7月19日(火)曇り。
朝食は、昨日「オアジ」のマスターから頂いた「カツオ」を「ヅケ」にして食べた。普段カツオを食べない愚妻も「美味しい」を繰り返していた。夜も、ニンニクのスライスを沢山作って、カツオの刺身。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
あとひと月もすれば痛恨の終戦の日がやって来る。77年目か。今や日本の人口のほとんどが戦後生まれ。戦争を経験している人、軍隊経験のある人など稀になった。昭和に行われた先の大戦「大東亜戦争」を戦った人の多くは、実は大正生まれの人達だ。大正生まれの男子の総数1348万人のうち200万人以上が戦死したという。実に大正生まれの男子の7人に一人が戦死したのだ。「戦後」という言葉がある。後23年もすれば、終戦から百年となる。百年が過ぎても「戦後」なのか。
私が小学生の低学年の頃は、まだ横浜にも戦争の惨禍がそこそこに残っていた。空襲で焼けたままのビル、防空壕、神社の前でアコーディオンなどを弾き寄付を募る傷痍軍人。本当に「戦後」を実感していた。半藤一利氏がまとめた『十二月八日と八月十五日』(文春文庫)という本がある。いわゆる開戦と終戦の日を著名人の日記や後日談をまとめたものだが、とても興味深い。特に開戦の日の著名人の「帝国遂に起つ」への思いと感激は一読に値する。来月の終戦の日は、静かに過ごすつもりでいる。