森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:風で後押し

2010年11月12日 07時37分24秒 | 日記
昨日は終日大学にいる,こんな素敵な日はないと思いました.
その前日から,PT学会(宮崎)の演題締切のため,
延べ30発表ぐらいの抄録をチェックしましたが,
もうとやかく言うレベルではない.
抄録はいかにわかりやすくがモットーで
ここで知識をさらけ出してもよくないし,
一方,「あっそう」でもよくいない.
何が明らかになっていて,何が明らかになっていなくて,何でそれを明らかにしないといけなくて,そして,それをどのように明らかにするのか,
この流れで」すべてが決まります.
あとは,結果をわかりやすく表現し,考察は一般論でなく,結果に忠実に展開していく.
それと倫理さえはっきりしていたら問題はありません.

学部ゼミの4年生も2名エントリーするため,
それはそれで院生と違って,朝からきちんと登録の仕方を教えました.
AMはそれをしつつ,滞っていた事務仕事を行い,
PMより3年生のゼミ,
昨日は小出さんが運動錯覚と情動,藤原さんが歩行時の運動プログラム,峯君が痛みと情動,そしてdefault modeについて取り上げました.
研究計画までまっしぐらに進んでほしい.

その後,角川学芸文庫の校正,メディカルプレスの原稿の校正,理学療法学の校正,そして週末の学会のスライドを調整しはじめ,時間が1時間ほどしかなく,超高速で仕上げ,
16時半より教授会に出席.
昨日は大学院委員会も休会であり,比較的早く終了し,
18時より学部ゼミ生の卒論提出原稿に赤を入れ始めた.
まずまずよくかけている.
今年は優秀で本当に楽なのです.
これからも研究を続けてほしい人材です.

その横で大学院生は自主的に研究進捗を話し合っている.
いい光景です.

19時半より3年生の田中さんの研究に関して打ち合わせを行い,
結局,情動と学習に落ち着きました.

20時すぎより,メールの返事,とてつもない数に・・・でしたが,
ありがたいことなのです.
人と人とのつながりは.
しかし,コミュニケーションとは言葉ではない,ので,
メールはそのように活用せずに,
あくまでも伝達手段であるし,
なんというか,書簡のやりとりというように,やることができれば面白い.
まあ,長いtwitterって感じでしょうか.
Mixiなんかはそれかもしれませんが,
ダメなのは書簡のやりとりをしている以外のものが,閲覧できることです.
そこで,情報はゆがんで,間違って伝わっていきます.
書簡のやりとりをしている2人は,それなりの共通言語をもっており,
類似した知識を持っているからこそ,解釈が大きくゆがめられませんが,
そうでない場合,自己の脳で都合のよいように,あるいはわるいように解釈を介して,誰かに伝達されていく,そうすれば,言葉が自分の身体を離れて独り歩きしてしまう.
現代社会の問題でもあります.


実は2週間ほど前に,国際雑誌の投稿原稿のレビューが帰っていますが,もう目を通す時間もなく,21時過ぎにそれをしないといけないと思い,印刷し,持ち帰りました.
週末は時間があれば英語に向かおうと思います.
リバイスが厳しくなく,ホッとしています.
やっぱり,研究論文を作成・修正している方がうれしいような・・・
そんなことをきづいています.
まあ,研究論文を国際的に報告していく,それが本当の自分の仕事なんですから・・
苦楽はここにあります.
しばらく,出版の執筆は止めます.
といっても,そのしばらくは2週間ほどですが・・・
12月~1月には猛スピードで痛み原稿をフィニッシュさせ,
1月には脳を学ぶ(3)に取り組まないとなりません.

あっという間に,次年度です.

「行け行け,私の両足」

生理学研究所 [ポスター・アワード]

2010年11月12日 00時13分14秒 | インフォメーション
生理学研究所 [ポスター・アワード]


視覚と体性感覚の異種感覚情報の統合による身体の認識が模倣能力に与える影響 ~右片麻痺患者による手指構成模倣の視覚遮蔽下模倣検査~

沖田 学1)2) 行廣孝3) 宮本謙三4) 森岡 周5) 越智 亮6) 椛 秀人7)

1)愛宕病院リハビリテーション科 2)高知大学大学院医学系研究科 3)一ノ瀬病院リハビリテーション科 4)土佐リハビリテーションカレッジ理学療法学科 5)畿央大学健康科学部理学療法学科 6)星城大学リハビリテーション学部 7)高知大学医学部生理学講座

写真は沖田学氏とpooneilさんこと生理学研究所・認知行動発達の吉田 正俊先生です.