富山県中央植物園の研究発表会がありました。
前半は「アヤメ科植物遺伝子資源保全のための日中共同開発」に関して6テーマ、後半は各研究員から5テーマの報告がありました。聴講者は50人くらい居られたようです。研究内容は2月28日まで、園内でパネル展示されていますので、詳細を知りたい方は足を運んでください。
キノコについては、「南砺市縄ヶ池のフロラ調査」(大原氏・橋屋氏)と「富山県で記録されたきのこ(11)」(橋屋氏)の報告がありました。
縄ヶ池の調査で特筆されるキノコとして、タマノウタケ・カエンタケ・アカツムタケ・コチャダイゴケ の解説がありました。
「富山県で記録されたきのこ」については、ウネミケシボウズタケ(砂交じりの外皮とツルリとした内皮が特徴、SEM写真で明確に判る)・ダイダイガサ(熱帯性のきのこ)・オオカボチャタケ(軟質で断面に同心紋と放射状線を有する、KOHで赤変)・クロサルノコシカケ(多年生で隔離分布している)・イトヒキミジンアリタケ・ヒロハチャチチタケ(2006年新種記載、茶色の乳液を出す)の解説がありました。
何れも、スライド学習会の時に紹介されましたが、今回も時間に押されてあまり十分な説明は聞けませんでした。新たに機会を得て解説をして頂きたいと思います。