白雲去来

蜷川正大の日々是口実

何が彼をそうさせたのか。

2009-04-01 12:10:01 | インポート

三月 尽 (火)曇り。

 昨夜、といっても今朝の四時近くまで起きていた。そろそろ寝ようと思って時計を見ると、そうか郡山の佐久間仙人はそろそろ起きる時間か、と苦笑い。

 最近、古い友人のプログを見て、少々ブルーになっている。その友人は、十四、五年前にマスコミの仕事から足を洗い、スキーペンションを始めるために信州の山奥へ奥さんと二人で引越して行った。直前に、親しい人たちが集まって壮行会を行った。彼の人柄を思わせるように、様々な分野の人たちが集まって、彼の前途を祝福した。口さがない新宿ゴールデン街の燕たちは、「あのプレイボーイが、いつ戻ってくるか賭けをしよう」などと言う者もいたが、私は、そんな彼の生活を羨ましく思っていた。

 彼は、野村先生にも可愛がられており、その昔、テレビのキャスター時代に、野村先生へのインタビューを行った事もある。野村先生に「不肖宮嶋」を紹介したのも彼である。一緒に、フイリピンへ行った事もあった。私と共通の兄貴分がいて、オープンしたペンションは、その兄貴分が携わっていた古書店の名前をつけた。

 私が、そのペンションを訪れたのは、丁度、2000年問題の時で、酒や食料を山ほど持ち込んで籠城を決め込んだ。美人の奥さんは、料理も上手く、彼も、得意の水餃子を出したりして、仲良く頑張っていた。が、何せ、スキーペンションであるから、スキーシーズン以外は客は少ない。しばらくそこで踏ん張っていたのだが、二、三年前にその大きなペンションから、やや小ぶりなペンションに移ったと、葉書が来た。もとより私はスキーなどやらないので、遠くで彼を見ていただけだが、共通の友人のブログに、彼の日常が掲載されるようになり、それを読むと、ただ事ではない。離婚の危機とあっても、当初は単なる痴話喧嘩かと思って気にもせずにいた。直接彼のブログを見ればよかったのだが、開けると、なぜか文字が反転していて、読みにくいので、そのままにしておいた。

 昨年の「群青忌」にも、遠路来て頂き、打ち上げの席でも、友人達と談笑していたので、安心をしていた。先日、私の友人が、彼のブログを見たら、ヒドイことになっている。暗すぎて読んでいられない。と言うので、久し振りに開けてみた。本当にヒドイことになっていた。精神科通いの日々、大量の睡眠薬、DV、よその店で暴れる・・・。読むに耐えないことが延々と綴られていて、胸が痛くなる。あんなに明るかった彼を、何がそうさせたのか・・・。

 共通の先輩が、寄せたコメントは、知らぬ人が読めば、ほとんど「罵声」にしか思えないが、その先輩の心を知る、私には、彼への愛情を込めた叱咤激励と読める。本当に、あきれて見放すのならば、知らん顔をしているほうが容易い。心配だからこそ、立ち直って欲しいからこそ、あえて罵声を浴びせ、激励したのだ。

 彼が、精神科へ通い、大量の睡眠薬を使用し、自殺願望を持つ原因となったのは・・・。すみません、長くなるので次の機会に書きます。決して「週刊新潮」のまねをしているわけではありませんが、長くなりますので。

 夜は、地方から盟友が来訪して、旧交を暖めつつ酒。友人同士が本音を語りつついい酒だった。中破・良飲。

 ※今日(四月一日)の朝日新聞の朝刊に、例の「週刊新潮」の検証記事が、一頁全てを使って掲載されています。是非、ご覧下さい。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

蜷川、資料文庫の創設を目指して。

2009-04-01 11:11:07 | インポート

三月三十日(月)曇り。

 朝食後から机に向かって原稿書き。私は、超のつくほど筆が遅い。原案をヨタヨタしながら書き上げると、プリントアウトしてから校正を行う。さらにPCに書き込み、プリントして最終校正。マア根がアホだから仕方がないが、入稿した後でも、あんな稚拙な原稿を掲載して、編集者に迷惑ではなかったか、と悩む。若い頃に勉強を怠ったツケがこういう所にやってくる。

 それでも五時間ぐらいかけて、ようやく九割程度書きあがった。原稿を依頼されたときに、うっかり枚数を聞くのを忘れてしまい、どのくらいの量にしようか迷ったが、後で校正してもらえば良いと思って、長めに書いた。何を?もちろん今回の「週刊新潮」の検証記事である。

 午後から歯医者。終了後に、夕食の買い物をして帰宅。夕食後は時間があったので、機関誌の準備。青年思想研究会の市村清彦氏から貴重な原稿を頂いたので、その編集を行った。少々遅くなったが、「週刊新潮」の特集号を出すつもりでいる。

 現在、時間があると、行っているのは、以前に録画しておいたビデオをDVDにコピーする作業と、そのDVDにタイトルと写真を印刷する。更に、DVDケースにも自分なりのデザインをして整理しておく、という作業だ。ビデオだとかさばって仕方がないが、薄手のビデオケースならば保存が楽だ。ちなみに、整理済みのものは

 「朴烈と金子ふみ子」「大杉栄と伊藤野枝」「蒋介石・宗美齢、悲劇の一族」、「安重根」、「特攻・国敗れても、国は滅びず」、「サイパン・みどりの島は戦場になった」、「男子の本懐」、「宗家の三姉妹」、「張学良インタビュー」、「人間魚雷回天・魚住少尉命中」、「わが父・薄傑の生涯」、「愛新覚羅浩の生涯」、「はるかなるビルマの竪琴」。

 など過去に放送されたNHKのドキュメンタリーや、民放の「驚き、ももの木20世紀」、「知っているつもり」などの番組の中から私の興味あるものの録画である。しかし残念なのは、現在のDVDは二時間の録画が限度である。二時間を越えるものは、どうしても二枚にせざるを得ない。ブルーレイなどの商品もあるが、まだ高くて手がない。

 まだまだ事務所には、百本近いビデオがある。のんびりとコピーして、社友の皆さんにも見て頂きたいと思っている。その他、野村先生の一万枚近い写真とポジ、ビデオなども徐々に整理してみたい。蔵書のカタログも作りたいし、やることは沢山ある。酒を飲んでいる場合ではないのだが・・・。と言うことで今日は、休肝日とした。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする