運命に翻弄されるギター・ブランド、「GUILD」。
元々は、ギブソン傘下に入る事を嫌ったエピフォンの職人さん
によってつくられた。「ギブソンのギターより大きくつくる」と
いう血筋は受け継がれ、D55などの機種は、オーナーを困らせ
るほどの頭でっかち。
70年代に、ピークを迎え、その後、低迷期に入った(エリッ
ク・クラプトンさんや、ガンズのスラッシュさんを広告に起用し
たり、相変わらずの根強いファンがステージやレコーディングで
使う風景があったので、この形容がしっくりくると言えない部分
もあるが)。
現在は、業界のトップ企業、フェンダーの傘下に。アコギ部門
に絞って言えば、ここにきて、もう一波。傘下入り後、不安定だ
った生産も「タコマ工場」でつくられる事で安定したかに見えた。
が、ここにきて別工場での生産の話が出ている。
最近のロープライスのモデルは別にして、その歴史に恥じない品
質のギターを提供してきたギルド。大資本のフェンダー傘下になっ
ても迷走は続く。
ギルドのギターは教えてくれる。
「成功は、金の力だけではつかめやしない」
路上音楽情報紙『ダダ』編集発行人・青柳文信
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