ときどき、ドキドキ。ときどき、ふとどき。

曽田修司の備忘録&日々の発見報告集

助成を受けたプロジェクトが黒字になってもいい理由

2004-12-15 21:35:20 | アーツマネジメント
さる9日の早稲田大学COEプログラムにおいて私が行った講演「よりよい芸術支援のための方法論 -アドヴォカシー型支援の可能性-」の後の質疑で、面白い質問があったので紹介する。 聴講生の中には、大学院生の他に行政機関の職員や財団職員、企業のメセナ担当者の方などが何人かいらしていただいていた(全体では参加者18人と聞いたように思う)。質疑のときに、さる行政系の財団職員で芸術団体への助成を担当しているとい . . . 本文を読む
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明治大学政治経済学部一般公開講座「現代のケベック」

2004-12-15 21:15:51 | 大学
昨年から、ケベック州政府在日事務所の協力で、明治大学政治経済学部において「現代のケベック」という講座が開講されている。カナダ・ケベック州の歴史や経済・政治・文化等について、各分野の専門家が毎週異なるテーマで一回ずつ講義を行うスタイルである。私は、昨年に引き続きこの講座に特別講師として呼んでいただいたので、今日「ケベックの現代アートと文化政策」というテーマで講義をした。シルク・ドゥ・ソレイユやモント . . . 本文を読む
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アレグリア2

2004-12-15 20:51:48 | アーツマネジメント
さる13日、原宿の新ビッグトップという「シルク・ドゥ・ソレイユ」専用の公演会場で、「アレグリア2」を観た。「こういう作品」がエンタテインメントとして成立していることに改めて感銘を受けた。「こういう作品」というのを説明するのは結構難しいが、ストーリー性のある、ミュージカル仕立てのアクロバティック・サーカス・エンタテインメントとでも言えばよいのだろうか。ちなみに、「シルク・ドゥ・ソレイユ」にすっかりは . . . 本文を読む
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「横浜トリエンナーレ」成功のカギとは

2004-12-12 19:12:06 | 横浜トリエンナーレ
昨11日、「どうなる?どうする!横浜トリエンナーレ2005 -届けよう市民の声-」と題する緊急ミーティングが行われた。主催したのは、横浜トリエンナーレの市民広報グループ「はまことり」である(私もメンバーに入っている)。さる4日に横浜トリエンナーレのディレクター磯崎新氏が、自分の構想を実現するには来年の開催では無理、と発言。これに対して、横浜市の側はあくまで2005年開催の立場であることから、今後の . . . 本文を読む
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横浜トリエンナーレ続報:絶賛してるかな?

2004-12-10 02:07:41 | 横浜トリエンナーレ
横浜トリエンナーレについての続報。9日の毎日新聞夕刊に「迷走 横浜アートトリエンナーレ」という記事が掲載された。4日のシンポジウムの様子を伝え、磯崎氏のプラン(第1案)について磯崎氏と主催者側との「対立が表面化した」としている。それはよいのだが、磯崎氏の第2案についてはこの記事はこのように伝えている。「ところが、磯崎氏がこれではどうかなという感じで、主催者側に提案したという代替プランを差し出すと、 . . . 本文を読む
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明日はビッグデイ

2004-12-08 23:44:37 | アーツマネジメント
いつも時間がなくてふうふう言ってはいるが、このところまたちょっと忙しい。やらなければならないことがたくさんあり、やらなくてはいけないことがどんどんあとまわしになってしまう。特に明日は、朝大学の授業(1限)のあと、埼玉県の文化芸術振興検討委員会の報告書について同事務局(埼玉県文化振興課)の方との打ち合わせ、その後、午後は国際交流基金の委員会、夕方からは早稲田のCOEプログラムの講師と、一日のうちにい . . . 本文を読む
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インターンシップ(4)~劇団青年座編

2004-12-07 00:09:09 | 大学
跡見の学生のインターンシップは基本的に8~9月の夏休み中に行うことになっているが、事情によっては、その期間外でも構わない。私の担当しているゼミの3年生が2人と2年生が3人の計5人が、先月から今月にかけての3週間弱にわたって、劇団青年座の創立50周年記念下北沢5劇場5作品一挙上演のお手伝いをさせていただいた。1954年創立の青年座は、今年創立50周年になるのを記念して、下北沢の本多劇場、ザ・スズナリ . . . 本文を読む
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南アジア5カ国共同制作公演「物語の記憶」

2004-12-05 17:51:46 | アーツマネジメント
さる2日に大阪のArt Theater dBに出かけたことを書いたが、この日の関西行きの主目的は京都に国際交流基金の企画制作による南アジア5カ国共同制作作品「物語の記憶」という舞台を観に行くことであった(京都芸術劇場・春秋座)。この作品は、インド・スリランカ・ネパール・パキスタン・バングラデシュの南アジア5カ国の演出家5人が、多国籍の出演者とともに、対等の立場でひとつの作品をつくりあげるという非常 . . . 本文を読む
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どうなる、どうする、横浜トリエンナーレ

2004-12-05 11:32:23 | 横浜トリエンナーレ
昨夜、BankART1929Yokohamaで、多摩美術大学芸術学部建畠ゼミの主催による「横浜会議2004-なぜ国際展か?-」というシンポジウムが開かれた。出席者は磯崎新、北川フラム、長谷川祐子、南條史生の各氏、司会は岡部あおみ氏という錚々たるメンバーであった。こういう日本の美術界を代表する建築家やキュレーターの人たちが一度に顔を合わせる機会もそうそうないが、それはそれとして、昨日はいつものような . . . 本文を読む
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Art Theater dB

2004-12-04 12:26:32 | アーツマネジメント
さる2日(木)、大阪のArt Theatre dBに初めて寄せてもらった。ここは、Dance BOXというアートNPOが運営している小劇場で、100席ほどの観客席があるblack boxタイプの簡素な劇場である。STスポット横浜よりも舞台も客席も一回り大きい。この日は、ダンスサーカスという新人・若手ダンサー、振付家の発掘のための公演が夜6時、8時の2回上演される日で、私が訪ねたときは折良くちょうど . . . 本文を読む
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