国を愛すること。Loving our countries.(1) 平成丙戌年皐月十六日
先月教育基本法改正案が国会に提出され、いよいよ本会議審議入り。
「愛国心」を条文化するなど、現行法にはない理念が盛り込まれている。
自民党と公明党との合意で、次のように決着。
『伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。』
対案として、民主党は前文に『日本を愛する心を涵養(かんよう)』と明記するとしている。
いずれにしても、改正されることになる。
改正されたら、これで国家主義的な考え方(命を懸ける)にならないよう見守るより他はない。
私の父母は、教育勅語を諳んじていた。もっとも私の父は軍人でしたから、当り前といえば、当り前であったことでしょう。
戦前の教育勅語は天皇制の根幹とでもいうべき基本法である。
「朕惟フニ我ガ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠二徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ・・・・・
夫婦相和シ朋友相信シ・・・・・・・
一旦緩急アレバ義勇公ニ奉じ・・・・・・・・
其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ。
御名御璽 」
武士道ではありませんが、御恩と奉公の関係で「いざとなったら」 命を懸けますとされていた。 今の中学生に「仮定だけど、戦争と言う事態になったら、命懸けれますか?」
と聞いても、「いやです。」という答えばかりだった。
当然と言えば当然かな。平和で飽食の時代だ。
校歌によく出てくる「伝統」ですが、子供たち曰く、「学校の統廃合でどこに伝統があるのか?」 と。 頭の痛いところをついて来ます。
先月、私の水泳仲間であり、Blogの「雪の遺書」の英訳を助けて頂いた長嶋さんより 手紙を頂きました。1999年10月21日朝日新聞に投稿して、東海版に掲載されたもので、読んで下さいとのこと。当時、国旗・国歌法が小渕内閣により成立した。曲解無きようそのまま、再度掲載させて頂くことにします。
国旗・国歌には年月をかけて
カナダ大使館御中 カナダの国旗・国歌の資料を早速お送りくださりまことに有難うございました。 あつく御礼申し上げます。
貴国の国旗・国歌の決定までの経緯は、日本の国旗・国歌の検討のしかたとは発想に
根本的な違いが秘められていることが判り心から感動しました。 日本の政府が、国旗・国歌を成立する段階で、国民の声を広く問うことなく、むしろ国民の願いを拒否したことに残念を通りこし怒りを感じています。ガイドライン法といい、国歌・国旗法といい、日本の軍国化を本当に心配する時期に差しかかったようです。
カナダは英国の連邦でありながら、実質的に独立した国家になしとげられたことを理解できました。 国旗については、2600以上もの案を検討したり長い年月にわたり、結局
1964年英王国のユニオンジャックを配したデザインをやめて、貴国特産の砂糖カエデのデザインに改新されたこと(初掲揚は翌年)に敬意を表します。 心の安まる何と美しいデザインではないでしょうか。 国歌も、永年の検討の果実で、人々の心と自然を育むすばらしい詩歌ですね。
日本は戦後主権在民、戦争放棄・平和希求をかかげました。 私はそれを本物にしたいと願っているひとりです。 国は異なってもおたがいに真の世界平和のために努力しましょう。
本当に有難うございました。 (カナダ大使館の了解済み)
カナダは1867年7月1日に建国された。そして、1931年英連邦内自治領となった。
元首はイギリス女王Queen エリザベス2世(1952~)で、君主国Monarch.
