苦悩の果て・・・

イチロー選手がNYヤンキースに電撃移籍した。本人の記者会見では新しい選手に道を譲り自分は新天地に行くということだが、私はこの転籍の裏にイチローに相当の苦悩があると思う。

マリナーズ入団当初イチローはチーム内でも孤立していたようだ。しかし実績を残しメジャー生活にも慣れ他選手とのコミニュケーションも進み、チーム内に溶け込んでいつしかリーダー的存在になった。連続200安打・首位打者・ゴールデングラブ・オールスター出場など数々の実績を残した後、昨年から実績が落ちた。多彩な勲章を手にしてきた彼は相当苦しみ続けたと思う。関係ないかも知れないが、彼の白髪がここ１～２年で一気に進行している。

実績が落ちてきたら、もうリーダー的存在でいることに無理が生じる。そこで居心地が悪くなった。

なんとか以前の自分の打撃が出来るよう必死にもがいたができなかった。

私は６～７月で復活できるかが今後の彼を左右する大事な２カ月だと思ってきた。しかし思うようにいかず、もうこのままではダメになると思ったのだろう。新天地に移ることで気分一新しか道がなくなったのではないか。

私はいかに新天地に行っても現実は厳しいと思う。昨年来のバットスイングの速度の低下と走力の低下が科学的に検証されているからだ。

これまでも多くの名選手の力量が低下している38~39歳の彼の今後はどうなるのだろう。　

一つの提案だが、以前にもこのブログで記載したが、すでに若い時のようにボール球をちょこんとミートして脚力でヒットを稼ぐことを頭から切り離し、投手に多くの球を投げさせ、しっかりと自分のスイングのできるストライクゾーンを待って強打する。自分のゾーンに球が来なければ四球も選ぶ。そもそも卓越したミートの能力があるイチローにこれができないはずがないと思うのだが・・・

しかし、そんなことが通用するほどメジャーは甘くないのかもしれない・・・・

素人が勝手なこと言うが、もう一度蘇って欲しいと切に願うが故である。それにしてもホントに実力主義の厳しい世界だと痛感する。だからこそ真剣勝負が繰り広げられ、我々ファンを楽しませてくれる。最高レベルの戦いが後半繊に突入した。

ガンバレ、イチロー！