大学は大学院入試・AO入試の準備や,大学院博士修了基準の検討,
そして,2年生の見学実習など,系統講義外の流れにのっている.
学部学生の卒論もみんな真摯に取り組んでいる.
時間的猶予がないなかの実験なので満足いくものとはなかなかいかないが,
この手続きを知ることだけでもよき経験となる.
自分のやりたいことを探し,そして,疑問に思い,
そして疑問を解決するための手順を考え,実行する.
そして生まれた情報に基づき考える.
この循環性は人生そのものである.
臨床がパスの導入など,考える必要がないロボット人間を生産している中,
そうでない演繹的かつ常にdecision makingが求められるこのプロセスはかけがえのないいプロセスになる.
小さな冒険というべき,こうした経験が
人生ず~と継続する人は若い.
冒険者になること.
大人になればなるほど忘れるが,
山あり谷あり冒険人生こそ,
自分を振り返る経験になる.
それをはなからしない防御線をはってしまえば,
大きな外的な山がせってきたとき,沈黙あるいはキレる.
大人でもそういう人は多い.
沈黙者や無茶な攻撃者にならないよう,
この論理的かつ情熱的プロセスを大事にしてもらいたい.
森岡研究室の合言葉は「自立」「自律」である.
手取り足取りな人生をいつまでも続けることはできないので.
担当教員が適当であれえば,子は育つ(と思う).
子がしっかりしないといけないと思えば,教育は成功である.
親が優れすぎても子は委縮してしまう.
ただでさえ威圧感のある私は,介入しすぎると委縮させてしまうことが多々ある.
経験則でしかないが,心のなかを振り返るとそういう客観的な事実に出会うだろう.
昨日は,院生の中間報告で,
河村民平君が「ワーキングメモリ容量の違いが音声情報処理およびその聴覚ラテラリティに及ぼす影響」そして平松祐一君が「言語情報の付与が上肢の運動制御に及ぼす影響」について自身の研究成果を報告してもらった.
テレビ会議で岐阜のこうむら君,名古屋の吉田君が入って意見交換した.
頂上が少し見えてきた6合目あたりかな.
徐々に良くなっている.
自分自身で成長が見え始めてきたときかもしれない.
今日は,残りM2の2名の院生報告会である.