Men's wear      plat du jour

今日の気分と予定に、何を合わせますか。 時間があれば何か聴きましょう。

ルーツ

2010-05-13 | Others
  昔アレックス・ヘイリーの「ルーツ」が一世を風靡した後、それに影響をうけた企画が様々な分野で目白押しでしたが、パーカッショニスト ラルフ・マクドナルドのこの盤もその流れをくむ一枚です。



自分のルーツを探るのはなかなか大変そうですが、何時から服に興味を持ったかとか最初に買った音楽ソフトは何故それだったかとか、最初に憧れた映画とか思い返すと面白いですね。
結構記憶が抜け落ちていたり、漠然と思っていたものと違う経緯をたどって現在の趣味にたどり着いていたりします。
色々な方のそういう話を伺っていると、日頃知っているその人とは別の面が見えてくると言うか、限りなく錯覚に近いかも知れませんがより多面的に理解したような気持ちになって来ます。

食べ物の好みなんかは、もっと抜き差しならないと言えるほどその人に密接に寄り添ったものなので、子供の頃からほとんど変わっていないという人も結構多いです。

数か月前から比較的近くに出来たインド料理店に出掛けると、たのんだ物はたいてい美味しいのですが、これはもちろん私たちがインド人とかいう事でなく後天的なもので、せいぜいカレー好きな子供だったということでしょうか。
  

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奈良があつい

2010-05-12 | Rock
  今日の一皿は、今迄の登場回数一位かと思われるDelaney & Bonnie関連の一枚です。
クラプトンを始めLPジャケットの裏面に並ぶFriendsにあたる面々も熱演で、中でも一番売れていそうな盤です。



TVでニュース等報道番組を見る限りでは、今奈良が熱いようです。
遷都千三百年のイベントにゴールデン・ウィークもかなり盛り上がったようですが、仮に盛り上がらなくても奈良の夏は暑いですね。
これからの時期ですと法隆寺の夢殿にむかう辺りなど土が出ている所を炎天下歩いていると、ちょっとボーっとして来て創建当時の人々になったような気分が味わえますが、精神の鍛えられ方が違うので霍乱をおこしてしまいそうになるくらい暑いです。

画像を作る時、一昨日に合わせたパンツをベルト通したまま使ってしまいそのままになっていますが、ご存知のようにヴェストを合わせた場合隙間からベルトがのぞくのは是非とも避けねばならないポイントですので、前回のようにブレイシズを使うのがベストですね。


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うかつな人

2010-05-11 | Rock
 今日の一皿は、面白いデザインのLPジャケットを集めた本などにも取り上げられる一枚ですが、どんな音だったか思い出せません。
マックスフィールド・パリッシュの末裔みたいな画で、イメージの膨らむシチュエーションが描かれています。



そういえば、爪の間は洗ったかな.....まぁ、下味か。
さっき靴を磨いた手で、気が付くと肉を捏ねていました。
もちろんその前に手は良く洗ったつもりですが、水をはじくくらい汚れていたので思い返すとちょっと心配です。まぁ、靴にもラヴォーロ・ア・マーノ(手仕事)なんて書いてあったりしますから、肉捏ねるのも同類みたいなものでしょうか。


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オリーブ・グリーン

2010-05-10 | Others
 自分ではしばらく袖を通していないけれど、気になる色というのがあります。
今シーズンでは、このオリーブ・グリーンなんかがそれに当たります。何故と言うほどの理由はありませんが、陽気等によってそんな気持ちになって来ました。



素材は違いますが画像のようなオリーブ・グリーンのジャケットを、お客様にお勧めしたことがありました。
自分の親よりも少し上かなと思われるくらいの年配の方で、オリーブ・グリーンのジャケットに興味を示されたようなのでお話を伺ってみました。
すると「こういう色は戦争中にさんざん着たんで、もうたくさんなんだよ」と仰います。

