白雲去来

蜷川正大の日々是口実

目には青葉山ほととぎす初鰹

2024-05-01 10:18:09 | 日記

4月29日(月)晴れ。昭和の日。

朝食は抜いた。昼は、小エビのフライ、カレー味、タケノコの土佐煮、アサリの味噌汁。夜は、愚妻のお友達を囲んで「オアジ」にての一献会。

いやはや、ぼやーっとしていると、あっという間に季節に先を越されてしまう。久しぶりに車を使わずに事務所まで歩いて見たら、先月の今頃は桜に胸ときめかせていたのに、道端にはツツジやハナミズキ、小手毬が町を彩っている。いつも思うが金が無くとも、天気が良くて花がきれいで、とりあえず、そこそこ健康であれば、それだけで幸せな気持ちになる。しかし、そう思っていても、いざ金に詰まると花をめでる余裕がなくなるのだから、人間が小さいとしょんぼりするときがある。窮もまた楽しみ、通もまた楽しむ。の荘子の心境には程遠い私であります。

食の好みが変わったのか、最近は以前ほど鰹を食べたいとも思わなくなった。3,4年ほど前は鰹を求めて魚屋やデパ地下をはしごするのが日常茶飯事だったが、今はそこまで心が動かない。鰹節の「柳屋」というお店の案内には「カツオと鰹節」の話が沢山掲載されていて楽しい。有名な、『目には青葉山ほととぎす初鰹』の一句は毎年の様に晩春、初夏の話題になります。この句は、江戸時代の大坂の俳人山口素堂の作で、その季節のさわやかな『目には青葉』の新緑、『耳にはほととぎす』の音色、『口には初鰹』の美味という三輻対の喜びをたたえたもの。よく『目に青葉』と『は』の字を落とした例があるのは気になります。四月頃いちばん早くとれる走りの鰹。中でも鎌倉や小田原の辺りから馬や船で江戸へ送られて来る物が最も早く、また高価で、天明頃、日本橋石町の富豪が一尾二両三分の初鰹を馳走したと伝えられる」とある。「まな板に小判一枚初がつお」の句があるくらいだ。そして、「鎌倉を 生きて出でけむ 初松魚(はつかつお)」の芭蕉の句は有名である。横浜市戸塚区の国道1号「戸塚町」交差点に富塚八幡宮にその句碑がある。個人的には、夏の「戻りカツオ」の方が好きだ。


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