sptakaのブツブツDiary

sptakaさんは、毎日ブツブツ発言しています。

9月30日(金)原油高の三重苦

2005-09-29 23:01:50 | 生き方
原油高の被害は漁師にもっとも辛くなっている。根室の沖合いでサンマ漁の船が転覆して5人も死んだが、銚子からもそこにサンマを捕りに行っている。
 漁師町とキャバクラというのは大いに関係があって、水商売で散財するのは漁師であり、百姓は絶対にそういうことをしない。だから日本は西のほうに行けばネオン街はとても栄えていて、愛媛の松山なんてとこは、今でもバーが2000軒あるらしい。新潟の魚沼にキャバクラがあるなんて聞いたこともない。西は開放的だ。同級生の女の子がキャバクラにいても、男子は平気で尋ねる。しかし北はそれは体を売るほど危険なことだと思われていて、東北地方の水商売は流行っていない。漁師は一攫千金の体質を持っている。
 サンマ漁にはA重油を20キロリットル必要とすると聞いた。昨年まで80万円くらいだったのが、今年は120万円になった。その船は25人乗りで一晩に60トンのサンマを捕るらしいが、今スーパーで1匹100円で売っているサンマは、水揚げの時には8円から10円らしい。キロに直すと60円くらい。だから総水揚げは360万円だと。それは燃料費の3倍でしかない。こんな能率の悪い商売は他にはないだろうと言われた。
 ふむ。私の車満タンで7000円のガソリンが入るが、それで400キロくらい走る。魚沼往復するとそのくらいだ。それを仕事として、一昼夜かけて400キロ走って、1万4千円のギャラだといわれたら、それは不景気の代名詞のタクシーやトラックの運転手よりも割が悪い。登山なら、一昼夜でもそういうことするが、仕事だといわれたら断る。10倍もらったらやる。
 昨年の漁師は80万円の燃料で、キロ300円で水揚げできていたと言われた。今年は豊漁だから値が下がる。ということは、燃料80万円に対して、総水揚げ1800万円で、それは20倍に化けていることになる。漁師というのはそのように、あるときには20倍も儲けられるし、あるときには3倍でしかないという。だから20倍の時に散財する。そういう船が転覆した。本来アリさんのように、堅実百姓がいいのかも知れないが、しかし人間はキリギリスみたいな生活を望む。
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9月29日(木)今日は日中国交正常化記念日

2005-09-29 22:58:08 | 政治・経済・事件・公務
訂正「27日夕刊10面「皇太子さまが登山」で、「網笠山」とあるのは「編笠山」の誤りでした」(東京新聞) おめえんとこは、岳人出してる新聞社なのに、しかも今月号は「ヒロノミヤの秋山」とか言って、10年ぶりに皇室に原稿書かせたってのに、山の名前も知らんのか?
 昼間の番組を見ていると、角栄おやじが出てきて、日中国交回復の古い映像を写していた。72年の9月のこと。33年も前になる。その後パンダも来た。政治家が靖国へいくというと必ず中国が文句をいい、これもまた真紀子が必ず擁護するのは、根拠はすべてこの回復から。
 戦後といっても、高度成長でも、バブルでも、原油高でも、必ず角栄のこの時代のことには触れられる。物まねおじさんも、小泉の真似はしないが、角栄の真似はする。懐かしきよき時代か。
 しかしこいつは、実刑4年追徴5億円の有罪のまま、死んだことを忘れてはならない。犯罪人のまま死んだ。賄賂、金権の、独裁政治だったといってもいい。そんなものを懐かしむのは、日本人はどこか賄賂政治を認知してしまっているところがある。軽微な犯罪だと思っている。実刑四年は、親子心中して、自分は助かって子供死んだときよりも、重い。それは山本五十六、東条英機の戦争犯罪人を、英雄視している右翼と同じに見える。
 ヒトラーを語るときには、およそ9割以上の人が批判的である。ホロコーストで500万人を殺害した。ドイツ人はヒトラーを英雄だと紹介するのか? ネオナチの超右翼だけである。あるいは歴史学を語るときに、承知の上で、ヒトラーの功績を部分的に挙げるくらいである。その彼と、角栄は、政治犯として何が違う。殺人はいけないが、傷害はいいと誰が決めた。「角栄ごとき人間は、政治犯として、語るのも見苦しい」とする一般人が、少なくとも9割いなくてはならないことになる。ところが新潟5区には、そういう人1割であり、真紀子ファンにおいても、1割でしかない。数字が逆転している。
 角栄は、金大中事件のときでも、その解決において2億円の現金が自宅に運び込まれたというのは、この数年で明らかになったことだ。証言者も生きている。そういう見苦しい政治犯を、未だにチヤホヤしているのは、金権賄賂は、実は合法だとか、その制度は有効だとか、実は大半の者が、そう思っているらしい。
 角栄の陣笠の早坂という秘書が、今でも角栄賛美本を書いて生きているのは笑い話として済ませるが、ここ最近でも津本なにがしが、角栄本など書いている。恥はないのか、本当に。
 日中の国交回復などは、角栄がやらなくてもその後に誰かがやっていたに決まっている。中国が日本と国交を交えなくて、今日の繁栄はない。あんな物は、時代の自然の変遷であって、たまたま角栄が総理大臣の時に、そうなったというだけのこと。
 こんな見苦しい政治犯の、その末裔が、小沢であり、青木なのだが、まあ末裔は言いとしても、その本人賛美に、あまりに盲目的に今でも追い込まれてしまうのは、実はまったく見苦しい日本人の体質だと思われる。あんなものの物まねや賛美は、壁の中の慰安会でやってもらいたい。
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