名前が似ているからって、勝手に書くよ。石丸と聞いても「丸石自転車」のほうが、ずっと有名じゃん。ママチャリメーカーの6位くらい。7位くらいにマルキンがあるよ。「マルキン自転車ホイのホイのホイ」というCMもあったけど。
その丸石は自社ビルを神田鍛冶町にもっていて、それ大震災の後の昭和4年に、バロック調だか、ゴシック調で今でも健在だ。不思議なんだよね、こんなものは耐震構造になっていないはずなのに、リニューアルで鉄骨増強できたのか、合格しているんだというわけだ。8階くらいあるよ。保存文化財だ。
昭和4年のビルがどうしてと思うが、当時は自転車とは輸入商品で、高価なもの。ああそういえば、アメリカでは自動車フォードの国民車がすでに出ていたが、ベーブルースは自転車好きで、メジャーリーガーなのに自動車乗らないと不思議がられていたね。自転車もそのくらいアメリカで始まっていたね。
さてこの鉄骨レンガ構造というから、戦時中の焼夷弾ではびくともしなかった、火災には強いということだ。周囲が焼け野原になっても、そうそう国鉄山手線も燃えなかったというのは同じだね。
そのまま戦後も生き残って、その後はGMのディーラーでもあったそうだから、まあ名門ビルというわけで、今はペルシャ絨毯の会社が1Fテナントになっていた。1枚100万円だぞ、誰が買うか。(上階はオフィスビル)。と言ってもビルオーナーはその自転車会社というのだから、本業自転車よりも、いまじゃこの不動産の価値が高いか。
かつて東京駅前の丸ビルは、大正時代のビルで、関東大震災でも崩れなかったのは、ここと、東大の法学部一号館だけで、共にゴシック建築と言われたような。その丸ビルは20年も前に建て替えられたが、しかし旧ビルの一部も残したような気がするが。
ああ戦争前の古ビルというのは、懐かしい。
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