懐かしむわけではなく、その方にとっては好むと好まざるとに関わらず身につけざるを得なかった色だったのでしょう。それでも知らず知らず馴染んだ色なので、つい気になって見ていたという具合だったものか。
その方の思いがけない言葉の重さに、出来る限りお話を伺うのが精一杯でした。

店先でへんな物を見かけた時に、つい見つめてしまう事が自分でもあります。もちろん口には出しませんが、そのあまりのヘンさに顔も緩んでいたりするので、傍目には嬉しそうに買う気満々に見えてしまうかも知れません。

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Lew Kirton / 向田邦子さんのお父上

2010-05-08 | Soul
  画像に見えるルー・カートンのように白麻のスーツを着る人を見かけるような季節には、抑えめに清涼感を感じさせる装いも良いものです。着ている本人はどうか解かりませんが、傍から見ると視覚的に涼しげなのはもちろん大歓迎でしょう。



白麻と言えば、向田邦子さんのエッセイに登場するお父上のイメージが思い浮かびます。
同じような精神構造を持つ人が親戚にいてついその人の顔がダブってしまいますが、そのエッセイでは毎シーズン仕立て屋さんが御用を伺いに来て、夏には必ず白麻のスーツを注文した様子が描かれていたのではなかったでしょうか。
それに合わせる靴の手入れをさせられる話も、たしかありましたね。

そう言えば先日サチコさんが、最近また見返しているのは向田邦子のスナップ写真が掲載されていた昔の雑誌だと教えてくれました。たしか文庫本でも今は簡単に見られたと思います。
 

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Hot Dawg / David Grisman

2010-05-07 | Others
 EU通貨ユーロが急落しています。三月に一時百三十円台までいって、また戻していたポンドも同様です。
騒動の発端ギリシャは文明の発祥地だったはずなのに、伝わって来るニュースはいったいどうしたのかと思うような内容だったりしますが、日本も混迷の度合いでは負けていません。
文明とか哲学といっても大分昔の話なので、とっくに途絶えてましたなんてこともあるのでしょうか。



画像のLPジャケットは、デヴィッド・グリスマンの「Hot Dawg」。
たしかこの前のアルバムでドーグ・ミュージックという名を出して来たように思います。
グリスマンはブルーグラスのフラット・マンドリンを演奏しますが、ジャンルの垣根を越えてアコースティックの音を響かせるプレイヤーへと変化していきました。
ステファン・グラッペリと共演したライブ盤もあります。


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傘がない

2010-05-06 | Others
 今日からの三つの画像は三月下旬に作ったのですが、その後天候が不順となりアップする機会を失っていたものです。
気候的にもう使えるかなと思ったもののこれまた一般的でない合わせなので、連休気分も抜けきらないこの時期をおいて無いのではという事でようやく日の目を見ました。



天気予報を見ていたら、間もなく沖縄梅雨入りかなんて話がでていました。早いものですね。
関東地方にすぐ来るわけでもないのに、急に晴れ間が貴重に思えてきます。
何だか春が短いというか冬が長かったというか、配分に支障があったような印象がのこりました。

花の落ちたあとの桜の葉に反射する陽光がきれいですが、画像を作った頃はイースターだったでしょうか。アーヴィング・バーリンの素晴らしいタイトル曲をいただく「イースター・パレード」は、アステアとジュディ・ガーランドの歌・ダンスともに掛け合いが楽しい映画です。
中にピーター・ローフォードが小雨の森を濡れながら散策する楽しさを語って、ガーランドを外出に誘う場面がありました。
先月たまたま帽子を被る人ばかり集まった帰り、傘もなかったですがちょうど帽子で用が足りる程度の小雨が落ちて来て、件のセリフを思い出し白井さんにお話しすると「懐かしいね」と仰って口ずさんでらっしゃるのを聴き、心なしか足取りも軽くなりました。

もう少し強い雨の話ですが須賀敦子さんの書いたものに、驟雨を避けるために襟元を掻き合わせた両手の親指を立てて駆けだして行く男を感慨深く描写したものがあります。映画のワンシーンのように鮮やかな印象が残ります。



