ニシキギ科の落葉低木。錦木の花は小さく地味であるが、この花が地に散り敷くさまは美しい。
果実は楕円形で紅葉するころに二つに割れ、中から黄赤色の艶のある種子を現わす。錦木はその名のとうり、紅葉がもっとも美しい
ところから名づけられた。山野に自生する木だが、紅葉を見るために庭木とされ、また生け花の材料となった。
枝にコルク質の翼(よく)のあるのがこの木の特徴で、その形状は矢羽を思わせる。
”深寝して錦木紅葉きはまりぬ ”(加藤 三七子)・・・
今日聴いたジャズ・・・
DANIEL GASSIN TRIO・・・「CROSSOVER」
オーストラリアはメルボルンを中心に活躍するピアニスト、ダニエル・ガシン率いるピアノトリオ作品。
ダニエル・ガシンは地元、メルボルンで様々なアーティストとの共演やヨーロッパに滞在しての活動も経験し、2003年に
「LA TROBE UNIVERSITY YOUNG ARTISTS’AWARD」を受賞、その受賞によってデビュー作「ROUNDTRIP」を発表。
そして、本作「CROSSOVER」(2007年録音)に至る。
オリジナルを中心とした全7曲。エヴァンス、ハービー、キースなどの影響を受けているらしく、ヨーロッパ系のしっとりとした
リリシズムが聴かれる。アルバム全体に叙情的な趣を感じる。
1・FREEFALL・・2・CROSSOVER・・3・7e ARRONDISSEMENT・・4・RELEASE・・5・MIDDLE MAN・・6・DON’T FORGET THE POET・・
7・THE PEACOCKS・・・
一曲目「FREEFALL」からリリカルかつ軽快なリズムで突き抜ける心地よい演奏が聴ける。5の「MIDDLE MAN」ではエヴァンスを彷彿と
させるフレーズが見え隠れするエレガントなワルツを披露している。
すっきりとした骨格の佳曲に三者のインタープレイが絶妙な肉付けを施している。
6はエンリコ・ピエアヌンツィの曲、7はジミー・ロウルズの曲・・と美旋律と繊細に満ちた名演となっている。
「DON’T FORGET THE POET」をピアノトリオで聴けるのは珍しい。
エンリコ・ピアヌンツィのアルバムでも(アルバム名も同じ)最も気に入っているだけに、興味深い一曲。
DANIEL GASSIN(p)
SAM ANNING(b)
DANIEL SUSNJAR(ds)
2007年8月30日録音・・・