９月２８日（水）白馬のガイド寡占化

　クラブで毎年アンデスに登山している無職の若者が、この夏からハイキングガイドになった。百名山オヤジツアーに付き添って、客６人にガイド１人っていうやつである。ところが、白馬、大町、剣周辺に限っては、地元のガイド組合が強いから、東京在住ガイドには仕事が回ってこないとボヤく。さもありなん。
　白馬村の評判の悪さは有名で、あれだけの施設を持っているのに、まともな温泉がない。美味しい食い物屋がない。雪渓登り口の猿倉のオヤジが意地悪する。その他いくらでもある。スキーだけで腹いっぱい簡単に食えてしまう村では、それ以外の客の扱いは粗末である。隣の大町も似たようなものなら、剣の佐伯一族もそうだろう。
　本来、東京からガイドを連れて行くと、現地往復の旅費がかかるのだが、それでもいい場合があるらしい。親切、電車の中の話が面白い。地元ガイドだとそれは要らないだろうが、まさか往復旅費も上乗せしろとかいうのか。東京ガイドだと地元の小屋が意地悪するとか、東京ガイドなら１日１万円でも働くが、地元は３万円よこせとか。そのうち大きな問題になって、いずれにしろカルテルは禁止行為なのだし、地元がツアー会社に圧力かけていれば排除されるわけだし、問題がさっさと社会問題化すれば面白いと思ったのだが。