韓国ドラマについて

韓国ドラマの記事やあらすじに
ついて

君はどこの星から来たの  

2006-03-13 20:01:13 | mbcドラマ
MBC 月火ドラマ『君はどこの星から来たの』(2006)

初放送 : 2006年 3月 13日
放送時間 : 毎週月&火曜日夜 9時 55分放映
演出 : ピョ・ミンス&ハン・ジュソク
脚本 : チョン・ユギョン
出演 : キム・レウォン、チョン・リョウォン、 カン・ジョンファ、 パク・シフ




■チェ・ソンヒ (キム・レウォン)脚本作家。 映画監督。

大学在学中オーストラリアのフィルムアカデミーに編入、 映画演出を専攻した。初めての短編映画が世界映画祭に入賞、 周囲の注目を集め一躍嘱望された期待の主として浮上した。しかし勢いに乗った彼の人生に歯止めがかかった。 きっかけ、それは恋人の死。事故はあっという間の出来事だった。 直接運転していた自動車がトラックと衝突、自分だけ生き残り恋人は死んでしまったのだ。彼女の死後一切の作業をやめ引きこもりの3年目、 自分でも耐えられず死ぬほど苦しんでいた時… 奇妙な出来事が起こった。
死んだ恋人ヘスにそっくりな少女が現れたのだ。 勿論姿形だけが似ているだけの全くの他人だ。 ただ他人というだけでなく180度反対だと言わざるを得ない。親切で優雅な彼女とは対極…全身から野暮ったさが漂い無識の上に不適極まりない。しかし何となく..そんな彼女から目が離せない。
彼女の名はキム・ボクシル… 生命力一杯の彼女と左衝右突しながら過ごす間に彼はまるで羊のように簡単に手懐けられる。少しずつ凍りついた彼の胸の中に春の風が吹き込んでくる。彼は徐々に”本当の勇気”が何なのかを悟る。 誰が何と言っても自分は大切な存在という事。自分も他人をいくらでも幸せに出来るし、世の中には忘れてしまっても何でもない事。 だから怖がる事はないという事。そして彼は変わった。気楽で率直に人と会うようになったし、暗い過去から段々遠のいていた。今告白すべき事だけが残った。「ボクシル、僕の熱い愛を受けてくれてくれないか」しかし..彼女は死んだへスの忘れ形見の妹だった。 これまで彼に下された試練の中で決定版だった。 本当に難しい宿題だ..

■キム・ボクシル(チョン・リョウォン) 江原道太白山脈のとある奥地、 人口が全部で30人にも満たない小さな谷の村に住む娘。

一番近い町に出ようとしても最低車で2~3時間は曲がりくねった山道を走らなければならない奥地の村だ。煉炭ガス事故で知能が10歳程度に低下した母、 生まれる前母を捨てた父…不遇な家庭事情に縛られ山里にうずめた青春。しかし常に強靭な生命力と明るい性格で颯爽と生きている。生に対する過度な肯定性は、ともすると不毛で潤いの無い環境で生き残るための生存の知恵かも知れない。空想の中で彼女は歌手にもなるしアナウンサーにもなるし先生にもなるし男にもなるしアメリカ人にもなる。夢が叶うなら済州島に一度行ってみたい (ソウルも行った事は無いけれど) もう少し欲張るならば検定試験に合格して大学へ行って、大学を卒業したらヒールを履いたOLになりたい。朝には地下鉄で出勤して職場生活で稼いだお金でキレイな家を建てて一生結婚しないで母と一緒に暮したい..しかしこれら全てが現在としてはまさに夢。 もしかしたらこの小さな山里で骨を埋めるのかも、と自暴自棄な頃..人生を反転させるきっかけと出会った。その男、 スンヒとの出会いだ。

■ユン・ミヒョン(カン・ジョンファ) イ会長の孫娘。ボクシルの父方のいとこのお姉さん。

映画音楽監督を担当している。会社の大株主である祖父のバックアップよりも..実力で手に入れた座だと自負する。留学に来た母方のいとこヘスと実の姉妹以上の関係だった。しかしへスとへスの恋人ソンヒそしてミヒョン、3人で過ごす中で自らも知らぬ間にソンヒが好きになっていた。そんなある日突然の事故でへスが亡くなり、以後はこれ以上スンヒの傍にはいられなかった。ある日、ジョンフンと共に山奥に引きこもっているというスンヒを探して出して驚いた。スンヒが死んだへスと一緒にいるではないか!

■ハン・ジョンフン(パク・シフ) スンヒの高校の先輩。 由緒のある出版社ヒムン閣の設立者が彼の祖父。

一年前突然の脳出血で他界した父から会社を受け継いで代表になった。両親の徹底した家庭教育のおかげで謙虚で礼儀正しく思慮深い品性が身についた。外柔内剛の典型といえる人物。
しかしよく知ると目標に対する執念と勝負根性が並大抵ではない。実力と親和力で若い世襲経営者に対する水面下の意見も一挙に押さえてしまった。引きこもるスンヒを捜すために分け入った山里の奥地。そこで出会ったとある娘。 へスそっくりな彼女からある言葉を聞いてしまった。 おじさんは王子様病がひどいね! 親切な彼の表情がちょっと険しくなる。初めはただ親切から情け心から対応していた山里の娘ボクシル。無視しながらもうわべだけで礼儀正しく対応しているとバレて痛い目に遭う。
そんな中段々…何気に..彼女が好きになってしまった。こんな自分を全く理解出来ない。 相手は山里出身で高校中退者で頭の悪い未婚の母の娘ではないか。そんなある日、彼女がもしかしたらイ会長の孫娘かもしれないと一番最初に予感するが…

■■ 企画意図 ■■

江原道の奥地の山里のとある少女がソウル江南の莫大な金持ちのお嬢様だと明かされる。 どんなに良いだろう!一瞬で万人のファンタジーを叶えてしまったと言える。しかし果して彼女にとって良い事なのだろうか。 本当に幸せなのだろうか。互いに結ばれなさそうな人々。通じ合えそうに無い人物が相手のプリズムで世の中を眺めるようになる過程。互いにぶつかり迷いながら相手の世界を理解し疏通していく過程、 傷を癒し本当の自分の姿を見つけて行く過程、結局この世の中の全員が各自の宇宙の中心の主人公だという事に気づいていく過程を彼女の楽しさと感動から与えようとするのがドラマの核心的目標だ。

富める者や富めない者とか、 学んだとか学べなかったとか、若いとか老けているとか、そばに恋人がいるとかいないとか、くたびれ寂しいのが人生ではないか。成熟した存在になるということはその寂しいプロセスが自分だけの事ではないことを悟り、他人に向けて自らを開示できるという意味だ。そう出来る者だけが本当の愛の喜びも味わえるのだ。 幸せは結局胸の中にある。

主人公の愛と勝利、 成長を見守りながら…漠然とした灰色の文明を生きて行くこの時代の人々の胸の中に愉快な感動と暖かい幸せを滲み込ませられたら、と思う。