隻手の声(佐藤節夫)The voice of one hand clapping.

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風力発電のウイリアム・カムクァンバWilliam Kamkwamba's windmill

2009-12-18 16:22:01 | Weblog
風力発電を造ったウイリアム・カムクァンバWilliam Kamkwamba on building a windmill 平成己丑二十一年師走十八日

TED会議へS君は毎回参加してきている。今年はインドだったそうだ。
S君から資料を頂いた。この風を利用した少年の話はTanzaniaのArushaで2年前に行われたTED・AFRICAで話されたものです。化石燃料の枯渇に対する教育が浸透している訳ではなく、化石燃料が手に入らないアフリカの少年の話なのです。TEDがオーストラリアで開かれたことはありません。カリフォルニア以外では神戸、オックスフォード(2回)、タンザニア、インドだけです。
近々本が出されるそうですが、彼からさわりの文を送って貰いました。
“The boy Who Harnessed the Wind.”
William Kamkwamba was born in Malawi, a country where magic ruled and modern science was mystery. It was also a land withered by drought and hunger, and a place where hope and opportunity were hard to find. But William had read about windmills in a book called Using Energy, and he dreamed of building one that would bring electricity and water to his village and change his life and the lives of those around him. His neighbors may have mocked him and called him misala-crazy-but William was determined to show them what a little grit and ingenuity could do.
Enchanted by the workings of electricity as a boy, William had a goal to study science in Malawi's top boarding schools. But in 2002, his country was stricken with a famine that left his family's farm devastated and his parents destitute. Unable to pay the eighty-dollar-a-year tuition for his education, William was forced to drop out and help his family forage for food as thousands across the country starved and died.
Yet William refused to let go of his dreams. With nothing more than a fistful of cornmeal in his stomach, a small pile of once-forgotten science textbooks, and a armory of curiosity and determination, he embarked on a daring plan to bring his family a set of luxuries that only two percent of Malawians could affored and what the West considers a necessity-electricity and running water. Using scrap metal, tractor parts, and bicycle halves, William forged a crude yet operable windmill, an unlikely contraption and small miracle that eventually powered for lights, complete with homemade switches and a circuit breaker made from nails and wire. A second machine turned a water pump that could battle the drought and famine that loomed with every season.
Soon, news of William's magetsi a mphepo-his"electric wind"-spread beyond the borders of his home, and the boy who was once called crazy became an inspiration to those around the world.
Here is the remarkable story about human inventiveness and its power to overcome crippling adversity.
The Boy Who Harnessed the Wind will inspire anyone who doubts the power of one individual's ability to change his community and better the lives of those around him.

大変長い文を書き写しましたので、ミスタイプがあるかもしれません。資生堂の福原さんが「文明は一人の狂気で始まる」と言いましたが、想いを持った一人の力は凄いものです。我々もこの少年から学ばねばならないと思います。しかし電気のない生活は我々には想像も出来ませんね。文明の有難みを忘れかけているようです。
狂人だと言われても、世間の目を気にしないで思ったことをやる勇気をもたなければならないと思います。(S君より)
訳してみましたが、ミスがあるかもしれません。
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風力発電を造ったウイリアム・カムクァンバ
 ウイリアム・カムクァンバはアフリカの南西部マラウィで生まれた。その国は<まじない>が支配し、現代科学は不可解であった。渇水や飢饉で枯れた土地でもあり、希望とか機会をみつけるには困難な場所であった。しかし、ウイリアムは、エネルギーを使うと呼ばれた本で、風車について読んでいた。そして、彼の村に電気や水をもたらし、彼のまわりの人々の生活や人生を変える風車を造る事を夢見た。彼の隣人たちは彼をmock馬鹿にし、狂人呼ばわりしたかもしれないが、ウイリアムは彼らに少しの根性gritや発明の才ingenuityはどんなものだということを示すよう決心determinedさせられた。
 少年として電気の働きにうっとりしたenchantedウイリアム君は、マラウィのトップ、全寮制boardingの学校で、科学の勉強するという目標を持った。しかし、2002年 彼の国は、彼の家族の農場が荒れdevastated、彼の両親が極貧になるdestituteような飢饉famineに陥った。彼の教育に1年間授業料80ドル払えないため、ウイリアム君は退学し、国を超えて何千人が飢えて死んだので、彼の家族を食べさせるよう手助けしなければならなかった。だが、ウイリアム君は、夢を手離そうlet go ofとしなかった。胃には一握りa fistful ofのコーンミールより多くなく、一度忘れた科学の教科書と好奇心と決断の蓄積armoryでもって、彼は、たった2%のマラウィ人が持てる贅沢と、西洋人が必要と評価しているもの--電気、水道を彼の家族にもたらす、勇敢なdaring計画を実行に移した。廃棄金属、トラクターの部品、自転車の半分を使って、ウイリアム君は鋲やワイヤから作られたスイッチやブレーカーで、完全な、いつかは光のために強化された、未完だが使える風車、本当らしくない装置や、小さい奇跡的なことを進めた。
 2番目のマシーンは毎シーズンのしかかるloomed with干ばつdroughtや飢饉とたたかう水ポンプを回した。
まもなく、「新しいウイリアムの電気の風」が、彼の家庭の境を越え、そして、一度は気が狂ったと呼ばれた少年は、世界中の風の生みの親inspirationとなった。
 これは、人類の発明の富inventivenessと有害な逆境crippling adversityに打ち勝つ力についての注目すべき物語である。
風を利用した少年は、個人の能力の力を疑う人々を、彼の社会を変え、周りの生活をより良くなるよう、鼓舞するinspireだろう。
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以上ですが、ウイリアム君は「アルケミスト」のサンチャゴ少年のように、宝物を見つけましたね。世界が後押しをしなくてはならない。
しかし、マラウィでたった2%の人たちが得る贅沢を、我々は、湯水の如く使って、S君の言うように文明の有難みを忘れている。私の周りでは今、クリスマス・イルミネーションで飾り立てて、憩いを演出している。それはそれで良しとしたいが、少しは人類の共生を考えたい。
先日、風力発電の近くの住人の人的被害が報道されていたが、いわゆる低周波音公害ですね、日本の場合、皆に良いような設備は出来ないでしょうね。電気のない社会に戻ればよいのだが、たった100年前なのだが、逆に100年後はというと、電気のない社会に突入は必至ですね。

お読み下され、感謝致します。