか,
それは科学的に考えてこのようにとらえることができるか,といったように,
脳の中で情報処理をしています.
新奇なものはそれを記憶しようとしますが,
そうではない場合は,経験と照合しながら解釈を加え,図式化するようにしています.

パネルディスカッションは時間が足りず,
少々方向性が見えぬまま終わってしまい,
消化不良になったかもしれませんが,
いきなり,何かが生まれ,何かが変わるというようにはなっていません.
学習は1日にしてならず,
揺らぎながら,途中から大きくベクトルを持ち,上昇していきます.
しばらく停滞を続けるが,それを継続するかにかかっています.
右肩上がりは私たちが描いている妄想です.

この業界のように40数年停滞しているのは良くないのですが,
未来の脳卒中のために,実のある停滞を数年続け,
上昇気流に乗りたいものです.

言いたいことは,このようなシンポジウムの枝が大事だということです.
あくまでも,きっかけづくりであり,
今回の意味は,そのアフター
つまり,議論を各地で巻き起こすという視点です.
あ~でもない,こうでもない,おれはこう考えるとか・・・
もちろん,私たちも壇上を降りると,酒を酌み交わせながら,
そのようなことを話しています.
本来ならば,それを収録して,聴かせるっていうのが一番いいのでいいのですが,
それは突然生まれるエマージェンスが大きいので,
なかなか難しい.
若者が各地で,酒を酌みかわしながら,未来を語る.
そして最終的にはこの業界をひっぱっていく,そういう姿が大事です.

いろいろ思いましたが楽しい時間を過ごさせていただきました.
品川駅での感じは,べるさんのページでUPされています.

昨日,昼に大学に帰りつき,
そのまま,教育学部のコミュニケーション心理学,
そして健康科学部の人間発達学,
そして大学院の健康科学特論Ⅳの3コマを行いました.
大学院は昨日は頭頂葉の機能を話しました.

20時前に大学院生たちと少し話,
久しぶりに家に帰ってきました.

満身創痍ながら,今日7時には再度,東京に向かいます.
脳を学ぶ(3)の対談です.
今日はバイオリニストの飯島多恵さんとの対談です.

東京での仕事が圧倒的に増え始めました.
日本の中心は東京なのですね.
改めてそれを感じています.
授業のために奈良に帰る.
なんか,本末転倒な気がしています・・・

東京に住んだ方がいいんじゃないか・・・なんて1%ぐらい思いました.