sptakaのブツブツDiary

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8月20日(日)ヨーロッパに6個の山群

2006-08-20 05:51:27 | スキー・登山・自然
 ヨーロッパに4000m以上の高峰は150座くらいある。日本の百名山コレクター・収集家と同じようにヨーロッパにも4000m峰のコレクターがいるというのが、アルパインガイドのヨーロッパ版に出ていた。
 モンブラン4800mのあるその山群。マッターホーン4400mのバリス、ユングフラウ4100mのオーバーランド、ベルニナ4000mのサンモリッツ近くのエンガディン。スイスの中にあって、ロマンシュという途方もない方言を喋る地方だと馬鹿にされている。イタリア語圏よりも少数だ。パールゼクラン4100mのあるゼクラン山群。バラディソ4100mのある南方山群。アオスタのさらに南の方だ。
 なるほど整理されて分かりやすい。しかし4000m峰もない、ドロミテも、オーストリアにも山がある。オーストリアのスチュバイの谷は、そういう名前のピッケルメーカーもあるが、こちらも魅力的である。
 ミディのロープウェーや車でハイキングしていて、上ッ滑りでどうしようもない不満足を感じるのは、その本にウィンパーがモンブランに登ったときの引用として書かれているが、分かりやすくて納得する。
 モンブラン。ヨーロッパ4800mの最高峰に登ると、
1、大きな満足感があるが、続いて大きな不満を感じる。
2、理由として、すべての欧州は自分の足元にあって、見上げるものがないという不満。
3、さらに、望んだものがすべて与えられるという短絡感に悩まされる。
4、「これで不満は一切ない」という満足感は、実は目標を失った大きな不満であることに気がつく。
5、同じように「これ以上努力しなくていい(もうこれ以上の登りはない)」という短絡的満足感も、実はまともな人間であれば、大きな不満であることにすぐに気がつく。
 そしてガイドブックの筆者はさらに続ける。
6、眺望だけ楽しもうとしたら、それは飛行機の窓から下界を見たときと何も変わらない。
 私が続けて、
7、ミディのロープウェー3400mから見下ろしたときと、それは全く同じだ。
 そして筆者は、
8、登頂したということは、眺望だけではなく、他に自分の中に大きな意味がある。
9、その意味が感じ取れれば、次の新たな目標が生まれる。
 ウィンパーという人は実に理屈っぽい人だった。いや、理屈っぽくなければ、登山なんてものなどやっていられない。
 ヨーロッパの登山のガイドブックは実にたくさんあって、どれもが豪華本の写真集になっている。ところがこれは、モノクロ写真少しだけのポケット版ガイドで、見た目字が多い。字が多い本は最近嫌われる傾向にあるのだが、もちろん短絡的お上り田舎者を満足させるだけの本で、ちょっと頭のいい人には何の満足感も与えられない。
 字の多い、ポケット版の本はとても好きだ。

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