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樹齢二千年のLet it Be。

先日、自分の敷地で高くなりすぎたモミの木の上の方をカットした。天候不順が多い昨今もし地盤が緩んだり台風などで隣家に倒れて傷害や破損を引き起こすと行けないので仕方なく8本ほど先端部をカットした。

 

さっきBSで見たが、屋久島には樹齢2,000年を優に超えるいわゆる屋久杉が多数あるらしい。

スギの寿命は500年位。すなわち今眼の前で見ている木は、もしかすると戦国武将を見たことがある木なのかもしれない。

ホノルル沖でダイビング中に出会う真珠湾攻撃を知る80歳のウミガメどころでない。

屋久島のスギの樹齢2,000年となるともう弥生時代だ。

おもしろいことにこの長寿の理由は花崗岩の痩せた土地で地面の栄養が少ないからだそうだ。

これに特有の気候や水が相まって、通常より成長が遅く腐らず長生きできるらしい。

太陽が登ろうが月が出ようが、雨が降ろうが風が吹こうが、動きもせず喋りもせず服も着ず悠久の昔から、気の遠くなるような長い時間ひたすら立ち続ける木には敵わない。 

なるほど、80年くらいしか生きない人間が はるかに長生きな木々を世界中でバッサバッサと長年切り倒してきた。

その人間は、美味で栄養満点の食物を取り過ぎて体重が増えすぎて、あれやこれやとダイエット策に苛まれ、ついでにクルマや電車など文明の利器に囲まれて足腰は弱くなり、わざわざスポーツジムに出向いて どうみても楽しそうでないマシンで対処して、ついでに昔は存在していなかったITの進化の弊害で心まで蝕まれる。

インターネットを見ると・・・

若い時カッコ良くかわいかったアイドル歌手や女優が歳を取った容姿を「劣化」というそうだ。

ヒトはモノじゃない。老化はすれど「劣化」とはいわない。

「劣化」と書いて喜んでいる輩も 歳をとり髪も減り、シワも増え、腹も出て、乳も下がる。

先日、69歳になった沢田研二が太って若い時のアイドル時代とは違えど、ありのままの姿でステージに挑んだ。髪も薄くなり、カールのかかったロングヘアはオールバックの白髪となり、カッコいい顔はしわが増え、パンタロンでスラッと伸びた足腰は 私といい勝負の太い腹回りのおじさんになっていたようだ。

カツラをかぶり、薄くなった眉を描き、シワ取りや下がった目尻の整形をして、結果にコミットしてダイエットを一生懸命してちょっときつめの服を着て「チョイ悪オヤジ」風を気取ったジュリーを見るより、なんかホッとした。

女性でも(おそらく)自然のままの草笛光子さんや有馬稲子さんやデザイナーの島田順子さんなど歳を重ねてもホントにステキだ。外観じゃないよ、生き方だよ!って教えてくれる気がする。

(言っておきますが・・カツラや 眉を描き、整形をしたり 「チョイ悪オヤジ」を気取るのは個人の自由。否定しません。どうぞご自由に。)

屋久杉のBS放送をみるのと前後して、眞子内親王の婚約会見で、ご結婚相手の小室さんが好きなことばは、

奇しくも「Let It Bです」とのこと・・・ スギの木の精神だな。お幸せに!
 
話が飛躍してしまったが なんだかスギの木と比べて、人間が滑稽に思えて来たけど仕方ない。

 

この子たちにも樹木や動物を例に少しずつ生命の愛おしさを伝えたいと思う。

まあ、こうした樹木を含め せめて地球を壊さないようにするしかないな。 

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