白雲去来

蜷川正大の日々是口実

進撃の「シン・ゴジラ」。

2016-08-31 12:15:38 | 日記
八月二十六日(金)曇り後雨。

「シン・ゴジラ」の興行成績がナント五十億円を超えたそうだ。だからと言って私に何の恩恵がある訳ではないが、不景気な話ばかりでは、世の中が暗くなるので、他人事でもこういった景気の良い話は何となくいいものだ。

『週刊朝日』の九月九日号にも「シン・ゴジラに学ぶ日本の危機管理」と言う特集を行っていて、もと防衛大臣の石破茂さんがコメントを寄せていたり、軍事ジャーナリストの清田信一さんと言う人が発見した「自衛隊の長所と短所」という視点で、自衛隊の装備について語っている。少々長くなるが、とても興味深いので、転載させて頂く。

「鎌倉に再上陸したゴジラを最初に攻撃したのは、陸上自衛隊の攻撃ヘリAH―ISです。二〇㍉機関砲を装備していますが、それが効かないので、今度はAH―64Dの通称。“アパッチ”が三〇㍉機関砲で射撃します。アパッチは旧式化したAH‐ISの後継で六十二機調達されるはずが、国産化で値段が高騰したこともあり一三機で調達が中止されました。スクリーンに登場したのは四、五機でしたが、予備機やメンテナンス中の機体もあり、稼働できる機数はあの程度でしょう。AH―ISは本来アパッチの導入で退役していくはずでした。このため機体が古くなり、部品調達予算が削られて稼働率も大きく落ちています。六〇機ほどありますが、映画に出た程度の機数しか稼働していない可能性があります。飛行時間が制限されてしまい、パイロットは草むしりをしていると聞きます。
 地上部隊では、一〇式戦車が一二〇㍉砲をゴジラに向けて発射しています。現時点ではまだ配備されていない十六式機動戦闘車も姿を見せます。これは防衛省が開発した八輪装甲車で、一〇五㍉砲を搭載しています。最新兵器を登場させ、ミリタリーファンの心をくすぐる演出なのでしょう。」(後略)

何だ、何だよ。オリンピックに何千億も使う金があるならば、アパッチヘリの五十機や百機ぐらいケチケチすんなっていうの。国があってこその平和の祭典でしょうが。と、私が言っても始まらないか。

夜は、地元の先輩や、道の大先輩らと「玄品ふぐ」にて一献会。夏のふぐ、と?マークが二つほど頭を巡ったが、何の、とても美味しくてびっくりした。また行ってみるつもり。

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日々是好日ではなく口実。

2016-08-29 13:17:03 | 日記
八月二十五日(木)晴れ。

私のこのブログのタイトルは「白雲去来」であり、サブタイトルは「蜷川正大の日々是口実」。ある先輩から、「好日」としないで「口実」というのが、貴方らしくて良い。と言われたことがあった。またある人からは、「毎日飲んで、景気がいいですねぇー」と厭味ったらしく言われたりすることもある。大きなお世話で、確かに毎日飲んではいるが、ほとんどが「家飲み」である。わが陋屋(ろうおく=むさくるしい家・狭い家)をシャレて「酔狂亭」としているが、これをどこかの飲み屋と勘違いしている人がいるのだから、開いた口が塞がらない。もう還暦の半ばを過ぎて、安酒の一杯も飲めない人生なんて、それこそ悲しい。

心ある人は、(都合の良い言い方だ)私が無趣味なことを知っていて、手紙を添えて好物の酒を送ってくれる人がいる。その手紙にはいつも「飲み過ぎには気を付けて下さい」と書いて、「黒霧島」のパックを送ってくれるのだから、感謝と同時に笑みがこぼれる。

昼から長谷川三千子先生の名著『神やぶれたまはず』が文庫(中公文庫)になったと新聞広告で知ったので、辻政信の『潜行三千里』(毎日ワンズ)と一緒に買って、獄中の友に送ってやらうと思い、伊勢佐木町の有隣堂へ。長谷川先生の本は、平積みになっていて嬉しかったが、辻政信の本は、「お取り寄せになります」とのこと。

ディアゴの「戦闘機シリーズ」があって、山本五十六大将の乗った一式陸攻を撃墜した米軍の「双胴の悪魔」と言われた、ロッキードP38ライトニングがあって、買おうかどうか迷ったが、家族の冷ややかな顔が浮かんで、引かれるほどの髪の気もないが、あきらめた。うーん惜しい。

昼食は、有隣堂の近くのインドカレーのお店「モハン」へ。ひそかにアダラカーン(月光仮面の中に出てくるどくろ仮面の手下で、インド人風な男)と呼んでいるのっぽの店長さんがいて、愛想を振りまいていた。「キーマカレー」と「ナン」。九八〇円なり。食後は事務所へ。六時に帰宅。

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山県の豪奢よりも、カツオで焼酎だ。

2016-08-29 12:17:57 | 日記
八月二十四日(水)曇り。

最近、味噌汁の具に「もずく」を使うことが多い。ヘルシーだし、何と言っても安い。魚屋などに行った折に、「もずく」の大型のパックがあると、つい買ってしまう。山芋を擦って、ポン酢と共に「もずく」を入れて食べるのも美味しいし、それをてんぷらにしても良い。飽きないので、我が家では常備の食材となっている。

