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443万人の罪 

 

震災は天罰といった人には震災は神風だったようだ。

 

本音で天罰と言い、こりゃまずいってんで深くお詫びしますと口先でいい、消防隊の帰還に涙するという弟顔負けの上手な演技でお涙好きで保守的な高齢者の支持で当選した。東京は日本のダイナモだといい震災に強い東京を作り上げると選挙になってからつけ刃のように言っている。どうしてこれまでの12年の任期中に震災につよい東京をつくらなかったのだと問いたい。今東京に巨大地震が来たらどうなるのか?彼がなにをしてきたのだ?

 

長年にわたって都知事を務めたにもかかわらず、なんら都民が喜べるような施策で実績を残さない人が、この先明日を担う若者の意見より去りゆく中高年の意見で選出されたことを憂う。世界有数の大都市東京でボーダレスの時代にこんなに国際感覚のない人がまた選ばれてしまった。

 

もし彼が本気で都政を変えたければ 立候補はもっと早くあるべきである。土壇場で立候補を決めたとき”国家の危機感ゆえに”とか言ったがこれは詭弁である。まじめに都政を考えていれば立候補者の受付開始日に同じ事を言って立候補すべきである。ウソ見え見えである。同様に東国原という人も立身出世のステップとして次は都知事か国会議員かどっちにしようかという個人的な意向で動いているのが丸見えである。本気で都政をかえたいというなら、さっさと立候補者の受付開始日に候補するはず。宮崎同様に東京も踏み台にするつもりだったが、”想定外”の震災がらみで失敗したので次は国会議員ねらいか?

いずれにしても反・石原の票をワタミの社長から取り、分散さたことにより結果的には石原の援護をした形となった。

 

石原のために立候補をやめた松沢という人も情けない。本当に都政を思うなら、石原さんここはぜひやらせてくれ!たのむ!と言うぐらいの気概があるべきで、どれだけ恩義があるか知らないが、石原が出馬するからということで退くようではその志を疑う。こんな人は、もし仮に都知事になっても、きっと国民より仲間の政治家のメンツや立場を優先するに決まっている。こんな人に政治は任せられない。

 

ワタミの社長はそういう点では掛け値のない実直な立候補だったと思うが、なにぶん実績のないことが、震災でさらにマイナスに働いてしまった。

 

こうして数々の幸運に見舞われて当選した後でふんぞり返って実力のように振る舞う態度は、彼らしくいつ見ても下品だ。

 

1995年にも大前研一が同様の経営的な発想で改革を試みようと立候補したが、なんと都民は元祖タレント議員だった青島幸男を選んでしまった。あの時もし、大前研一の試みを実行するチャンスを与えていたら、その成否にかかわらず経験として政治レベルが一歩前進できた可能性は高かったと思う。

 

神代の昔から ”政治のレベルは絶対に市民のレベル以上にならない” という格言があるが またまたそれを痛感することとなった。かくして東京はまた改革の機会を逸した。

 

それでもTwitterなどで、ずいぶんと若い人たちが投票を呼びかけ東京に行かないと老害が当選してしまうと危機感をあらわにしている人がいたのは救いだった。

 

とにかく事実は以下の通りである。

 

 投票に行かなかった人  443万人   

 石原以外に投票した人  341万人   

 石原に票を入れた人   261万人  

 

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