JTBC『密会』
初回放送:2014年3月17日
放送時間:月・火曜日、午後9時45分
演出:アン・パンソク
脚本:チョン・ソンジュ
登場人物:キム・ヒエ、ユ・アイン、パク・ヒョックォン、シム・ヘジン、キム・ヘウン、キム・ヨンゴン、キョン・スジン、チェ・テファン、イ・カンヒ、キム・チャンワン、パク・ジョンフン、シン・ジホ、チン・ボラ、ヤン・ミニョン
■オ・ヘウォン役(キム・ヒエ)
ソハン芸術財団の企画室長。理事長であるハン・ソンスクの音楽、美術史の個人教師としての役割に加えて式典や秘密帳簿まで責任を負う。大学生の頃、腱鞘炎が悪化してピアノを止めることになった。代わりに芸術高校の同級生であるソ・ヨンウのルームメイト兼付き添いとして留学に同行し、帰国後は芸術財団に入った。夫ジュニョンが昔はソ・ヨンウの数多い男たちの一人で、ヨンウが政略結婚したことを機に捨てられたという事実を知りながらも“愛し合った末の結婚”だと考え、夫婦として12年を生きてきた。そんな時、ソンジェに出会う。自分の生まれ持った才能を知らないまま、ぼうっと立ちすくんでいる20歳の青年。その純真さが切なくて愛らしい。ときどき感じる男の匂い、礼儀正しい目つきに戸惑いを隠せない。間もなくアートセンター代表になるのに、今まで積み上げてきたものと今後手に入れるものが台無しになってしまう。しかし、幼い恋人を失うことの方がもっと怖い。
■イ・ソンジェ役(ユ・アイン)
実業系高校に通ったり通わなかったりしているうちに高校3年生のまま20歳になってしまった。原付免許を取ってバイク便配達員として走り回って2年。母ミョンファが仕事に行っている間、時間を潰すために始めたピアノがいつの間にか上達していた。少し前から動画サイトに携帯で撮影した動画をアップし始めた。ニックネームは“俺は天才”。そんなある日、誰かがついにメッセージを送ってきた。ニックネームは“マックィ(バカな耳)”。単刀直入に早く病院に行ってみろという。ソハン音大ピアノ科教授カン・ジュニョンと彼の妻オ・ヘウォンに出会ったのはその頃だ。バイク便を呼ぶ必要がないような、つまりソンジェが出会うはずのない別世界の住人に見える彼らが、自分を弟子にすると言っている。興奮してマックィ兄さんに自慢する。そして、オ・ヘウォンを愛しているようだと打ち明けるまでは、それほど時間はかからなかった。
■カン・ジュニョン役(パク・ヒョックォン)
他人に対してはおしゃれな紳士だが、妻オ・ヘウォンに対しては天真爛漫な俗物、わがままな夫だ。学校の後輩で同僚教授であるチョ・インソが実力と品格まで備えた少壮派の学者として学生たちに人気が高いという事実が気に食わない。アートセンター開館記念公演にインソと弟子が合奏することを知り、使えそうな人材を探し出せと助手や講師たちに命じる。そんな彼のレーダーにある青年が引っかかる。天性の才能だけではなく、感動的なストーリー、女性を虜にする容貌まで兼ね備えた。思いがけない幸運に巡りあった。人材発掘の専門家である妻ヘウォンに認められるとすぐに愛弟子として受け入れるが…。
■ハン・ソンスク役(シム・ヘジン)
理知的で奥ゆかしい容貌に高尚な話術を駆使するが、継子のソ・ヨンウと戦いに火がつけば、髪の毛をつかんで過激な暴言を吐き出す。米国の某音楽院でチェロを専攻したとされているが、実は高級クラブのホステス出身で業界の伝説だ。妻に先立たれたソ会長を誘惑して正妻となった。生産できないことが不安で、精力絶倫の還暦男に精管手術を要求してストライキの末に貫徹した。ソ会長から財団理事長のポストを譲り受けた後にヘウォンをスカウトし、ヘウォンの綿密なコーチによって名実ともに貴婦人として生まれ変わったケース。
■ソ・ヨンウ役(キム・ヘウン)
企画室長のヘウォンとは芸術高の同級生だ。自身が捨てたジュニョンを夫にして教授になるまでに育て上げたヘウォンに嫉妬し、わざとヘウォンを付き人のようにこき使う。政略結婚した夫はグループ法務チーム長であるため気軽に離婚できず、体裁だけは取り繕って贅沢と快楽に溺れるが、いつの間にか40歳。金で買った恋人には飽きた。グループ全体に魔の手を差し伸べるハン・ソンスクを阻止して、過去にヘウォン夫婦が自分に捧げた忠誠を取り戻すために妙案を探す。そんな時、ヘウォンとソンジェの間に流れるただならぬ雰囲気に触覚が反応する。あれだ、あれ一つでヘウォンの首をしめることができる!ソンジェの身分調査を始めて思い切り浮かれるが、一方で嫉妬を感じる。
■パク・ダミ役(キョン・スジン)
昨年、実業高校美容科を卒業し、某ホテルのトータルビューティーショップで見習いとして勤務している。自分の家よりもソンジェ宅のミョンファの部屋で寝ることが多い。来年になればソンジェは軍隊に行き、自分はデザイナーアシスタントになるから。ソンジェが服務している間は必死で金を稼ぎ、除隊したらすぐに結婚するつもりだ。ソンジェが自分に夢中になってくれないことには不満を持っているが、それでも一緒に暮らすことを想像すると楽しい。しかし、ソンジェがヘウォン夫婦に出会う。教授夫婦だという。ソンジェを弟子にするという。急に怖くなった。彼が遠い世界に行ってしまいそうで。
■■ 企画意図■■
20歳の青年の告白、ありえない。それに夫の弟子だなんて。厳しく叱る。でも何だ、この気持ちは。ときめいているじゃないか。不吉な予感がする。理性と情念の間で、40歳の女の笑えない死闘が始まる。このドラマの背景はクラシックマフィア、スポンサー権力、音大入試怪談など、あらゆるスキャンダルが乱舞する世界だ。不正が起きても動じない。スキャンダルはさらに大きなスキャンダルを隠蔽するのに使われる。不浄な恋人たちが不浄な権力にそうして利用されるならば、石を投げつけられて追い出されるより一千万倍も大きな恥辱であるようだ。
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