国民はイギリス系が40%、フランス系が27%となっており、国旗・国歌を決めるのに年月をかけられたということです。
一方、日本では、当時、国旗・国歌法が成立した時、小渕首相は「強制するものではない。」と国会で答弁されたそうです。 強制ではないものの、将棋の米長九段は、東京都教育委員会委員として、「日本中の学校で国旗を掲揚し国歌を斉唱させるのが私の仕事です。」と平成16年の園遊会で述べている。しかし、さすがに、今上陛下は「やはり強制になるということではないことが望ましいですね。」とお返事された。 現場はどうだろう? 国歌を斉唱する際、起立を事実上強制する教育委員会が出てきたと聞く。
教育の憲法が教育基本法です。 まだ憲法が改正されてなく、外堀を埋めるように、今回も国旗・国歌法と同じく、国民の声を聞かずに成立となるのでしょうか? 決まれば、小中の社会科や道徳に影響が出て来ます。 あわてる必要はないように思いますが、私なりにじっくり是非を考えたい。 でも、会期は6月18日だ。 (英語はお休みしました。続く )
先月教育基本法改正案が国会に提出され、いよいよ本会議審議入り。
「愛国心」を条文化するなど、現行法にはない理念が盛り込まれている。
自民党と公明党との合意で、次のように決着。
『伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛するとともに、他国を尊重し、国際社会の平和と発展に寄与する態度を養うこと。』
対案として、民主党は前文に『日本を愛する心を涵養(かんよう)』と明記するとしている。
いずれにしても、改正されることになる。
改正されたら、これで国家主義的な考え方(命を懸ける)にならないよう見守るより他はない。
私の父母は、教育勅語を諳んじていた。もっとも私の父は軍人でしたから、当り前といえば、当り前であったことでしょう。
戦前の教育勅語は天皇制の根幹とでもいうべき基本法である。
「朕惟フニ我ガ皇祖皇宗国ヲ肇ムルコト宏遠二徳ヲ樹ツルコト深厚ナリ・・・・・
夫婦相和シ朋友相信シ・・・・・・・
一旦緩急アレバ義勇公ニ奉じ・・・・・・・・
其徳ヲ一ニセンコトヲ庶幾フ。
御名御璽 」
武士道ではありませんが、御恩と奉公の関係で「いざとなったら」 命を懸けますとされていた。 今の中学生に「仮定だけど、戦争と言う事態になったら、命懸けれますか?」
と聞いても、「いやです。」という答えばかりだった。
当然と言えば当然かな。平和で飽食の時代だ。
校歌によく出てくる「伝統」ですが、子供たち曰く、「学校の統廃合でどこに伝統があるのか?」 と。 頭の痛いところをついて来ます。
先月、私の水泳仲間であり、Blogの「雪の遺書」の英訳を助けて頂いた長嶋さんより 手紙を頂きました。1999年10月21日朝日新聞に投稿して、東海版に掲載されたもので、読んで下さいとのこと。当時、国旗・国歌法が小渕内閣により成立した。曲解無きようそのまま、再度掲載させて頂くことにします。
国旗・国歌には年月をかけて
カナダ大使館御中 カナダの国旗・国歌の資料を早速お送りくださりまことに有難うございました。 あつく御礼申し上げます。
貴国の国旗・国歌の決定までの経緯は、日本の国旗・国歌の検討のしかたとは発想に
根本的な違いが秘められていることが判り心から感動しました。 日本の政府が、国旗・国歌を成立する段階で、国民の声を広く問うことなく、むしろ国民の願いを拒否したことに残念を通りこし怒りを感じています。ガイドライン法といい、国歌・国旗法といい、日本の軍国化を本当に心配する時期に差しかかったようです。
カナダは英国の連邦でありながら、実質的に独立した国家になしとげられたことを理解できました。 国旗については、2600以上もの案を検討したり長い年月にわたり、結局
1964年英王国のユニオンジャックを配したデザインをやめて、貴国特産の砂糖カエデのデザインに改新されたこと(初掲揚は翌年)に敬意を表します。 心の安まる何と美しいデザインではないでしょうか。 国歌も、永年の検討の果実で、人々の心と自然を育むすばらしい詩歌ですね。
日本は戦後主権在民、戦争放棄・平和希求をかかげました。 私はそれを本物にしたいと願っているひとりです。 国は異なってもおたがいに真の世界平和のために努力しましょう。
本当に有難うございました。 (カナダ大使館の了解済み)
カナダは1867年7月1日に建国された。そして、1931年英連邦内自治領となった。
元首はイギリス女王Queen エリザベス2世(1952~)で、君主国Monarch.
国民はイギリス系が40%、フランス系が27%となっており、国旗・国歌を決めるのに年月をかけられたということです。
一方、日本では、当時、国旗・国歌法が成立した時、小渕首相は「強制するものではない。」と国会で答弁されたそうです。 強制ではないものの、将棋の米長九段は、東京都教育委員会委員として、「日本中の学校で国旗を掲揚し国歌を斉唱させるのが私の仕事です。」と平成16年の園遊会で述べている。しかし、さすがに、今上陛下は「やはり強制になるということではないことが望ましいですね。」とお返事された。 現場はどうだろう? 国歌を斉唱する際、起立を事実上強制する教育委員会が出てきたと聞く。
教育の憲法が教育基本法です。 まだ憲法が改正されてなく、外堀を埋めるように、今回も国旗・国歌法と同じく、国民の声を聞かずに成立となるのでしょうか? 決まれば、小中の社会科や道徳に影響が出て来ます。 あわてる必要はないように思いますが、私なりにじっくり是非を考えたい。 でも、会期は6月18日だ。 (英語はお休みしました。続く )