白雲去来

蜷川正大の日々是口実

海を知らぬ少女の前に。

2024-07-04 09:55:28 | 日記

7月3日(水)晴れ。

退院以来ずっーと家に居たが、今日初めて外出した。良い天気である。しかし10日間ぐらいロクに歩いていなかったので体は正直なもので、そっと歩いてもふらふらする。まあボチボチリハビリに励むとするか。

夏が待ち遠しいと思っていたのは何歳ぐらいまでだったろうか。やはり小学生までだろう。中学、高校と陸上部に属していたこともあって練習の日々で、海に行くこともなかった。大人になってからはなおさらである。それでも30歳ぐらいまでは、シーズンに一度くらいは海に行っていた。子供が小学生の頃は、正月に毎年サイパンに行っていたが、二人が中学生になると、部活や塾などに忙しくサイパンに行く機会も無くなった。70歳を過ぎると、夏に海に行ってまったりするなどと言うことは、命がけとなる。

海と言えば、すぐに頭に浮かぶのは寺山修司氏の「海を知らぬ少女の前に麦藁帽のわれは両手をひろげていたり」 の歌である。二人の子供がまだ幼稚園と小学生の低学年の頃、古い友人の斉藤義一氏のお世話で、斎藤さんの実家のある千葉は千倉に行ったことがあった。生憎台風の余波で海に入ることは出来なかったが、堤防で撮った写真を見ると、前述の寺山氏の歌と重なる。別に、当時、二人とも海を知らないことはなかったが、家族で海に行かなくなった昨今、寺山氏の歌がとても懐かしく感じる。麦わら帽子をかぶっているのは「われ」ではなく子供たちなのだが。

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