森岡 周のブログ

脳の講座や講演スケジュールなど・・・

日記:テストステロン全開

2011年06月10日 09時44分25秒 | 日記
サッカーの本田選手がフェラーリーで成田空港に乗りつけ,
出国した.
この記事を読んで,「バブル期の油っぽい成金のようです。
子供たちに悪影響を与えないか心配です。」
という書き込みをみました.
人の感情はその時々の状況,認知によって修飾されます.
まさにこの言葉は,今の日本を象徴しています.
こういう志向が国力に大きく影響を与えると思います.
平和ボケしている象徴で,これでは何も発展がない.

この写真を見て,まさに「テストステロン」全開!と
僕は喜びました.
男性ホルモンの極み.
20代はこうでないと.
男子はあこがれ,おれも!と思い,
一方,世の中の女子は「かっこいい」と
女性ホルモンを分泌しなければならないと思います.

日本男子が打たれ弱い.
だから,自分の投影としてバーチャルな人間をつくりだす.
それはマスメディアに出ているアイドルや,
スポーツ選手もそうですが,
ネット上で繰り広げられるセカンドライフな世界.

バーチャルでなく,自分の身体を使って,現実を生き,そこで打ち勝つ.
最終的には自分に勝つ,
人との争いは関係ない,自分に勝つとよくいいますが,
それはある境地にたったとき,
それを究めようとすれば,その境地にたたざるをえないのです.
だからこそ,それを乗り越えようとするのです.
けれども,究める途中であれば,ライバルに勝っていく,という精神が必要です.
つまり負けたくないという精神が必要です.
それが最終的には国力に反映します.
車はいらない,電車の方がエコだとか,経済的だとか,
言わないで,男子諸君にはテストステロンを出してもらいたい.
そして,ドリームを語ってもらいたい.

もともとガキのときは,
車が好きとか,ヒーローが好きとか,
些細なことで喧嘩するとか,
あったはずなのに,どうして,まあこう,大学生たちは弱くなったのかな.
クリスマスディナーは男子が予約せずに,
女子が予約するという,なんともなさけなく,
男子は家でゴロゴロディナーがよく,
女子は外で,というこういう世の中.
フェラーリーにあこがれる男子を求めたいものです.
そういうやつが,業界をささえ,ひいては国を支えていくのです.

リハビリ業界もいっしょ.
給与があがらないとか,
診療報酬だとか,
なんともまあ,公務員気質.
いつからこんな弱くなったのでしょう.
リハビリが普及していなかったころ,
俺がなんとか理学療法の知名度を上げてやるとか,
病院をうってやるとか思ったはずですが,
これも時代なのでしょうか.
そういう時代は一度解体される運命をたどるかもしれません.
自然現象とはそういうものです.

ちなみに僕は親の反対を受け,
当時はバブル全盛期だったので,
大学に行き,カイシャに入るのがよしとされていたので,
福祉系なんて・・・という時代に,
自分は総合リハビリセンターを建てるという夢を語りました.
それで説得し,今に至ります.
自分はその道をきていませんが,
友人では起業している者がたくさんいます.

給与は自分で上げていく時代.
大学研究者もいっしょです.
研究が認められ,開発が進み,
あるいは勉強をして,知的財産として認められれば,
同じ内容を話しても,それには対価がつきます.
そして,講演の時給も上がっていくのです.
ある意味,そういった戦士たちは命を削って仕事をしているのだから.

こういうのに,まだ一律という古い体質も残っていますが・・・

いずれにしても,
フェラーリーのやつもいれば,軽自動車のやつもいる.
みためは,同じサッカーをしても,プレイが違えば.
みためは,同じ療法でも,技術が違えば,
みためは,同じ講演タイトルでも,知識が違えば,
フェラーリーにもなれば,車もない自分にもなる.
そういう世界観になれば,テストステロンが全開にならざるをえないと思うのです.