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残念な大塚家具。

大塚家具の新社長の新しさに期待していたが残念だが成果が出ないようだ。一度どう変わったのか見に行ったが中途半端でつまらない店になっていた。かつての鬱陶しいくらいの異常な密着応対でたとえ買わなくても、超高級な家具の話などそれまで知らなかった面白い話を聞いて帰って来れた時の方がへんな意味で面白い店だった。今は品揃えはそこそこだが、店のこだわりもなく店員は声をかけるのかかけないのかどうするの??と何とも不可解な微妙な空気が漂っていた。スタート後の軌道に乗らない間、ニトリやイケアと違う、長く使える良いものを顧客に届けることをすれば必ず結果が出ると新社長は言っていたし、今でもだいたい同じようなことを言ってるが、結果的に3期連続の営業赤字で潤沢だった現金預金を3年で180億から18億まで減らすとなると仮にどういう形で支援されるにせよ経営者としては去るしかない。優秀な大学を出て都銀に勤め親の会社の安定した基盤で適度に活躍し古臭い親の追い出しに成功したが肝心の商売の目の付け所はシロウトだったようだ。ニトリやイケアのほうが安物でも店に入ってワクワクする。同じような話で古い発想の親に反乱して成功したのが星野リゾートの星野佳路氏だが、決定的に違うのが、星野の場合、変えた果てにどういうものにしたいかというビジョンがハッキリと見えていた点だ。かたや斜陽の家具、かたやイケイケのリゾート産業の差はあれどこの差は大きい。やりたいことの将来像が明確に見えるということは社員にとっても目指すものがわかりやすく仕事がしやすくモチベーションが上がる。大塚家具の身売りが難航している要因の一つが社長に家業意識が未だ強くポストにしがみついていることらしい。社長退任は退かした父に負けることになるという意地からだろう。だったら自分で会社を解散整理すればいい。私もかつて製造業の会社を売却する際に、売却する先の上場企業に「ウチがおたくの会社を買わない場合はどうするのか?」と聞かれた。すかさず自力で解散整理すると答えた。もちろん解散整理する余力を残した段階で決断することが大切である。引き時を見誤りいつかまた蘇ると勘違いして堕ちるところまで行った経営者を身近でも数名見てきた。オーナー経営とはそこまで覚悟することだ。

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