sptakaのブツブツDiary

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7月23日(日)世界遺産の麓の貧困

2006-07-22 23:09:08 | スキー・登山・自然
 秋田青森・世界遺産の白神山地の麓に(保険金)殺人事件が起こっている。金目当ての事件というのは、北からやってくる。不況・不景気・貧困も同じように北からやってくる。昨日青森で電車の線路上に、車放火してトランクに性別不明の遺体があったというのは、何なんだ。朝になって電車がぶつかれば、それこそ木っ端微塵になるという、およそ東京でも考え付かないことを、北の不景気は考える。たまらない。そういえば、南米の女に14億円もつぎ込んだのも青森役所の職員だった。やはりそこまでのアホは東京にもいない。
 連続殺人は秋田藤里・二ツ井(能代)の豪憲君事件のことだ。藤里町は世界遺産の秋田側(南口)の登山口でもある。
 能代のコンビニ強盗というのは、八森町で起こったことで、ここは同じく、世界遺産の秋田側(西口)登山口のことだ。犯人は同一だか別だか知らないが、世界遺産という山梨県も欲しがっている金メダルを身近に手に入れているのに、実はそれが世界不景気・貧困遺産と言い換えてもいい。
 子供がジュースを欲しいときに、ロシアのウォッカとメキシコのテキーラというジュースがあって、キャビアというお菓子も付いているらしいからと、青森秋田が喉から手が出るほど欲しがったのがこの世界遺産である。近くに空港まで作った。しかし飲んで食べてみたら、そりゃ子供には失神するほど、アル中で即死するまずいジュースで、キャビアと一緒にどぶに捨ててしまったというのが、今の世界遺産の扱い方になる。私のような大人にくれればよかったのに。
 仕事でこの2ヶ月の間に、その藤里に3回も出かけた。しかし白神という山は、かつては出羽丘陵地帯といわれた程度の、山と呼ぶにははっきり言って貧相すぎる(遠めに見た感じでは)。最高峰が1200mでそこから900mまでの山が、30くらいはあるのか。暇を見つけても、この真夏に登ろうという気力が湧かない。しかし、町中にはパンフレットは一応置いてある。んで、問題核心の、世界遺産の山というのには、登っていいのか、悪いのか。何で登山者が、そんな世界の役所が決めたものに、気を使って腫れ物に触るようにしなければならないんだ。知床の羅臼なんて、誰でものぼっているじゃあねえか。
 白神がせめてよかったのは、百名山にこの山が入っていなかったことだ。いまどき東北の山はどこでもスキー場の山になった。25年前に、この白神も遅ればせながら、スキー場の山にしようと観光道路を計画したときに、それにストップがかかったことが、いわば保護と遺産の出発になっているらしい。したがって、夏には観光道路こそはないが、穏やかな丘陵地帯のなかへ、延々と奥まで林道が入っている。林道はあるが、観光道路はない。それが残されたやぶ山であっても、自然が深いといわれるところか。平ヶ岳みたいなものか。(いんや、そんな上品じゃない)。だからある意味、東北一俗化されていない山という意味では、今となっては東北一の山が、白神だというと間違いになるのか、ならないと思う。
 ならば「東北一の静かな山に登りましょう」とか、「世界遺産の名峰」でもいいし、「夏には白神登山でリフレッシュ」でもいいのだが、そういう案内は一切ない。役所仕事だからね。
 日本の役所は何を考えているのか。世界遺産の山に「登らないようにしましょう」という運動をしている。というか決まりになっている。NHKの集金のように、違反罰則はないのだが、登らない推進運動なのだ。ここがすべてを失敗させた出発点になっていると私は思うのだ。
 スイスアルプスのように百年前から、全土が世界遺産であっても、登っていけない山はありません。登山は安全を期して、どんどん行きましょう、健康に最適ですと、スイスは百年前も今でも同じことをいっている。遺産の管理というのは、世界的な規則はない。規則で入り込んだら治外法権の介入だからね。ただ遺産を保護しましょうという姿勢があるだけだ。運用できるかは、地元民の頭の程度に任されている。遺産の保護と登山というのは、およそ簡単に相容れる。登った登山者が、そのよさをアピールすれば相乗効果だというわけだ。ウンコ、おしっこの処理などは、簡単なことだ。林業山菜取りは別として、趣味の登山者がかつて山から追い出された前例は、世界中どこにもない。ただ貧しい中国ネパールが、入山料くれといったり、第二次大戦が始まって、インドカルカッタはイギリスに占領されて、ドイツ登山隊はここへ降りられなくなったというだけの話だ。
 ところが子供がウォッカとキャビアを手に入れたものだから、前提に白神は「登らないようにしましょう」転じて「登るな」、これじゃ誰も行きませんよ。バカだね。貧困層は、世界遺産は一切手をつけてはいけないと翻訳して解釈した。正確に守るならば、今後人類は一切白神へ入ってはいけませんということになる。環境庁を出発点として秋田青森地元の解釈だ。つまり殺人事件を起こしたら、死体は白神に捨てましょうとは、アホでも気が付く。
 しかしそれはあまりにもよくないということで、ほんの隅っこの白神岳、二ツ森の登山道だけは「登山道から外れないように」として、ガイドを1日2万円で勧めてくる。ぼったくり野郎。だれがハイキングにガイド雇うか? もちろん友人単独登山でもいいのだが、どうせそういうことすると「地元に金落とさないで登った」と不景気・貧困は考える。そういう道端の目が貧しそうで、卑しいようで、嫌なのだ。
 そして登山道がない多くの山の話になる。夏に登りたいと思えば、沢から登って、沢に降りる。私が3月にスキーを持ち込めすべての山に登れるのだが、貧困の目を見ながら、そおっと登るんじゃ、そんなつまらない登山はありえない。こうして誰も客が行かないのは、当然の話だ。
 知床でも白神でも、けっきょくあまたの悪い旧態依然の人はやはり同じことを考える。「世界遺産にして間違えた」だろうなあ。観光道路作って、バス誘致して、自然破壊して。しかしそんなことやっても、貧困が10年遅れるだけで、やはり生きているうちに不景気と貧困は襲ってくる。頭の悪いのは行政が一番で、後は悪循環になり、貧困地帯には観光にも登山にも、もう行きたくないというのが結論になる。
しかし、山そのものは5千万年前からそこにちゃんと存在しているわけで、およそ貧困とは別物ではあるのだが、そういう広い解釈をできる人は少数派でしかない。
世界遺産の名峰(白神岳1231m・二ツ森1068m)に登りましょう。
(但しそれ以外の摩須賀岳1011m・青鹿岳1000m・焼山963m・大臼岳880mほか30座の山は道がない世界遺産のため登らないようにしましょう。夏に沢から登って沢に降りられるベテラン登山者と、積雪期にスキーで往復できるベテラン登山者は、この限りではありません)=例えばね。
 これまで登山者が自然破壊したことがあるのか。破壊したのは、県の行政と営林署だけでござんす。

