早実陸上競技部  長距離部員日記

長距離部員達が駅伝形式で繋いでいく日記です。


※大会結果や女子長距離部員の自己紹介も記載しています。

目に見えるもの

2018年06月08日 23時30分39秒 | Weblog
こんばんは。地雷です。

先日の支部学年別大会は800mと3000mに出て、どちらも自己ベストを更新することができました。特に3000mは自分でも予想以上の伸びで、これからの練習をこなしていくのに良いモチベーションになります。

しかし力をつけていくためには大会の結果もそうですが、一回一回の練習も同じくらい(もしくはそれ以上)大切だと思っています。
くしくも日本人は目に見えるものを求めたがるとよく言われます。遠藤周作は長編小説『沈黙』の中でそのことを暗に批判しています。

幕府禁教下でひそかに布教していたポルトガル人神父に対して、長崎の隠れキリシタンは藁で作った小さな十字架を必死に求めていました。自分の信仰心を保つためには「目に見える」十字架が必要だったのでしょうか。神父はこの様子に違和感を覚え、危険であると感じました。

陸上で言う「目に見えるもの」はタイムです。タイムが伸びると調子がいいと実感します。ただそれを意識し、頼りすぎると危険だと考えてます。よく言われることですが大事なのは日々の練習の積み重ねです。毎回の練習を、「今が力をつける時だ」と思って大事にしていきたいです。

ちなみに『沈黙』は映画化もされました。映画は小説の場面がいくつか割愛されるので心配しましたが、十字架を求める場面はちゃんと残されていました。さすがマーティン・スコセッシ監督、大好きです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする