富山きのこクラブ

富山のきのこ情報・きのこ料理の情報が集まります。

カヤネダケの新しい所属と学名

2007年02月05日 | きのこ

富山きのこクラブの皆さんへ
植物園の橋屋です。

本日、筑波大学の糟谷さんからメールが届きました。以下に抜粋してあげさせていただきます。
(糟谷メール文 ここから)
先日は,北陸産のカヤネダケの標本をありがとうございました.
検討が終了しましたので,本日,標本4点を返送いたしました.
標本内部にも同定結果は同封しましたが,4点とも, Marasmiellus mesosporus Sing.という菌でした,日本新産種です.
5月の菌学会でこの結果を発表させて頂く予定です.
(糟谷メール文 ここまで)

この北陸の標本は、富山県が3点(岩瀬浜、四方浜、国分浜)、石川県徳光PAが1点(これが「北陸のきのこ図鑑」に載っているもの)です。富山県では黒部川の河口や氷見の海岸でもきっと発生しているものと思います。またカヤネダケを見つけられたらぜひ標本を採ってください。
カヤネダケの学名はこれまでCrinipellis caulicinalis Reaを使ってきましたが、Marasmiellus mesosporus Singが正しいようです。
これについては糟谷君の「ささやき」また高橋春樹さんのHPに詳しいことが載っておりますので、ぜひご覧ください。

_/_/_/_/_/ 富山県中央植物園 橋屋 誠 _/_/_/_/_/


富山県中央植物園 研究発表会

2007年02月04日 | きのこ

富山県中央植物園の研究発表会がありました。
前半は「アヤメ科植物遺伝子資源保全のための日中共同開発」に関して6テーマ、後半は各研究員から5テーマの報告がありました。聴講者は50人くらい居られたようです。研究内容は2月28日まで、園内でパネル展示されていますので、詳細を知りたい方は足を運んでください。

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キノコについては、「南砺市縄ヶ池のフロラ調査」(大原氏・橋屋氏)と「富山県で記録されたきのこ(11)」(橋屋氏)の報告がありました。
縄ヶ池の調査で特筆されるキノコとして、タマノウタケ・カエンタケ・アカツムタケ・コチャダイゴケ の解説がありました。
「富山県で記録されたきのこ」については、ウネミケシボウズタケ(砂交じりの外皮とツルリとした内皮が特徴、SEM写真で明確に判る)・ダイダイガサ(熱帯性のきのこ)・オオカボチャタケ(軟質で断面に同心紋と放射状線を有する、KOHで赤変)・クロサルノコシカケ(多年生で隔離分布している)・イトヒキミジンアリタケ・ヒロハチャチチタケ(2006年新種記載、茶色の乳液を出す)の解説がありました。
何れも、スライド学習会の時に紹介されましたが、今回も時間に押されてあまり十分な説明は聞けませんでした。新たに機会を得て解説をして頂きたいと思います。


お知らせ

2007年02月02日 | きのこ

皆様
24日のスライド学習会で、来年度の中央植物園/友の会/きのこ部会の活動j計画が配布されたましたのでお知らせします。

平成19年度 きのこ部会 活動計画(案)

6月17日(日) 顕微鏡講座 定員6名 要申込み
6月24日(日) 顕微鏡講座 定員6名 要申込み
7月7-8日 北陸きのこ会3県交流会@福井県嶺南
7月28日(日) 第26回きのこ観察会@古洞の森or頼成の森
  ※7月28-31日に変形菌研究会が富山合宿を計画!これに相乗りする由。
9月2日(日) 第27回きのこ観察会@有峰
10月6日(土) 第28回きのこ観察会@有峰
  ※日本菌学会フォーレと同時開催
11月11日(日) 第29回きのこ観察会&鍋会@立山町栃津/植物園
1月26日(土) スライド学習会+新年会

その他
・富山県きのこフロラ調査
・富山県きのこ方言調査
・きのこ染め講習会

「今年は変形菌だ!」
「南方某がマンダラで天皇陛下にサンプル出したあれ?」
「今年も面白い人に出会えそうだね」
「福井県で越前ガニを頂けるかしら?」
「禁漁期間だから…韓国漁船の奴を洋上売買した奴だね」
「なんだ~でも蟹に国籍はないよネ」
「そうだね…きのこにも無いと思うのだけど…」
「あれれ?橋屋さんからおかしなメールが届いているよ!」
「なになに?観察会でのきのこの同定から足を洗う…ですと」
「なんですと!? それは大変だ~!」
…詳細はニセキノコダマシで…