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2 コメント

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登山者の自然破壊 (Funky-U)
2006-07-25 14:16:01
雷鳥のいるところではスキーの滑走音は

天敵のクマタカかなんかの羽音と同じだから

雷鳥がびびっていなくなるのでスキーは

やめましょうという話になっていたです。



そんなの科学的に証明したんですかね。



人の掘った溝を「雪の大谷」とありがたがって、

土産を買って帰る人の方が、

貧困山スキーヤーより大事なんですよね。
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Unknown (sptaka)
2006-07-25 18:25:30
え~~、スキーが熊鷹と同じ? 聞いたことないなあ。 雷鳥は、晴れているときや静かなときには、怖くて外に出てきませんよ。習性として、そういうときに外にでると、這松の表に出ると、天敵にやられる。だからこそ、ざわざわして、騒々しいと悪天候だと元気になる。吹雪の日とか。人の足音聞くと、悪天候だと勘違いして出てくる。日本に三千羽でしたか、つがいで10ヘクタールだかの広いハイマツが生態保存の必要条件の鳥なのに、歩いているだけでいつも出会うとうのは、いつも本当に不思議になる。どうせ鳥は昼間は目は見えませんからね。

 スキーの音に悪天候の友達だと思って出てくるのです。

 おおそうですか。熊鷹はわざと音を立てて雷鳥を誘い出して襲っていくというわけですか。だったらスキーヤーとか登山者になれれば、吹雪とスキーや熊鷹の音の違いを学習することで、もっと賢くなれるのか?いずれにしてもね、登山者が自然破壊した例はないんです。しかも私たちと雷鳥は友達であってね。

 私の理解では、騒々しいのが雷鳥は好きなのです。登山者も、沈殿して敗退するかという悪天候に、雷鳥は元気にハイマツ食べています。どうせ山はいつも静かなものですよ。このひと月雷鳥には何の天敵もありません。山は雨ばっかりの悪天候。デタラメいうやつが、世の中に多くて困る。
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