深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

世界観スイッチ

2014-05-05 15:47:39 | 一治療家の視点

以前読んだ望月俊孝さんのメルマガに書かれていた、
「朝、目が覚めたら、布団から出る前に口角をちょっと上げる」
というワークを最近やってみている。

基本、面倒くさがりで、「○○を10個(100個となっている場合もあるが)、紙に書き出す」というようなのはやらないのだが、これはただ口角を上げるだけなので、私にもできるのだ。

で、実際にやってみると、口角を上げるというただそれだけでフッと気持ちが軽くなるのを感じられる。

そこでキネシオロジーの筋反射テストを使って1つの実験をやってみることにした。意図的に口角を上げた時と下げた時の両方で、例えば
「俺はイケてる/俺はダサい」
「今日はいいことがある/今日は悪いことがある」
「俺は健康だ/俺は病んでいる」
といった言葉に対してYes/Noを判定するのである。
ただ、これらはある意味、筋反射テストでYesとNoのいずれが出ても、その結果を客観的に検証しようがないので、対照実験として
「今、外は晴れている/今、外は雨が降っている」
のように筋反射テストで出てくるYes/Noが現実と合致しているかを、その場で検証できるものも合わせて試した。

もちろん、テストに使うインジケータ筋がクリア・サーキットの状態であることと、スイッチングがないことを事前に確認した上で、だ。

結論から言うと、口角を上げてテストすると

俺はイケてるーYes、俺はダサいーNo
今日はいいことがあるーYes、今日は悪いことがあるーNo
俺は健康だーYes、俺は病んでいるーNo

となるが、口角を下げてテストすると

俺はイケてるーNo、俺はダサいーYes
今日はいいことがあるーNo、今日は悪いことがあるーYes
俺は健康だーNo、俺は病んでいるーYes

と、その結果は面白いくらい見事に反転した(逆に、客観的に判断できる事象に対しては、どちらも同じ結果が出た)。

ここからは、
「やっぱりキネシオロジーで自分自身のことを調べようとしても正しい結果は出ないんだよ。キネシオロジーは2人1組になって調べて、初めて正しくテストすることができるんだ」
と考えることもできるが、果たしてそうなのだろうかと私などは思ってしまうのだ。

私のキネシオロジーに対する考え方は、筋反射テストは絶対的に正しいのではなく、テストしている人の世界観が反映された結果が得られるだけ、というものだ。だとすれば、口角の位置を変えることで自分の世界観が変わった、と解釈することもできる。

といっても、やっているのはあくまで口角を上げ下げすることだけで、自分自身の考え方を変えることなど何もやっていないのだが、私は敢えてこの立場を取る。なぜか? 上にも書いたように、私は面倒くさがりなのだ。自分の世界観を変えるために、どこかに行ったり何かしたりしなければならない、というのは好みじゃない(そもそも、そんなことをすること自体、古い世界観に縛られているような気がする)。その点、口角の位置がスイッチになって、それだけで世界観が変わるのだとしたら、そっちの方がずっと面白いじゃないか。

え? それじゃあ口角が下がると世界観が簡単にポジティヴからネガティヴに変わっちゃうじゃないか、って? そもそも世界観なんてものは常に揺れ動いているんだから、それはそれでいい。何物にも揺るがない確固とした世界観、なんてものは、最初からありはしないんだよ。ただ世界観を自分がより望む方向にシフトさせていくことはできると思う。

ここから、ひすいこたろうさんのメルマガから「奇跡のリンゴ」の木村秋則さんのエピソードが書かれた号を引用しよう。そしてBGMには、志方あきこの『Arcadia』を。

 

無農薬のリンゴ栽培に辿り着くまでに、
10年ちかい想像を絶する苦労がありました。


リンゴの花さえ咲かなくなって
木もガタガタ揺れて
いつ枯れてもおかしくない状態になったことだってありました。


その頃、当時小学生だった木村さんのおこさんが書いた作文を
学校の先生にそっと見せられたのです。


そこにはこう書かれていました。


「わたしのお父さんの仕事はりんご作りです。
 しかし、わたしはまだ一度もそのりんごを食べたことがありません」


木村さんは、その日から口がきけなくなったそうです。
奥様とも話せず、子供たちと目を合わすことさえ辛くなりました。



そんなある日のことです。

畑で育てていたキュウリが見た事もないような形に育ったのだそうです。

くるっとまわって、またまわって、
ふたつの丸ができたようなキュウリで
おかしくなって奥様と畑で笑い転げたそうです。



それを家に帰って子どもたちにも見せたら

「なにこれ!!!!!」

と子どもたちも大笑いだった。




この瞬間、これまでずっと暗く沈んでいた家の中が100ワットになったそうです。


木村さんはこのとき痛感したのだとか。



まずは自分が変わらなければいけない。


まずは自分が変わらなければいけない、と。



そこから、奥歯を見せて笑う練習を始めたのだとか。


木村さんの、あのなんともいえない明るい笑顔。


あれは、

今日家族が食べるものさえないという極限状況のなかでも、

せめて明るさを忘れないためにと
木村さんが毎日、毎日、練習した、たまものだったんです。


最初はできなかったそうです。
面白くもなんともないし、
そもそも生活はドン底です。

いくら笑っても
心からは笑えなかったそうです。


それでも奥歯を見せて笑う練習を毎日毎日くりかえしたのです。




すると、どうです?






そうしたら、この笑顔になったのです。






奥歯を見せて笑う練習をくりかえしたら、
どんな小さなことでも面白いと思える自分になれたそうです。






ドン底でこそ
笑うんだ。






ひすいこたろうでした(^^♪




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