先日のことだが、友人から、目白の椿山荘での食事に誘われた。残念ながら先約があって、お断りをしたが、実は、私は、あまりこの椿山荘が好きではない。政治家などが、そこでパーティーなどをやると言うことを聞くと、あまり良い気がしない。もちろんそこで働いている人達や、現在の経営者には関係のないことで、これはあくまで私の個人的な感慨なので、気にしないでもらいたい。

山県有朋は、西南戦争がおわると、東京目白の椿山に、一万八千坪の広大な別邸をつくる。このとき三十九歳。現在の「椿山荘」である。「西郷さんはじめ、多くの若者の屍のあとに別荘か」これは、当時多くの人びとが感じたことである。
「月給四〇〇円の中将ぐらいで、よくもこんなに贅沢なものが……」とおもう人もあろう。今日ときめく財界人の中で、これだけの大別荘をつくれる人が何人あろうか。しかも、別荘は一つではなかった。大磯に小淘庵、京都に無隣庵、小田原に古稀庵、小石川水道町に新々亭、麹町に新椿山荘……。「みな公の手に成ったものであって、公が築庭における伎倆は、夢窓国師に譲らざるものがあるとの評判であった」(『公爵山県有朋伝』下巻)と徳富蘇峰は書いている。彼はまた、「公の生活は極めて簡素であった」とも書いている。簡素な生活に、これだけの別荘がいるものだろうか。こういう豪奢さ。数々のスキャンダル。そして陸軍を背景とした政界君臨。天下の浪人は、これを憎んだのだ。『無冠の男』(小島直記著・新潮社)

自伝や他の人が書いた「伝記」と言うものを百パーセント信用してはならないと、伝記作家の泰斗、小島直記氏は言っている。

夜は、カツオを肴に独酌。カツオには、ネギと生姜とニンニクが良く合う。椿山荘に行かなくとも、カツオに、今日の焼酎は、岐阜の怪人に頂いた「農林二号」。つい、ふふふと頬が緩む。

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シンゴジラを見た。

2016-08-29 11:32:23 | 日記
八月二十三日(火)曇り。

冷凍食品はあまり食べることはないが、好きな冷食がある。「中華丼」と「さぬきうどん」の二つ。今日は、その「中華丼」を朝食のおかずにしたが、何のことはない、上下をレンジの中で間違えて、チンしたら、しばらくしてレンジの中で「バン」という爆発音。レンジの中が、中華丼の具が飛び散って、エラいことになっていた。あーあ、おかずはパーになるし、片づけは大変になるし、最悪だった。あらためて「サバの文化干し」と「舟納豆」に「もずくの味噌汁」で朝食。さっと朝食を済まそうと思っていたのに、ことのほか時間がかかってしまった。大好きな「舟納豆」だが、ちょっと量が多すぎて、一人で食べるのには、難儀する。最近は、包丁で半分に切って、食べるようにしている。

古い知り合いの後藤修一さんがフェイスブックで「二回見た」と推薦していた「シンゴジラ」。パソコンで時間を調べたら午前の十一時半の上映がある。桜木町駅前のブルク13と言う映画館に行った。客席は平日とあって六割くらいか。パネルの操作が良く分からないので、日本の映画なのに「字幕付き」の方を選んでしまった。つい字幕を読んでしまうので、煩わしいこと、この上もない。映画は、めちゃくちゃ面白かったが、上映前に時間があったので、アイスコーヒーを飲んでしまったのが、大失敗。トイレが近くなって上映中に二回も行くハメに。歳はとりたくないものだ。

官邸内部のドタバタがリアルで、これがゴジラの来襲ではなくて、中国の尖閣上陸や、北朝鮮のゲリラが原発を襲ったならば・・・。と考えたら、とても笑えなかった。二回、三回と見る人がいるそうだが、ナルホドと思った。それでも個人的には好きなのだが、石原さとみはミスキャストのように感じた。DVDになるのが楽しみである。

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尊攘義軍十二烈士女の慰霊祭

2016-08-29 11:18:19 | 日記
八月二十二日(月)雨。

関東地方に台風が直撃。大雨と強風の悪天候の中で、愛宕神社にて「尊攘義軍十二烈士女」の七十一年祭が執り行われた。「日本を敗戦降伏という未曾有の事態に陥れようとする元凶として、木戸内大臣を斃すべく立ち上がった尊攘義軍十烈士は、しかし事成らず次の手立てのために芝・愛宕山に立て籠もった。取り巻く官憲との攻防が熾烈を極めるなか、義軍の志士たちは天下の情勢を冷静に見極め『承詔必謹』の大義に殉じることを決めることとなる」。慰霊祭の日、十烈士の烈々なる行為に、天も哭けとばかりに台風が帝都を直撃した。今日の慰霊祭ほど、個人的に意義深いと思ったことはなかった。

この「尊攘義軍」の方々に関しては、横山孝平氏が発行している『國の子評論』の特別号に詳しい。是非ともご購読をお願いします。ネットで「國の子評論」と調べますとすぐに出てきます。一部千円。残部僅少。※写真参照。

新橋の居酒屋で直会。二時間ほどで帰宅。

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