昨日、東京都教育委員会から令和5年度都立高校入試要綱が発表されました。大きな変更点としてはタイトルの通り、
〇男女枠20%の緩和
これまで都立高校の普通科では男子の定員、女子の定員がそれぞれ設けられていました。今年の春の入試から男女枠の撤廃に向けた移行措置が始まり、男子・女子の定員10%を男女合同の成績で判定していました。来年春の入試ではこの枠が20%に拡大されることになります。
多くの普通科の都立高校では、男子の合格ラインと比較して女子の合格ラインが高いことが圧倒的に多く、同じ学校であっても女子の方が合格が難しい入試がずっと続いていました。これが平等化されていくと言うことになります。
なお、都立高校でも専門学科などでは以前から男女枠は設けられていませんでした。
〇スピーキングテスト結果を得点として扱うことが正式に決定
11月27日(日)に実施されるスピーキングテストの結果を入試の際の得点として扱うことが正式に決定されました。スピーキングテストはA~Fの6段階に評価され、0点~20点の得点として扱われます。これまで一般入試では内申と入試当日点を合計して1000点満点で合否判定が行われてきました。これにスピーキングテストの20点を加算し、1020点満点で合否が判定されることになります。
なお、推薦入試においてはスピーキングテストの得点は合否判定の材料としては扱われません。
〇インターネット出願
今年の春は20校で試験的に行われたインターネット出願が来年の春からすべての学校で実施されることになります。私立学校では何年も前から実施されている制度です。受験者の個人情報登録など、インターネット上での操作が必要となります。創研塾では過去に何人かの保護者から、操作方法等について質問や相談を受けた経験があります。
大きな変更点としては上記の3点になるかと思います。コロナ禍より筆記試験の際、科目と科目の間の休憩時間が30分に延長されています。50分の試験を行った後30分の休憩、再び50分の試験がありまた30分の休憩、と言うリズムで試験を行うことになります。休憩時間があまりにも長い気がしますが、コロナ禍でトイレ等の混雑を避けるための措置だと思われます。入試が行われる2月21日は一年でも最も寒い時期ですし、休憩時間に窓や教室の出入り口を開放するなどの措置があった場合には寒さ対策をしっかり考える必要がありそうです。
来年春の入試からスピーキングテストが実施されることとなりますから、英語の得点がこれまでの100点から120点満点に増加します。塾生たちに話しを聞くと、中学校で英語が全く分かっていない生徒が一定数いるようです。英語の力を問われる入試傾向が強まっていることから、早めに対策をする必要があると思います。
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