バショウ科の多年草。中国原産。
古くから寺の境内や庭園などに植えられている。高さ4メートル以上にもなり、葉は鮮緑色、長さ2メートルぐらいの長楕形、
中脈があり、両側に葉脈が走っていて裂けやすい。巨大な苞(ほう)を持つ花穂をつける。
西行は「風吹けばあだにやれ行く芭蕉葉のあればと身をもたのむべきかは」(山家集)と詠み、風に破れるいたましい姿を身に
ひきよせて、この世の無常を嘆いた。
俳人・芭蕉の号は、深川の草庵に植えた一株の芭蕉に由来する。
” 芭蕉葉に月光滝となりて落つ ”(岡田 日郎)・・・
今日聴いたジャズ・・・
KENNY BURRELL・・・「LISTEN TO THE DAWN」
本作はジャズ・ギタリスト、ケニー・バレルのリーダーアルバム。
一枚を通して聴くと、まるでギターソロのような趣がある。バックを務めるのは、ルーファス・リード(ベース)、
ベン・ライリー(ドラムス)・・バレルのギターを邪魔することなく終始控え目で、ベン・ライリーはほとんどブラシを使用している。
バレルの演奏は歳を重ねるごとにメロウになったのではなく、最初から見事なほどメロウだった。。
プロとしてスタート当初から温かみのある、年輪を思わせるような資質があった、そういう点でも数少ないギタリストといえる。
1・ユアーズ・イズ・マイ・ハート・アローン・・2・たった一度の恋・・3・ユーアー・マイ・エヴリシング・・4・リッスン トゥ・ザ
ドーン・・5・イザベラ・・6・イット・アメイジズ・ミー・・7・ネヴァー・レット・ミー・ゴー・・8・パパ・ジョー・・
1曲目はエヴァー・グリーンの曲。バレルは大人のラヴソングに変えて軽快な中にも落ち着いたフレーズを聴かせる。
どの曲を聴いても、バレルの都会的なセンスが漲っている。無駄な音符はひとつとしてなく非の打ちどころのない一枚に仕上がっている。
タイトルどうり、夕暮れどきの、静寂な、音なき音に、耳を澄ます・・そっと身をゆだねて聴き入る・・そんなアルバム。
ケニー・バレル(g)
ルーファス・リード(b)
ベン・ライリー(ds)
1980年12月9、10日ニューヨークにて録音・・・