人格破たん者に等しいハンマー室伏広治の金メダル取れば「それは凄い」という東京五輪至上主義の幼児性

　母ちゃんが６５歳になるし、このまま生活保護の人生じゃかわいそうだよと、室伏広治の弟の室伏秀矩が告白したが、ああ室伏一家の金メダル至上主義とそれを後押しするJOCだとかミズノだとか、上は体育協会に文科省なのだが、こんなものいい加減にダメでしょ。
　小学生の頃から、半分成人式といって小学３年生に「産んでくれて有難う」と母親に感謝を強要するのが昨今の教育で、それは東京五輪にもつながる家族の絆であり、いまどき何を差し置いても「家族の絆」といえば、政府でもヘイコラ頭下げてしまう時代なのに、この室伏広治が、実母のルーマニアママのセラフィナさんが、豊田市で２０年も生活保護受けているのに、それ見捨てて「関知せず」。理由は両親が離婚したからとは、仮に離婚しても妻が食えなければいくらかの補助するのがまともな元亭主の重信の立場なのだがそれも一切関知せず。
　いまどきはインチキ生活保護も大いに盛んで、産んだ子供を道路に捨てればこれは刑事事件になるのだが、しかし親子間の扶養の義務はその逆も真実で、老いて食えない親を無視して放置してはいけないのに、昨今は「そんなの行政の生活保護に任せておけ」と、半分くらいの人がこの行為を正当化するのだ。気狂っている時代でしょ。このどこに「産んでくれて有難う」の親への感謝があるのかな。そんなの政府や教育の口先だけのことで実態はないんだね。同じように東京五輪なんて辞めてくれればいいのに。広治はきっと５年後のその五輪のアンバサダーなんですね、人格破たん者なんだけど。
　重信とセラフィナの４０年前の結婚なんて、思えば無謀にも近い都市伝説ってもので、今日のニュースでもサッカーの内田がドイツで世界一目指すといいながら、毎度のひ弱な日本アスリートだから、結婚した嫁は、清水の同級生だったとは、大笑いでしょ。
　比べれば重信は、東欧のチェコかどこかで一目ぼれしたルーマニアのジュニア女子のセラフィナを見染めて「僕と結婚すれば子供は世界一のDNAを背負える」と、これ実現したのだから、こんな伝説は世界のどこにいってもないよね。ちなみに当時のチャウセスク政権は、この国家選抜のジュニアの日本への流出騒動に、日本政府への保証を求めたというのだが、ありうる話だと思ったよ。金の卵なのだから粗末にするなと。
　ルーマニアの体育大学の優等生のセラフィナは、理数系はかなりのものだったようだし、スポーツは投てき、トラック、水泳も、球技も何でもできたのだと。まあいまどきの防衛大学のトップ女子を想定すれば、大阪桐蔭OBとか六大学野球バカなど比較にもならないわけで。
　１０代で日本に来て、結婚したのが２２歳。２４才で広治を出産して、２７歳で由佳をね。だから彼女は五輪も放棄して、重信の五輪は７２年のミュンヘンからで、７６年の同じルーマニアのコマネチの活躍はセラフィナはテレビだったわけで。順当ならセラフィナとコマネチはルーマニアの五輪組だったはずだよね。
　やったことは沼津の大昭和製紙の草むしりとは、彼女の愚痴なんだけど、まあ重信の勤務先がそこだから、妻はその練習お手伝いとかしたんだよね。でも中京大に移ってからは彼女も大学で教えたよ。案外教鞭も重信以上で、運動生理学なんかは、大昭和でハンマー振り回していただけの重信よりも、ルーマニアの体育大学特待生だった彼女の方が知的だったかも。しかも１０ヶ国語話せるというしね。
　ところが離婚したのが８８年でね。広治が高校、由佳が中学の頃だ。男女間のトラブルらしいが、離婚したって双方がこれまでの生活通りなら何も問題ないわけで。その翌年に秀矩が生まれた。
　でもね、強烈な男尊女卑の男ってのは、小泉純一郎もそうだったけど、子供が生まれたら女はさっさと出ていけと。重信も似たようなものでね。でもその子が五輪で金取るようなものなら、特に母系の母にとっては、御殿が与えられるとは日本以外の国ならみんなそうでしかも東欧圏ならそれは生涯報奨金でしょ。こういう心配があったから、アジアの国が我が国のセラフィナにむごいことするなと、それが先の政府保証の裏書きだったのに、チャウセスクが崩壊する頃見計らって重信がこの策略したとしたら、ああその謀略家の能力を持ってして、広治に金メダル取らせたんだなと、奇妙に感心もするけど、しかしずるい。その狡さはもっと他に発揮しなさいと怒ってやりたいよ。
　たまたまルーマニアの政権側だったらしくて、家族も海外に離散になったし、むしろセラフィナにとっては広治や由佳の地元の豊田市で今でも生活保護受けているというのは、案外よかったのかも。地元も中京大もミズノもみんな知っているのに、メダリストには苦言の一つもいえないとは、７０年前のヒロヒト戦争時代の民意から何一つ大人になってないわけで、日本の田舎のアイデンティティなんて、所詮こんなもんかと、大いに呆れるよね。まあ安倍晋三が戦争やりたい昭和の７０年前の国家づくりしているんだから、程度は知れているけどね。
　年収５千万円を越える広治は、マイカーのポルシェとか、重信のレクサスのガソリン代程度を母親の口座に振り込めばいいだけの話だよ、ホントにそれだけ。それができないのは、扶養義務の放棄だし、７０年前なら牢屋に捕まった行為じゃないのかね。いいとこどりした時代錯誤とはこのことだ。
　たとえどんな母親であっても、やるべきことは同じだよ。けど広治の場合は、その金メダルの９０％までが、母のDNAでしょ。重信のアジアの鉄人なんて、世界ランクの８位に届くかどうかでお話にならなかったわけだから。そのアテネの金メダルで今でも食って、５年後もアンバサダーやるんだからなおさらでね。私ずっと思っていたが、IOCのなかで広治が出世できないのは、この汚点があるからでね。
　日本のイルカの醜態まで観察するのが欧米の組織でね、せめてIOCの理事たるものは、その人格でさえも、みんなのお手本になるようにとは、ベーブルースの時代からアメリカごときの野球でも言われたことでね。だから広治はこれに大いに抵触するわけで。
　親の離婚によって、その父側についたという理由だけで、母を見捨てて、母を援助すると「父を裏切る」とは、偏差値３０でも間違いは指摘できるのに、それが分からない。４０歳にして大いなるファザコンとは、始末に負えないよね。こう言うのが野放しになっていることこそ、日本の大いなる欠陥でしょ。
　子供が教育を受ける権利を放棄して「小学校なんていかなくていいよ」という親子と、能力は同程度。税を支払うこと、勤労とか、憲法ごときに書いてある最低の義務行為と同じ話なんだけどね。
　自分が優秀な華族で、一族は国家同等のおカネと人材があるなら、天皇家のように、義務放棄したって何でもないけど、次元は全然違う普通の、ただの五輪という運動会で金取ったというだけの人なのにね。情けない話。