危うく昨年11月11日のアステアの話と重複しそうになりました。
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ニット・タイ

2010-05-05 | Rock
 先日UEFAチャンピオンズ・リーグ決勝進出のチーム、バイエルン・ミュンヘンとインテルが出揃いました。現在プレイヤーとしてノリに乗ってるメッシや、その他強豪チームを退けて勝ち進んで来たチーム同士、どうなりますでしょうか。



このLPジャケットの画は誰でしょうか。ジーン・ハーローっぽくもありますね。
昨年の夏にDVDを買って、クラレンス・ブラウン監督「Wife vs. Secretary」という1936年のMGM映画を初めて観ました。主演のクラーク・ゲーブルの他にジーン・ハーロー、マーナ・ロイ、若くてひょろひょろしたジェームズ・スチュアートが出ていました。
話はタイトルのまんまで他愛ないものですが、その時代のMGMなのでスタッフにセドリック・ギボンズやエイドリアンがいて、セットもL・フェロウズのドローイングを見るようです。



シャツは麻。首から下がっているのはもちろんキャヴィアじゃなくてシルクのニット・タイ。
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おフランス製

2010-05-04 | Others
 家内がフィガロ・ジャポンの「パリのビストロ、パリの食器。-楽しくておいしい20区物語-」という号を買って来ました。
美味しそうなものが色々載っています。そう言えば、この冬はペルドロを食べられなかったですね。



初めてフランスという国があるのを知ったのは小学校に入る前後でしたか、おそ松くんに登場するイヤミが「おフランスざんす」とか「おフランスではセーヌにりんごの芯が流れてるざんす」とか言うのを読んだのが最初だったかも知れません。



二十年くらい前のBreurerのタイ。もちろんその頃はおフランス製ざんす。一歩間違うとと言うか一歩間違わなくてもこんな感じの人がいたら怪訝そうに見られてしまいそうです。
ミラノのリナシェンテ裏ピエトロ・ヴェッリの辺りだったと思いますが、Kitonや Brioniなどを扱っているのに、ウィンドウのタイだけは常に大柄なフラワー・モチーフのようなタイプを合わせてる店があって、いつも不思議に思ったものです。でもファッツォレッティだけは、他所にもあまりない素晴らしい品揃えでした。
同じフラワー・モチーフといっても、そこの店のはこの画像の感じよりもっとあくの強いタイプです。
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お出かけですか~。

2010-05-03 | Jazz
 今週はゴールデン・ウィーク中でもあり中には週末までの連休の方もいらしゃるとの事なので、日頃のオーソドックスな合わせを外れて、あまり役に立ちそうにない合わせも混ぜてみました。



画像を作るのに重ねている本をいつもと違うのにしたら、つい開いてしまい、見始めると瞬く間に時間が過ぎて行きました。
片付けもの等もそんな調子でやっていると、なかなかはかどらないですね。


 
麻のシャツ、たっぷりした量感のヘビー・ツイルのタイ。
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Another time, another place

2010-05-01 | Rock
 草むしりをしていると、遠くから鶯の声が風に乗って聴こえて来ました。昨日今日となんて麗らかな日でしょう、と思ったら二月二十三日にもそんなタイトルで記事を書いていたことを思い出しました。その後、天候が定まらず記録破りの悪天候もあったりしたので、こんなGWらしい陽気がやって来ようとは嬉しいかぎりです。



先月たっぷり雨が降ったあとの好天なので、雑草にとっては待ってましたとばかりに伸びるチャンスです。

同様に桜の後の色々な木々の若葉も一口に緑とだけでは括れない濃淡があって、大変美しい時期なので、小高い山の全景を見渡せるような場所に立つとしばし見惚れて退屈しません。

でも、画像のジャケットの色がイメージさせるような水の近くへ行くにはもう少しという感じでしょうか。
友達の木戸君みたいに釣りに魅入られてる人からは、何言ってんのもう十分暖かいでしょと言われてしまうかも知れません。



サンド・ベージュのタイも麻。
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