0402で盛り上がった気持ちで迎えた最終エピは、おきまりのドーンと重い展開が待っていました。
・・・わかってた、わかってたけど辛かった・・・シャーロックを執拗に追い詰める監禁された実の妹のユーラス、子供の頃はあんなに愛らしく、変装のヒッピーちゃん、金髪黒縁メガネ、知的セラピストもそれなりだったのに、素顔が髪ボーボーの狂気の形相ってちょっとかわいそうじゃない?
だってね、それぞれが変なりに魅力的なホームズ兄弟の妹なんだから、彼女ももう少しかわいい妹だったら、私も怖がらずストーリーに入り込めたんじゃないかと思います。
(しかしそこはホラー大好きなゲイティスさんですから無理ですね(笑)
でもね、面白いことに、英語版を見たときの感想では、まだそんなこと感じる余裕がなかったんです。あの時は恐ろしさと意外な展開に振り回された後の安堵、メアリーの「Miss me?」遺言のオチ、大団円ぽいフィナーレにただ心を震わせていたようです。
初見と2度目の感想がこんなにも違ってくるエピも初めてです。
落ち着いて見た後、
ーなんでホームズご両親は若き日のマイクロフトにまんまと騙されて娘が死んだと信じていたのか、とか
ーじゃあワンコの赤ひげはいなかったの? とか
ーマイクロフトがちょっと情けなさすぎに描かれてなかった?
でも成長したシャーロック目線だとああなのかな? とか。
それと英語版で見たときに大感動キュンした、モリー「I love you」のシーン、日本語版ではストーリーは滞りなかったけど、肝心のその言葉がサラ~~っと通り過ぎてしまい拍子抜けしてしまいました。
しかし!英語でも日本語でも変わらぬ大喜利を見せてくれたのがモリアーティー。回想シーンのはずが、この存在感は嬉しいです。
Brake free!!
この登場の曲がクイーンで盛り上がったことは英語版感想の方に書いたのですが、昨日ふと思い出したのが、そのクイーンのBrake Freeのpvとシャーロックのこのエピの映像演出で、共通しているものがあったことなんです!
シャーロックに、飛行機から語りかけてくる小さな女の子がいました。あの子は実はユーラスのインナーチャイルドみたいなもので、知能が高いゆえに他の人達は皆眠っているように見える世界から、どう着地したらいいかわからず助けを求めていたんですね。
シャーロックが助けに来た時に、ユーラスの世界が外界に向かって開いたことを、白いボックスの側面がぱかっと四方に倒れて、まるでユーラスが孵化したような演出になっていました。
あと同じことが、シェリンフォードの焼け崩れた家に過去の記憶から戻った時にも起きたと思います(ちょいうろ覚え)。
つまり白いボックスはファンタジーと現実のボーダーなんですね。
クイーンのpvでは、不満を抱えた主婦を演じていたフレディ・マーキュリーが、ファンタジーの世界に入り込み、ニジンスキーの牧神の衣装とポーズで現れた時に、同じ白いボックスの壁が倒れて現れていました。
モリアーティーの登場にこの曲を使うと決めた時、誰かがpvを見てこのアイディアを思いついたんじゃないでしょうか
そして英語日本語版に共通して言えるのは、
シャーロックがかっこいい事です。
やっぱりそれに尽きる。エピ2で脚本上仕方ないとはいえ、汚い荒れたシャーロックを見せられたので、その後にスーツをビシッと着て髪型も顔もちゃんとメイクさんがやってくれたシャーロックは見ていて安心します。
シャーロック・ホームズは目立たないアイテムを身につけてはいるけどオシャレさんって事に100年以上前からきまっているんですものね、こうでなくては!