つれづれなるままに聴いたジャズ

  よるの雨の音は

さびしい胸にともしびのように

   ともる



 

dado moroni& tom harrell/ humanity

2016-06-10 14:05:57 | ジャズ




紫陽花(あじさい)



          ユキノシタ科の落葉低木  白、紫、淡紅・・と花の色を変えるので「七変化」という異名があります




            今日聴いたジャズ・・・



        DADO MORONI & TOM HARRELL・・・「HUMANITY」
                       (人間の本質)





       イタリアのピアニスト、ダド・モロニとトム・ハレル(tp、flh)、、気心の知れた二人による珠玉のデュオアルバム。



       ダド・モロニの歌心あふれ、力強く躍動するピアノと美しいメロディを紡いでゆくトム・ハレルのトランペット・・・



       緊張感の中にも、リラックスした雰囲気が漂うダイアローグ。。。



       音色の美しさに定評のある二人から生まれた曲々は、感動的で、時に言葉を失う。



      ※  このCDのタイトルがすごく気にいっている。吉兆、期待を表現している。

         そして、このタイトルがジャズCDに関連しているのがすばらしい。

         現実にジャズより人間性を表す音楽はなく、音の即興の空想力や肉体の表現は他の

         音楽より人の生命に生ずるといわれる。トム・ホッレルとダド・モロニは自分たち

         を素朴で偽りがないと語る。彼らは歌の奥深くをMAINSTREAM(主潮)と呼ばれる

         言葉を使って歌うが、しかしそこに行き着くことはそれほど重要なことではない。

         肝心なことは二人のミュージシャンの奥深いフィーリング、沈黙の了解がCDを通して

         感動的なことである。

         ”HUMANITY”や”THE NEARNESS OF YOU”の一節から伝わってくる感動や、また

         別の形跡からも美しさの可能性を顕にする。

         このようなジャズがより人間性にかなった芸術の表現に到達する。


        ( エンリコ ピエラヌンツィ  ライナーノーツより)


  1・  INTRO

  2・  THE NEARNESS OF YOU

  3・  LOVER

  4・  I HEAR A RHAPSODY

  5・  HUMANITY

  6・  DARN THAT DREAM

  7・  PAINCIANA



           2007年4月6日 イタリアにて録音



            あじさい



     あじさゐのうつろふ見れば燕(つばくろ)のみなみへかへる日も近からむ  (河野 慎吾)