深く潜れ(Dive Deep)! キネシオロジー&クラニオセイクラル・ワーク(クラニオ)の蒼穹堂治療室

「ココロとカラダ」再生研究所、蒼穹堂治療室が送る、マニアックなまでに深く濃い、極私的治療論とお役立ち(?)情報の数々。

筋反射テスト考 その11

2018-10-20 12:23:41 | 一治療家の視点

キネシオロジーの筋反射テストについては、ネットなどでも多種多様なやり方が紹介されている。力の強さについても、最大級の力を使うものから、ほとんど触れているのと変わらないくらいくらいの弱い力で行うものまであるし、使う筋肉についても、三角筋、大胸筋、ハムスト、胸鎖乳突筋、腓腹筋、…とあり、相手(患者)の筋肉を使うものや術者自身の筋肉を使うものとさまざまだ。

一応、キネシオロジーの建前として、筋反射テストは正常な(=クリア・サーキットの)筋肉を指標(インジケータ)として、正しい(=スイッチングなどがなく、術者が過剰な予断を持たない)状態で行う限り、一定の正しい結果が得られる、とされている(と私は理解している)。

けれども、実際に筋反射を使っていくと、そうした建前通りでは済まないことが数多く起こってくる。例えば以前にもブログに書いたことだが、インジケータ筋を変えると筋反射テストの結果が変わってくる、といった現象だ(当然のことながら、ここではクリア・サーキット性やスイッチングがないといった、筋反射テストを行う際の基本的な条件は満たされている、という前提)。つまりは「筋反射テストの結果は一様ではない」ということである。

キネシオロジーには内臓筋肉反射という機序がある。臓器(西洋医学的な意味だけでなく東洋医学的な意味の臓腑も含む)と筋肉の間には一定の対応関係があって、ある臓器に問題が生じると対応する筋肉に異常が生じる、というものだ。この場合、その問題のある臓器に対応する筋肉はクリア・サーキットという条件を満たせないので、インジケータ筋には選べない(はずだけど、大丈夫かい>キネシオロジストの皆様)が、それぞれ筋肉には個性があることをキネシオロジー自体が認めているのだ。

そうしてみると「インジケータ筋ごとに筋反射テストの結果は必ずしも一様ではない」というのは、実はそれほど奇妙なことではない。

私の場合、筋反射テストは術者である私自身の筋肉を代理筋として使うセルフ・テストを基本とし、使うのは両手の母指を除く指、8本それぞれの屈筋と伸筋である。元々は右示指の伸筋をインジケータ筋としていたが、ある時、痛みが出て、別の指に振り替えていったら徐々に使える指が増えて、現在は16個のインジケータ筋を適当に使い分けている。上に述べた「インジケータ筋ごとに筋反射テストの結果は必ずしも一様ではない」というのは、そういう中で気づいたことだった。

さて前振りが長くなったが、今回は「あくまで暫定的なもの」と断った上で、筋反射テストでのそれぞれの指の屈筋と伸筋の性格をまとめてみた。本当は右と左でも違いがあるのかもしれないが、現時点ではそこまではわからない。

示指―伸筋:空間的なもの、屈筋:時間的なもの
中指―伸筋:身体周囲の環境的なもの、屈筋:身体内部の実質的なもの
環指―伸筋:心理的・感情的なもの、屈筋:物質的・物理的なもの
小指―伸筋:エネルギー的なもの(身体内部の)、屈筋:エネルギー的なもの(身体外部の)

これらは厳密にそう分かれている、というわけではなく、ややそんな傾向がある、くらいに捉えて頂きたい。私自身もそこまで厳密にインジケータ筋の使い分けをしているわけではないので。例えばインジケータ筋同士でテスト結果が割れた時、どの筋の結果をより重視して判断するか、という重みづけに使うくらい。

これについて賛同、援護、異論、反論などがあれば、コメントどうぞ。


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